なんとなーくそうかな? とは感じていたが、実は我々人間の身長は、朝と夜では違っているらしい。
「うそでしょ! 大人になって身長が伸び縮みするなんて…。」という人も「やっぱり!! 私はちゃんとそんな気がしてた。」という人もどちらもいるのでは!?
毎日、もしくは1日に何回も体重計に乗る人はいるかもしれない。だが、1日に何回も身長を計る人はなかなかいないだろうから、身長が変わっていても気が付かないのも無理はない。
まず、体重計ならほとんどの家庭に置いてありそうだが、身長計がある家なんてかなり稀だろう…。せいぜい自分の身長なんて年に1度の健康診断で計っていればまだ優秀な方である。
では、身長が1日のあいだに伸び縮みするなんて、果たして本当にありえることなのだろうか? 今回はそんな身長にまつわる雑学を紹介する!
【生活雑学】夜は朝よりも1cmほど背が低くなる
結論からいおう。たしかに我々人間の身長は、朝に計った身長よりも夜に計った身長のほうが低くなっているのである! それも1cmとか、人によってはなんと2cmほども変わる人がいるんだとか!
【雑学解説】大人でも身長は伸び縮みする?
答えはYES! 大人も身長は伸び縮みしている。
子どもの頃、とっても楽しみにしていた身体測定。どれくらい身長が伸びているか、毎回ワクワクしながら身長計に乗っていた人も少なくないだろう。
それが、成長期も終わってだんだん身長が伸びなくなってくると、「背がどれだけ伸びているか?」ということよりも、「体重が増えているか減っているか?」とスタイルの維持、もしくはダイエットやパンプアップにより、理想の体型に近づけるということの方に移っていったのではないだろうか?
では、「大人でも身長は伸び縮みしている」ということが分かったが、なぜそんなことが起こるのだろうか?
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朝と夜で背の高さが変わる理由
身長が朝と夜で違う理由。それはズバリ、「椎間板(ついかんばん)」だ。
「椎間板」とは背骨同士をつないでいる、いわゆるクッションの部分のことだ。そのクッションがしっかり厚みのある状態か、もしくは押しつぶされてペッタンコの状態かによって、人間の身長は変わってくるということである。
夜は横になって眠っていれば、そのクッションはほとんど押しつぶされることのない状態。つまりクッションは朝起きたときにはしっかりと厚みのある状態になっているのだ。
昼間は普通に生活していれば、立っているかもしくは座っていることが多いだろうから、夜になるまでには自然とクッションは押しつぶされてペッタンコの状態になっている。これが身長が朝と夜で伸び縮みする秘密である。
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【追加雑学】重力のない宇宙では!?
ちなみに宇宙飛行士は宇宙にいるあいだ、その椎間板というクッションにまったく重力を受けていない。つまりそのクッションも押しつぶされることがないわけで、なんと地球に帰ってきたときには出発する前よりも、2~5cmほど身長が伸びていることがあるらしい。
もちろんその後、地球で生活しているあいだに元の身長に戻っていってしまうらしいが、2~5cmも身長が変わればさぞかし見える世界が変わって気持ちいいことだろう。
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雑学まとめ
さて、今回の雑学で、身長が1日のうちで伸び縮みする理由が分かったが、皆さん納得できただろうか? そういえば…と気が付いた人もいるかもしれないが、実は学校の身体測定は午前中に行うという決まりになっているそうだ。
これはもちろん、1日のうちで身長が伸び縮みすることからの誤差を少なくするための決まりである。今まで私たちが知らなかっただけで、身体に関して詳しい人のあいだでは、身長が朝と夜で変化することは当たり前の事実だったのだ。
では、風邪で数日寝込んだ後の身長はどうなのか? など、興味がどんどん湧いてきてしまう。もしなにかで1日中、もしくは数日寝込むようなことがあれば、ぜひ身長を計って報告してもらいたい。