由来

救急と消防が"110"と"119"になった理由は?ダイヤル式電話に秘密が…。

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

救急「110」番と消防「119番」の由来はダイヤル式電話にあったという雑学

110番と119番。誰もが知っている緊急ダイヤルだ。110番は警察に、119番は消防につながる。

いざという時にはこの番号にかければ大丈夫! そんな安心感があるふたつのダイヤル。どちらも3桁で覚えやすい。

でも、どうして「110」と「119」なんだろう? 実はこのふたつの番号の由来には当時の電話の影響があったのだ。今回はその由来についての雑学をご紹介していくぞ!

【生活雑学】救急「110」番と消防「119番」の由来はダイヤル式電話にあった

孫ちゃん
110番とか119番って、なんでこの番号になったんだろうね。「111」とか「114」でもすぐ押せるのに。
おばあちゃん
それは今の携帯や家の電話でしょ。「110」や「119」が生まれたときはダイヤル式の電話だよ。ダイヤル式電話の「番号の位置」と「電話のかけ方」が関係してたみたいだねぇ。

【雑学解説】由来はダイヤルの「位置」にあり!

由来はダイヤルの「位置」にあり!というトリビア

♪ダイヤル回して、手を止めた〜

小林明子の「恋に落ちて-Fall in love-」の一節だ。1985年リリースのいわゆる昭和歌謡だが、平成生まれでもこの有名なフレーズを知っている人は多いだろう。

この歌詞は電話をかける場面なのだが、「ダイヤル回して」いるのだ。今では電話をかけるというと、スマホのアドレス帳をタップ…どころかLINEのトーク画面をタップすればすぐにかかる。使うことの減った電話機でも、ボタンをピッピッと押しておしまいだ。

だが、スマホやプッシュホン式の電話が生まれる前、電話はダイヤルを回してかけるものだったのだ。いわゆる「黒電話」である。

孫ちゃん
あ!サザエさん家の電話!
おばあちゃん
そうそう。昔は黒電話だったんだよ。

「ダイヤルを回すってどういうこと?」とはてなマークが浮かんでいる若い読者に説明しよう。黒電話は、中央にある丸い円盤に沿って1から0まで数字が順番にならんでおり、各数字の位置に合わせて円盤に穴があいている。

かけたい番号の数字にあたる穴に指を引っ掛けて、右下にあるストッパーまで円盤を時計回りに回して離すのだ。指を引っ掛け、回して離す…これを番号の数だけ順番に繰り返すと電話がかかる仕組みになっている。

孫ちゃん
なんかおもしろ~い!ちょっとこれで電話かけてみたいな。でも番号を全部回すまでに、すごく時間がかかりそう。
おばあちゃん
昔はこれが当たり前だったんだけどねぇ。今が便利すぎるんだよ。

ダイヤル式にあわせて考えられた番号

1927年生まれの「119」と1948年生まれの「110」。これらが生まれた年にはこの「黒電話」が使われていた。つまり、電話をかけるにはダイヤルを回さなければならなかった。

「110」も「119」も、それをかけるときは緊急事態。一刻も速くつながることが大切である。悠長にダイヤルを回している場合ではないのだ。

黒電話でいちばん早く回せるダイヤル、すなわちストッパーにいちばん近い番号は「1」。若い番号ほど早く回る。

そこで1926年、より早くかけられる番号をということで「112」が消防の緊急ダイヤルに定められた。

孫ちゃん
いちばん早く回せる番号なら、「111」じゃないの?
おばあちゃん
「111」は電話局のシステム上使えなかったらしいよ。

ところがこの「112」、なんとかけ間違いが続出。「早く早く」と焦る気持ちが人々の手元をくるわせてしまったのだ。そこで、「心を落ち着かせるために」回す時間の長い「9」を最後に取り入れて「119」に改められた。

孫ちゃん
なんで「9」?回す時間を長くするなら「110」だよね?
おばあちゃん
最後の数字が9になったのは、「9」がどこの局番にも使われてなかったからっていう説もあるねぇ。局番に使われる数字は昔の電話機の設計上で考えると誤発信しやすいから、それを防ぐためにね。
孫ちゃん
回す時間も長いし局番にも使われてないし、ってことで決まったのかな。

そして「119」に遅れること20年ほど、警察用の番号「110」が登場した。

  • 覚えやすい番号
  • かけ間違いを減らすため「3桁」
  • 早く回すことができる「1」を多用
  • かけ間違い防止・気持ちを落ち着かせるためにダイヤルを回す時間が長い番号を使用

などの理由から「110」が採用された。

「110」と「119」は黒電話の名残。一見意味のない数字の羅列に見えて、市民がかけやすいように知恵をつめこんだ番号だったのだ!

