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巻くな!食え!風邪のときのネギの効果的な活用法とは?

雑学カンパニー編集部

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ネギは首に巻くよりも食べる方が風邪に効くという雑学

皆さんは「風邪のときにはネギを首に巻くといい」という話をきいたことはあるだろうか。「おばあちゃんの知恵袋」的な話で昔から伝えられてきた民間療法だが、効果としてはわずかしかない

そこで今回は、ネギを食べることで風邪症状が緩和できるという雑学についてご紹介しよう。

【人体雑学】ネギは首に巻くよりも食べる方が風邪に効く

科学者くん
ネギの栄養分は首に巻いても体内にはほとんど吸収されないって本当ですか?

ダヴィンチさん
そうなんだ、栄養豊富なネギは食べてこそ本来の力を発揮し、風邪に効くんだよ。

【雑学解説】ネギの風邪対策効果

ネギの風邪対策効果についてのトリビア

ネギには独特の臭いと辛さのもとになる「アリシン」と呼ばれる成分がある。これは風邪対策に効果があるのだが、鼻から入る「アリシン」はごくわずかで、風邪対策の効果はほとんどない。ネギは食べることで「アリシン」を吸収して、風邪対策効果を得るのだ。

そのネギに含まれるアリシンという成分には様々な効果がある。アリシンの主な効果を紹介しよう。

1 疲労回復

ビタミンB1の吸収率を高め、疲労物質である乳酸を分解してくれる。

2 血行改善

体温が上昇して発汗するため、血行を良くしてくれる。

3 消化促進

胃液の分泌を促して、食欲を増やしたり消化を助けてくれる。

その他にも、殺菌効果や鎮静効果もあり、風邪対策効果には抜群である。

ちなみに、アリシンはネギの白い部分に豊富に含まれている。風邪をひいたときは、ネギの白い部分を積極的に食べよう

科学者くん
では、ネギの青い部分は効果ないのですか?
ダヴィンチさん
それはどうかな…、青い部分の栄養素も見てみよう!

【追加雑学①】青い葉のほうが栄養は豊富

青い葉のほうが栄養は豊富についてのトリビア

では、青い葉の部分は食べる必要がないのかというと、そうではない。むしろ、アリシン以外の栄養素は青い葉の部分に多く含まれているからだ。ネギに含まれる他の栄養素を紹介しよう。

1 ベータカロチン

体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護してくれる。また、活性酸素の働きを抑制してくれるため、がん予防に効果がある。

2 カルシウム

歯や骨の成形を促したり、イライラしづらくして精神を安定させてくれる効果がある。

3 ビタミンK

出血したときに血液を止めてくれる。また、カルシウム同様に歯や骨の成形を促してくれる。

4 ビタミンC

抗酸化作用があり、老化を防いでくれる。また、鉄分やミネラルの吸収を助けてくれる。

う~ん、ネギの栄養素をこうやってみてみると、カルシウムやビタミンKが含まれているので、ネギは成長期のお子さんにも必要な食べ物かもしれない

ダヴィンチさん
風邪対策以外にも効く大切な栄養素がたくさん含まれているんだ。
科学者くん
ネギは全部すごいんですね!

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【追加雑学②】ネギの適切な食べ方

ネギの適切な食べ方についてのトリビア

ネギの成分であるアリシンは水に溶けやすく、熱に弱いという性質をもっている。そのため、調理をする際にはそのことに気をつけなければならない。では、どうすればよいか。ネギの適切な食べ方を紹介しよう。

1 生のまま食べる

やはり一番いい方法は生のまま食べることだろう。刺激が強くて生は辛いという人もいるだろうが、アリシンには胃液の分泌を促進する作用がある。そのため、食べているうちに胃腸の調子が良くなり、案外食べることができる。

2 味噌汁や麺類に刻みネギを入れる

そうはいっても生はやっぱり難しいという人は、味噌汁やうどん・蕎麦などの麺類に刻みネギを入れるのが良いだろう。もちろん、アリシンがスープに溶けだしてしまうので、スープも飲む必要がある

3 鍋料理に使う

スープを飲み干すのが難しいという人は、鍋料理の具材として使用するのが良いだろう。鍋料理ならスープを飲み干さなくても、鍋のスープで締めの雑炊を作れば、自然とアリシンを摂取することができる

科学者くん
生は僕にはちょっとハードル高いけど、汁物や鍋なら大丈夫です。
ダヴィンチさん
生のネギが美味しく食べられるようになったら大人の仲間入りだよ!

【追加雑学③】それでもネギを首に巻きたいあなたへ

それでもネギを首に巻きたいあなたへ。についてのトリビア

ここまで紹介してきて、皆さんもネギを首に巻くよりも食べる方がいいということは分かっていただけただろうか。しかし、どうしてもネギを首に巻きたいという人も中にはいるだろう

そんな人のために多少ではあるが、ネギを首に巻く効果がアップする方法を紹介しよう。風邪をひいた時にネギをオシャレに着こなしたい方必見である。

ステップ1 お気に入りのネギを1本用意する

近所のスーパーでお気に入りのネギを見つけよう。

ステップ2 ネギを包丁で細かく切れ目を入れる

細かくたくさん切れ目を入れるほど良い。切れ目が多いほど、香り成分のアリシンもたくさん出てきて、効果がアップする。

ステップ3 ネギをタオルで包む

タオルでしっかり包んだらOK。ネギの汁で肌がかぶれないようにしよう。

ステップ4 ネギを包んだタオルを首に巻く

………………。ん?

勘のいい人は気づいたかもしれない。実際にやってみた人はお気づきになっただろう。そう、私は今、タオルを首に巻いている

もちろん、冗談のように思えるような方法だが、ネギの香りを嗅ぐことでわずかながら効果を期待できるので、やってみる価値はある。

ダヴィンチさん
子供のころ、ネギを巻いて実験したことあったなあ。
科学者くん
あはは…、僕はパスします。

雑学まとめ

巻くな!食え!風邪のときのネギの効果的な活用法についての雑学まとめ

今回は風邪をひいたときのネギの効果についての雑学をご紹介した。ネギは非常に栄養価が高く、首に巻いている場合ではないことが身をもって良くわかった。ネギは食べ物である。もちろん、タオルに包んだネギを首に巻いても、わずかな効果はあるのだが。

風邪をひいてからも大切だが、ネギは風邪予防にも効果があるので、日頃から食べる習慣を身に付けたい食材の一つだ。ファッションとしてどうなのか私にはわからないが、鍋では鉄板の食材だろう

ちなみに、私はネギを首に巻かない派だ

科学者くん
僕も、ネギは食べる派でいきます。
ダヴィンチさん
好きで巻いてたのではないぞ!私も食べるほうが断然好きだ。

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