忙しくて疲れてどうしようもない時、ふと空を見上げると、一瞬にして疲れが吹き飛ぶことはないだろうか。
それはその空の先に、宇宙が果てしなく続いていて、そのエネルギーを体全体に感じることができるから。あるいは、宇宙の不思議と謎に満ちあふれている存在を感じて、自分の悩みや疲れが小さなものに感じるからかもしれない。
このように宇宙の存在の有難さを感じているとき、ふと思った。宇宙船でおならをした臭さはどのぐらいなのであろう?
壮大な宇宙の話になるかと思い気や、少し笑ってしまうほど、しょうもないことで申し訳ないが、一度思うと気になって仕方がない。
今回の雑学では「宇宙船でおならをした臭さはどのぐらいなのか?」調べてみた!
【面白い雑学】宇宙船で出すおならは臭い?
【雑学解説】宇宙船内のおならの臭さはヤバい
まずは、地球上でおならをした時との違いを考えてみよう!
地球には重力がある。暖かい空気は軽いために上昇し、冷たい空気は重いために下降することから、空気に流れが生じる。この空気の流れのおかげで、地球でのおならは拡散していき、次第に臭いはなくなる。
一方、宇宙船にはもちろん重力がない。空気にも重さがないため、空気に流れは発生しない。つまり、何もしなければ空気は全く動いていない状態である。
そこでおならをすると拡散することなく塊になり、船内を漂うことになるのだ。
臭いの塊となったおならに、鼻を近づけようものなら、あまりの臭さに卒倒寸前になるのである。
スポンサーリンク
【追加雑学①】NASAがおならの研究をしていた!
卒倒寸前になるぐらいならまだマシだが、心配なのはおならによるガス中毒やガス爆発である。宇宙空間ではおならをするのも大変だ。
そういうこともあるのか、真面目におならの研究に取り組んでいる研究者たちがいる。それは宇宙開発の最先端をいくNASA(米国航空宇宙局)の研究チームである。
男子医学生20数人に同じ食事を与え、出てくるおならを集めて分析したというのだ。宇宙船などの閉鎖空間で起こるおならの影響について調べるのが目的で、いたって真面目な取り組みである。
- おならから約400種類の成分を検出。
- 個人差はあるが、窒素が60~70%・水素が10~20%・二酸化炭素が10%・酸素とメタンは各々5%以下、その他の微量成分で構成されている。
- 微量成分の中には、硫化水素・メルカプタン・アンモニア・スカトールなどがあり、これらが臭いの元になっている。
- 成人男性が放つおならの量は一日100~2800ccで、一回50~500cc。ただし、食事の内容を変えると、2倍~10倍にもおならの量が増える。
- 芋類を食べたあとのでんぷん発のおならは臭くないが、肉類を食べたあとのタンパク質発のおならは臭い。
ここまで調べてみるだけでも、研究者たちの苦労が目に浮かぶ。壮大な宇宙開発のためには、このような少しバカげた研究も、重要なのであろう。
【追加雑学②】宇宙船のおならの臭いは日常で試せるッ
卒倒寸前になるぐらいの臭いとはどのぐらい? と、実際にどのぐらいの臭いなのかを確認したい人は、お風呂場で試してみてほしい。
浴槽に水をはり、そこにおならをすると、泡になって固まって浮き上がってくるはずだ。そこに鼻を近づけてみてくれ!
できれば、肉類を食べた後で、試してほしい。
おならの雑学まとめ
今回は、おならに関する雑学をご紹介した。
宇宙船では気軽におならができない…。おならが出そうだなと思ったらトイレに行き、そこで出さなければならないようだ。
宇宙飛行士になるには、さまざまな条件をクリアしないといけない。とても狭き門ではあるうえに、おならをコントロールできるような健康状態であるということも、大切だということだ。
常に便秘や下痢の人などのように、腸の具合がかんばしくない人が、宇宙飛行士になるのは難しいようである。