スポンサーリンク

【追加雑学①】「110」「119」迷ったときはどっちに先にかけるべき?

「110」「119」迷ったときはどっちに先にかけるべき?というトリビア

消防や救急は「119」、警察は「110」と緊急ダイヤルは役割分担がされている。でも、事件や事故など状況によってはどちらも必要なことだってあるだろう。

そんなとき、真っ先にかけるべき番号はどちらなのだろうか。

基本的に、どちらにかけても状況に合わせて警察と消防が連携を取ってくれるため、片方にかければ必要に応じてどちらも駆けつけてくれる。

よってどちらにかけても大丈夫ではあるのだが、けが人がいる場合は人命救助が最優先。救急につながる「119」に真っ先に知らせたほうが、より迅速にけが人を救い出せる。

どちらにかけるか迷った時にはとりあえず「119」と覚えておこう。

孫ちゃん
たしかに人の命の方が大事。しっかり覚えときます!

【追加雑学②】「110」「119」以外にも!緊急事態に役立つダイヤル!

「110」「119」以外にも!緊急事態に役立つダイヤル!についてのトリビア

緊急の番号といえば「110」と「119」。このふたつは覚えている人がほとんどだろう。でも、実は他にもいざという時に役立つ番号が存在するのでいくつか紹介したい。

警察相談専用電話 ♯9110

「緊急ではないけど警察に相談したい…」

悪質商法や詐欺、ストーカーなど「110」をかけるほど切羽詰ってはいないけれど警察に相談したいときに便利なのがこの番号。かけると最寄りの警察相談室につながり、相談に応じて専門の職員が対応してくれる。

救急相談センター ♯7119

「これって救急車を呼んだほうがいいの?」

救急車ってなかなか呼ぶのに躊躇するもの。起きている症状が救急車を呼ぶほどの緊急なものなのか、そこまでではないけれど病院に行ったほうが良いのか、様子を見る程度なのか…など。

素人では判断しにくい医療相談を受けつけているこの番号。迷ったときにかければ、医師や看護師が24時間対応してくれる。

おばあちゃん
そういえばこの番号、おばあちゃんが行く病院や薬局にもポスターが貼ってあったから見たことあるねぇ。

おすすめ記事

救急車を呼ぶのに迷ったときは「7119」にかけることができるという雑学
緊急時に…!救急車を呼ぶか迷ったときは"#7119"で相談できる

続きを見る

ちなみに子どもに関することは小児救急医療電話「♯8000」が便利だ。

児童相談所 189

「子育てのことで相談したい」「虐待の恐れがあるかも!?」

最寄りの児童相談所につながるダイヤル。児童虐待に関する相談や通報、子育ての悩み相談など。

子どもに関する「困ったこと」に対応してくれる。「いちはやく」の語呂合わせで覚えておくと便利。

災害伝言ダイヤル 171

「家族に安否を伝えたい」

地震や豪雨など、災害が多い日本。家族や友人と離れて被災してしまった際、安否確認に重宝するのがこの番号。電話がつながりにくい災害時に、伝えたい相手に伝言を残すことができるのだ。

孫ちゃん
これは覚えといた方がいいよね。災害のときってほんと電話つながらないもん。

雑学まとめ

救急と消防が"110"と"119"になった理由は?ダイヤル式電話の秘密についての雑学まとめ

今回は緊急ダイヤルについての雑学を紹介した。

「110」と「119」、歴史ある緊急ダイヤルは市民を安全に守るために考え抜かれたものだった。

黒電話なんて見ることのない現代ではあまり意味はないが、「110」と「119」は今でも私たちに安全と安心を与えてくれる、なくてはならない番号だ。

孫ちゃん
「110」と「119」の番号は、もう頭に刷り込まれてるもんね。
おばあちゃん
できればどっちも使いたくない番号だけどねぇ。

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人
zatsugaku

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

© 2020 雑学カンパニー