みなさん、「ゲーム」は好きだろうか。最近のゲームは、ニンテンドースイッチなどの持ち運べるタイプのものや、スマホを使った無料で始められるものも多くあり、外での暇つぶしにもってこいだ。
持ち運びでゲームができるということは、いつでも楽しめる、という利点もあると同時に「やりすぎてしまう」可能性もでてくることになるのだが…。今回は、ゲームをすることが多い方に特に知っていてもらいたい、とある病気についての雑学をご紹介していこう!
【人体雑学】ゲームのやりすぎで手首を痛める病気「ドケルバン病」とは?
【雑学解説】ドケルバン病=スマホ腱鞘炎(けんしょうえん)には気をつけよう!
人の手首の親指側には、親指から腕にかけて2本の腱(けん)というひも状の組織が通っている。その2本の腱は、腱鞘(けんしょう)とよばれるトンネル状のさやにつつまれていて、親指を動かすたびに腱が腱鞘のなかをいったりきたりすることで指が動いているのだ。
ドケルバン病は近年、「ゲーマー親指」ともよばれ、ゲームをする子どもたちに増えている病である。親指を激しく動かすようなゲームを長時間やり続けて酷使することで、腱と腱鞘がこすれあい、炎症を起こす。
これによって親指側の手首のあたりに痛みが生じるのが、ドケルバン病なのである!
【追加雑学①】こんな人はなりやすい!ドケルバン病
ドケルバン病になりやすい人には、いくつかの特徴がみられる。
- スマホやパソコンをよく使う人
- 楽器演奏やスポーツをする人
- 出産前後の女性
これらの人々には共通点がある。それは、「親指の酷使」である。
スマホやパソコンを使う人は当然ながら指をよく使うし、楽器演奏やスポーツもまた同じだ。そして、出産前後の女性は、まだ首のすわらない赤ちゃんの頭を支えるときに親指を使う態勢になることが、手首の負担になってしまうのだ。
また、ほかの理由でもドケルバン病になりやすい例がある。
- 更年期の女性
- 糖尿病の人
更年期の女性は、ホルモンバランスの乱れによって体がむくみやすくなる。その影響は手にもあらわれるので、ドケルバン病にかかりやすくなるのだ。
さらに、糖尿病にかかっている人も、手や足の血流が悪くなっているのでむくみやすく、炎症も起こしやすいので注意が必要だ。
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【追加雑学②】ドケルバン病セルフチェック
あれ? なんか親指が痛い。これはドケルバン病かな? そう思ったら、自分でできるドケルバン病セルフチェックを試してみてほしい。やり方はとっても簡単だ!
①親指を曲げて、ほかの指でつつむように握る
②そのまま小指側に向けて握った手を倒す
このときにつっぱるような感覚がある、または痛みが走るような場合は、ドケルバン病の可能性がある。…ちなみに筆者は、ドケルバン病を絶賛発症中である! 手を小指側に倒すとビリっと痛みが走る。痛い!
【追加雑学③】ドケルバン病を治すには
ドケルバン病を治すには、まず安静にすることが一番だ。筆者のように、パソコンやスマホばかりいじっていると治りが悪くなるぞ!
手首が痛くなったら、手を酷使するような動きはしない・痛みが強いときには腱鞘炎用のサポーターや湿布、痛み止めなどを利用しよう。
実は筆者は数年前にも、仕事中に重いものを片手で無理に持ち上げようとしてこの病気になった。そのときは、あまりの痛みに整形外科に診てもらったのだが、サポーターと湿布と痛み止めを処方された。
その後はしばらく治療と安静に努めたが、結局「安静」に勝るものはない、と感じたのであった。
雑学まとめ
今回は、ドケルバン病についての雑学をご紹介してきた。筆者は前にドケルバン病になったとき、完全に痛みが引くまでに3ヶ月かかった。1.5リットルのペットボトルを持ってもフライパンを持っても、ピリっと痛みが走るほどで、本当につらい日々であった。
できればこれを読んでくれたみなさんには、手首の痛みに襲われることなく、楽しくゲームをしたりスポーツをしたり、スマホで雑学を楽しんだりしてもらいたい。
腱鞘と腱にやさしく、無理をさせないように心がけていこう。…筆者も治るまで、なるべく大好きなスマホゲームは控えます…。