最近焼肉屋さん行ってない…。カルビが食べたい。ロースが食べたい。最後に行った焼肉屋さんで食べた、あのバターしいたけをもう一度…!
そういえば、その時にレバーを食べた。それまではあまり好きではなかったが、その日食べたレバーはとっても美味しかったのを覚えている。見た目からして違ったし。綺麗な色だったし! いつも人気No.1というわけではないが、好きな人は好きな理由がわかった。
お店で出てくるレバーは牛のレバーが多い。が、他の動物にも当然肝臓はあるわけで…味に違いはあるのだろうか? 今回は、とある動物のレバーについての雑学である。
あなたは珍しい動物のレバー、食べたことある?
【動物雑学】ホッキョクグマの肝臓を食べると死ぬ可能性がある
【雑学解説】ホッキョクグマの肝臓には◯◯◯がいっぱい!
一体ホッキョクグマの肝臓には、どんな謎が隠されているのだろうか?
かつて、北極海を船で訪れたヨーロッパの人たちがいた。寒さや食糧難など困難なことは多かったが、中でも一番恐ろしかったのはホッキョクグマの存在だったそうだ。
ある時、やっとこさ捕えたホッキョクグマをグツグツ煮込んで食べた。なかなかこんな料理にはありつけない環境だ。彼らは非常に喜んだだろう。
しかししばらくして、異変が起きた。今までにない体の不調を訴える者が続出したのだ! 嘔吐やめまい、悪心、頭痛…そして、唇や全身の皮膚がはがれ落ちた者もいたそうだ。ひええ怖い!!
この症状の原因は、ホッキョクグマの肝臓に大量に蓄えられていたビタミンAだった。ビタミンAは、細胞の増加や組織形成などに関わりのある物質で、ホッキョクグマの食べ物であるアザラシが、寒い環境を生き抜くために肝臓に溜め込んでいるらしい。そのアザラシを食べるホッキョクグマの肝臓にも、ビタミンAが大量に溜め込まれているようだ。
人間が大量にビタミンAを摂取してしまうと、細胞の移り変わりがどんどん起こってしまい、皮膚がはがれ落ちてしまったり、脳みそを守っている体液の水圧がおかしくなってしまったり…といった症状が起こるのだ!
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肝臓のお仕事
ではそもそも肝臓は、何をしている臓器なのか?
大きく分けて3つある。
まずは「貯蔵」と「代謝」。肝臓は食べ物から取り入れた栄養素を貯めておく倉庫となっており、運びやすい形に変化させて血液に送り出したりしている。倉庫でありながら工場でもあるのだ。いかにも大変そうな現場だ…作業員さんがきちんと休みを確保してもらえることを願う…。
そして「解毒」。お酒を楽しむことができるのは、肝臓が頑張ってくれるおかげなのだ。感謝の気持ちを忘れないでおこう。たまには休ませよう。いいお酒はいい肝臓から!
それと「胆汁の生成」。胆汁は脂肪の消化吸収を助けてくれたりしているのだが、肝臓はその胆汁も作っている。肝臓、ちょっと働きすぎじゃないだろうか。スペック高いな。
こんな感じで、頼れる先輩くらいたくさんの仕事をこなしていた! ありがとう肝臓!
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【追加雑学】ビタミンAの働き
すっかり怖い印象がついてしまったビタミンAだが、量を間違えなければ生きていくためには非常に大切な栄養である。
目とかで活躍
ビタミンAは先ほどちょっと述べた細胞の増加関係の他にも、皮膚や目の健康維持に関わっていたり、発育に関わっていたりする。また、暗いところで目を働かせるところでも活躍している。
しかも人間は、自分の体の中でビタミンAを作り出すことはできないので、わざわざ食べ物で採っているくらいなのだ。さっきは悪者扱いしてしまってごめん。
雑学まとめ
今回はホッキョクグマのレバーに関する雑学を紹介した。あんなに可愛い、小物のデザインにももってこいのホッキョクグマのお腹の中に、こんな怖い謎と歴史が隠れていたとは…!
薬も大量に飲めば毒になるし、可愛いものもあんまりたくさんだとちょっと気持ちがよくないし、いいものだからってたくさんあればいいってものじゃないんだな。なんでもほどほどがいい、バランスが大事だ。お菓子が美味しいからって食べ過ぎるのも良くないし、お酒飲みすぎも良くない!
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いやしかしレバーを美味しく感じられるようになったっていうのは、ちょっと大人になった気分だ。美味しかったレバー、また食べに行きたいぞ!