アイスクリームの相棒といえば、コーンだ。サクサク食感で、クリーミーなアイスとの相性は抜群。私は基本カップのアイスを食べることが多いのだが、たまにコーン付きのアイスも食べたくなる。
さて、あなたはアイスのコーンの材料が何か知っているだろうか? 「コーン」というだけあって、トウモロコシを思い浮かべそうだが、実は違う。
今回は、知っているようで知らない、アイスクリームのコーンに関する雑学を紹介しよう。
【食べ物雑学】アイスクリームのコーンはトウモロコシではない
【雑学解説】コーンの意味は「円錐」!
アイスクリームのコーン。「コーン」と聞いて連想するのが「トウモロコシ」だ。しかし、アイスのコーンはトウモロコシではない。それは、英語のつづりを見ればわかる。
トウモロコシの英語表記は「corn」。対するアイスのコーンは「cone」という表記になる。
coreは「円錐形」を意味しており、工事現場などによく置かれている三角コーンと同じだ。
アイスのコーンにトウモロコシは使われていない。アイスのコーンの材料は、小麦粉を中心に、砂糖や卵などが使われている。
トウモロコシの「コーン」しか知らない人にとっては、まさかの真実である。私も驚いた。
ちなみに、英語圏ではアイスのコーンのことは「ポーク(poke)」や「コルネット(cornet)」と呼ばれることもある。
私たち日本人にとって、「コーン」といえば「トウモロコシ」だ。綴りが違う単語で「円錐」をもつ言葉を知っている人は、よほど英語を知っている人か工事業者の人ぐらいだろう。多くの日本人が言葉でトウモロコシだと勘違いしていそう…。
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【追加雑学】日本のソフトクリームはコーン不足に悩まされた時期があった
第2次世界大戦後、日本にソフトクリームが伝わってきて、ブームになった。そこである問題が起こった。コーンが不足してしまったのだ。
当時の日本では、アイスのコーンといえば輸入品だった。しかしコーンは高価で、なおかつ輸送中に湿気てしまったり、破損してしまったり…。
1953年ついに国内ソフトクリーム総合メーカーの日世が、日本で初めて国内産のコーンの生産を手掛けた。改良に改良を重ね、今では国内でトップシェアを誇っている。
こちらは工場でコーンが作られる様子が見られる動画。なんとなく食べているコーンを改めて見るとなんだか感動してしまった。
アイスのコーンが不足していた時期があったのは驚きだ。国内産コーンができたことで、日本でコーンのアイスが作りやすくなった。
ちなみに日世は、これまで20種類ものコーンを作っている。まさに、アイスコーンのカリスマだ。
雑学まとめ
アイスのコーンは「トウモロコシ」の意味をもっていないし、材料にもトウモロコシは入っていない。知っている人は少ない、まさかの雑学である。この雑学を聞いたあなたは、きっと誰かに教えたくなっているだろう。
日本だと、違う綴りの英語だったとしても、同じカタカナで表記されてしまう。それがややこしさを生んでいるのだろう。できれば、アイスのコーンは違う名称であっても良かったと思う。
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