ワニやクマは非常に獰猛な動物で人間を襲うと考えられている。ワニは間違いなくかなりの死者を出している危険な動物だ。しかし、クマはむしろ人間を避けることが多い。
だがワニよりもはるかに大勢の人間を死に追いやっている意外な動物が存在する。それは、なんと日本にも生息している鹿である。
一体どういうことなのだろうか? 鹿が非常に多くの人間を殺しているという雑学についてご紹介しよう。
【動物雑学】鹿が人間を殺す数はワニやクマなどよりも圧倒的に多い
【雑学解説】鹿と自動車の交通事故は非常に多い
ワニやクマは非常に危険な動物という印象があるだろう。日本でもヒグマが10人近い人間を食い殺した三毛別羆事件が起こっており、海外では数百人を食い殺したと伝わる人食いワニの実話がある。
実際にクマが人を殺すことは非常に少ないのだが、ワニは年間に1,000人の人間を殺すともいわれており、相当危険な動物であることは間違いない。しかし、鹿の方がワニやクマよりもはるかに恐ろしいといわれている。
一説にはイヌ・ワニ・ヘビなどが人を殺す合計よりも、鹿が人を殺す数の方が多いといわれている。犬は年間2万5,000人、ヘビは5万人を殺すといわれているため、本当なら鹿はとんでもない人数を殺すことになる。
ではなぜ、鹿のせいでこんなに人が死んでいるだろうか?
その答えは、交通事故である。鹿が自動車と交通事故を起こすことは多く、電車とも事故を起こすという。鹿が直接人間に体当たりしてくるわけではない。
日本では体重100kg以上の鹿が多く存在するので、衝突事故を起こすと自動車もダメージを受ける。飛び出した鹿を避けようとして死亡する人も少なくないという。
ライトの光が当たったりクラクションを鳴らすと、鹿は逃げるどころか動きを止めてしまう。そのため、非常に交通事故が多いのだ。
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ヘラジカと自動車の交通事故はシャレにならない
鹿は世界中にいるため、交通事故は世界中で起こっている。海外では日本のものよりはるかに大型の鹿も存在する。アメリカアカシカの体重は最大で600kgにも達するのだ。
これだけの大きさになると交通事故を起こした際に、自動車に与える被害はかなり大きくなるだろう。さらに恐ろしいのは、世界最大の鹿として知られているヘラジカだ。下の動画はヘラジカの大きさを説明している。
最大級のものでは体長が3メートルを超え、体高が2.3メートル、体重は1トンを超えるという。交通事故を起こすと運転席を押しつぶす形で倒れるため、エアバッグの効果もほとんどないという。
ボルボやメルセデスベンツなどの車種は、ヘラジカとの衝突を考えて設計されており、衝突安全性が高く評価される一因になっているのだ。ヘラジカとの衝突事故が非常に問題視されていることがわかる。
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【追加雑学】ヘラジカは怒らせるとかなり怖い
このように交通事故を起こすことが問題になっているヘラジカだが、事故とは無関係に十分怖い存在だ。ヘラジカは森の王とも呼ばれ、狼の群れを追い払うこともあるという。
気性は普段は大人しいが、繁殖期には非常に攻撃的になる。止まっている自動車を攻撃して破壊したり、人間に敵意を見せることもあるのだ。力が強いため、怒らせると非常に危険である。
特にオス同士の喧嘩は壮絶なものなり、決着がつくまで大抵のことでは止まらない。2018年に流行したアニメ「けものフレンズ」では、ヘラジカはライオンのライバルとして扱われた。
百獣の王として恐れられるライオンだが、狩りは集団で行っている。実際はほとんど狩りに参加しない雄ライオンより、ヘラジカの方が強い可能性が高そうである。
雑学まとめ
鹿の方が、ワニやクマよりも人間を殺しているという雑学をご紹介した。ヘラジカはかなり多くの国に生息し、他にも大型の鹿は存在する。車にぶつかると死に直結する鹿の数はかなり多いだろう。
鹿が直接的に人間を襲うわけではないが、たいした被害を及ぼさないクマよりもはるかに恐ろしい。じつはサメも、人間に対して大きな害はないのだが、過剰に恐れられている。同じ生き物として、お互い平和に生きていきたいものだ。
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