ちまたでは猫の人気が上昇中だ。猫に関する本やグッズが大人気で、ネットやSNS上で飼っている猫の動画を配信している飼い主も多い。その影響で猫を飼いだした人もいることだろう。
でも実際に、猫や犬は飼うのにハードルが高いという人も多い。その点、ゲージの中で飼える小動物は常にある程度の人気を保っている。小動物といえば一昔前はハムスターやモルモットが主流だった。
今では種類も様々で、中でもフェレットは人気が高い。フェレットは、正式には「ヨーロッパケナガイタチ」という名前で、その名の通りヨーロッパでは歴史が古い。
しかもその昔、フェレットはとっても働き者だったのだ。いったいどういうことだ? 今回はそんな可愛いペット、フェレットに関する雑学をご紹介するぞ。
【動物雑学】昔のヨーロッパでは、フェレットに配線工事をさせていた
【雑学解説】フェレットの穴に潜る習性を活かして、配線工事に利用されていた
フェレットと人間の歴史は古く、ヨーロッパではもともと狩猟で利用するために家畜化されたのが始まりのようだ。おもにウサギの狩猟に使われていたという。
野生のウサギは地面に穴を掘って巣を作る。そこにフェレットを投入して、穴から出てきたウサギを捕まえていたようだ。
フェレットは穴に潜る習性があり、狭いところが大好きだ。その習性を利用して、ヨーロッパではフェレットを配線工事に使っていたこともあるという。人の手が入らない狭い部分に、電線やケーブルをくくりつけたフェレットを入れて手伝わせていたのだ。
実際に1908年のロンドンオリンピックの際にも、フェレットが工事に大活躍した。近年では、チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式や、2000年のミレニアムコンサートの際の配線工事にも使われたとされている。
なんと現代の最新技術よりも、古典的な方法であるフェレットが重宝されていることに驚きだ。なんとも働き者で頼もしいフェレットくんたちである。
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【追加雑学①】フェレットはネズミ駆除にも使われていた
フェレットには、配線工事以外にも得意とする仕事があった。それはネズミ駆除である。かつては、航海中の貨物船にフェレットを乗せて、ネズミ退治に利用していた。
海を渡りながらネズミハンターとして活躍していたとは、フェレットもなかなかのやり手である。
その名残か、ネズミは今でもフェレットを天敵として認識しているようだ。実際にフェレットをペットとして飼っていると、ネズミが寄りつかなくなるという。しかも、フェレットのフンを置いただけでもネズミ対策に効果があったという報告もある。
ハンター・フェレット強すぎ! また、フェレットはペットとしても飼いやすいといわれている。
【追加雑学②】フェレットの性格・飼い方
フェレットは好奇心旺盛で人懐っこく、遊ぶのが大好きだ。猫よりも懐きやすいが、犬よりは賢くないらしい。
基本的にゲージの中で飼い、遊ぶときは外に出す。おもちゃで一緒に遊んであげればずーっとじゃれてくる、飽きのこないペットだ。しかし、目を離すとコードをかじったりもするので注意が必要。
フェレットは狭いところが好きなため、クッションやカーペットの下に潜り込んだりすることも。人知れず踏んでしまわないように気をつけよう。また、暑いのも寒いのも弱いので、部屋の温度と湿度を一定に保つことも大切である。
たまにはモップをくくりつけて、ソファーの裏などの狭いところを掃除してもらうこともできちゃうかも?!
こちらがフェレットの飼い方についての動画だ。か…かわいい…。
雑学まとめ
今回は可愛くて役に立つ、働き者のフェレットについての雑学をご紹介した。
昔から小さな電気屋さんとして活躍していたフェレット。ケーブルを引っ張って奔走する姿を想像すると、かわいすぎる…。
おとぎの国の話のようだが、本当の話。人と動物の関係は実に面白いものである。