日本人ならほとんどの人がいっているであろう、食事の前の「いただきます」という言葉。しかし、どうやらこの「いただきます」の概念は日本だけの習慣らしい…!
では、海外では食事前に挨拶はしないのか? そもそもなぜ日本では「いただきます」と当たり前のようにいうのか? 今回の雑学ではこの「いただきます」という言葉について調べてみた!
【生活雑学】「いただきます」の概念は日本だけの習慣
【雑学解説】日本ではなぜ「いただきます」というの?
日本人は「命をいただくことに感謝する」という価値観をもっていて、その独自の価値観から「いただきます」という言葉が生まれたといわれている。そもそも「いただきます」の概念とは、「命をいただいて私は生きています、ありがとうございます」というもの。
肉や魚に対してはもちろん、果物や野菜などにも命があるという考えの上、すべての食材への感謝、さらに料理をしてくれた人、食事の配膳をしてくれた人などへの感謝が含まれている。
「いただきます」という言葉を解説してくれている動画も発見した。サクッと見れるし子供のしつけにも役立つ内容なので、子育て中のパパ・ママにもおすすめの動画だ。見てみると理解が深まる!
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【追加雑学①】海外では食事前に挨拶をしないの?
では、海外では食事の前に挨拶をしないのか? ということが気になるが、日本以外にも食事の前に挨拶をする国はある。
しかし、「いただきます」の概念は日本にしかないので、海外の食事の前の挨拶はまた意味が違ってくる。
たとえば英語圏の「Lets eat」という挨拶は日本語に訳すと「食べましょう!」という意味だし、フランス語の「Bon apetit」という挨拶は日本語に訳すと「良い食事を!」という意味。
国ごとに習慣が違うので、マレーシアやインドネシアの一部では、食事が終わった後に大きくげっぷをすることがマナーだとか。げっぷをするのがマナーなんて、日本人からすると驚きである…!
【追加雑学②】「いただきます」以外にも日本独特の挨拶がある!
また、日本には「いただきます」以外にも独特の挨拶がある。有名なところでは「ごちそうさま」「いってきます」「ただいま」などである。
「ごちそうさま」は漢字だと「ご馳走様」となる。走り回るという意味の「馳走」は食事で相手をもてなすために、いろいろなところをまわって食材を調達している様子を表している。
また、食事が終わった後にいう「ごちそうさま」の挨拶には、自分たちのためにわざわざ食事を作ってくれた感謝の気持ちが詰まっている。
余談だが、日本人がビジネスの挨拶で使いがちな「お疲れ様です」「よろしくお願いします」という言葉も、ぴったりの言葉で英訳することはできないといわれている。まぁ、これはたしかにふわっとした表現だもんなぁ…。
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雑学まとめ
今回は、「いただきます」という言葉についての雑学をご紹介した。今回本来の意味を調べてみた私は、もっと食材や食に関わる人に感謝しながらいわなければいけないな…と思った。
「いただきます」や「ごちそうさま」は、いろいろな食材や食事に関わってくれた人に感謝を伝えるという日本の美しい文化。後世までずっと伝えていきたいものだ。