皆さんは勉強中や仕事中に何を飲んでいるだろうか。眠気覚ましにコーヒーを飲んでいる人もいれば、健康のために水しか飲まないという人もいるだろう。
しかし、今回おすすめしたい飲み物は、緑茶である。なんと、緑茶を飲むと集中力をアップさせることができるかもしれないのだ。
今回は、そんな緑茶の効果についての雑学を紹介しよう。日本の伝統的な飲み物が、作業効率を上げてくれるかもしれない。
【食べ物雑学】緑茶が集中力を高めてくれる可能性がある
テアニンとカフェインを同時に摂取すると集中力がアップするかもしれないのだ。つまり、2つとも含まれている緑茶を飲めば、集中力のアップが期待できるのである。
【雑学解説】緑茶に含まれるテアニンとカフェインの組み合わせで集中力が10%アップする
スリランカのベラデニア大学の研究で集中力について調べたものがある。この実験では、20名の男性を対象として、5パターンの方法を試して集中力に与える影響を調べた。
- 200mgのテアニンを飲む
- 160mgのカフェインを飲む
- テアニンとカフェインを一緒に飲む
- 一杯の紅茶を飲む
- 何も入っていない水を飲む
参加者には、それぞれのパターンを飲んでもらって、認知機能や反応速度で集中力を計測した。
その結果、3.のテアニンとカフェインを一緒に飲むパターンが一番効果は高く、10%も集中力がアップしたのである。10%というのは、けっこうスゴイ効果ではないだろうか。
ちなみに、次に効果があったのは、1.のテアニン200mgと2.のカフェイン160mgのパターンで、どちらも集中力は6%アップした。
その次が4.の一杯の紅茶を飲むパターンで、それでも集中力は2%アップしていたのだ。手軽にできるので、これはこれで良い効果があるといえるかもしれない。
当たり前だが、5.のただの水のパターンは効果がなかった。
研究者は、「高容量のカフェインとテアニンの組み合わせは、集中力の機能に著しい効果をもっている。」と言っている。
そうと分かれば、今日から集中力のいる場面では緑茶を飲もうと思うのだが、この実験と同じ量を緑茶で摂取しようとしたら、一気に8杯ほどの緑茶を飲まなければならない。………………、なかなか難しいかも。
であれば、2.のカフェインのパターンがいいかもしれない。コーヒーなら2杯ほどになるので、実際には、こちらの方が飲みやすい。
ただし、作業中に緑茶を飲み続けていくことで、8杯ほど飲むことができれば、緑茶で集中力アップもアリだと思われる。
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【追加雑学】緑茶とダークチョコレートの組み合わせが頭を良くしてくれるかも
アメリカのアリゾナ大学の研究でダークチョコレートにテアニンを混ぜたチョコレートを作って実験したものがある。
この実験では、122名の参加者にテアニン入りのダークチョコレートを食べてもらった。(果たして、美味しいのだろうか?)その後、全員に認知テストを行って脳波を記録した。
その結果、注意力を保つ能力が改善し、脳の興奮を鎮める能力も改善したのである。また、血圧も低下する効果がみられた。
もともとダークチョコレートのような高カカオ食品には、血圧を上げてしまう副作用があるのだが、テアニンを同時に摂取することで、その副作用が抑えられたようだ。
研究者は、「チョコレートには脳を活性化する作用があり、脳の注意機能を高めてくれる。しかし、副作用として急激に血圧を上げてしまうが、テアニンの血圧を下げる作用が一時的にチョコレートの副作用を打ち消してくれるのではないかと考えた。」と言っている。
まさに、その通りの結果となっていた。
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ただし、私たちが試す場合は、わざわざテアニン入りのダークチョコレートを食べなくてもいいだろう。
日本にはテアニンが含まれている素晴らしい飲み物、緑茶がある。ダークチョコレートを食べながら、緑茶を飲めばいいのだ…、コーヒーが飲みたい気もするが、緑茶を飲めばいいのだ。
雑学まとめ
今回は緑茶が集中力を上げてくれるという雑学についてご紹介した。
緑茶に含まれるテアニンとカフェインの組み合わせが、集中力アップには一番効果的であることがわかった。
ただし、緑茶だけでその効果を得ようとすると、量的になかなか難しいものもあるので、私はコーヒーと組み合わせている。
私の一番のおすすめは、作業をスタートするときはコーヒーを飲み、途中から緑茶を飲み続ける方法である。これならば、持続的に集中力を保ちつつ、作業に集中できているように感じるので、ぜひ試してみてほしい。
もちろん、脳の注意力も高めたいので、合間のおやつはダークチョコレートで決まりだ。