筆者は一時期、本気で購入を検討するほどタイニーハウスに憧れていたことがある。別名スモールハウスともいい、なかには車で移動ができるタイプもある小さな家のことなのだが、ある1点がどうしても許容できず、泣く泣くあきらめた。
湯船がない!
タイニーハウスはその名の通り、コンパクトさが売りなので、どうしても浴室にバスタブを置く余裕がなく、シャワーしかないことが多いのだ!
これはお風呂大好きな筆者にとって死活問題! 「タイニーハウス」で検索してみると、サジェストに「お風呂」が出てくることからも、同じ悩みをもっている人は多いようだ…。
しかし、このお風呂への執着は日本人特有のものだとご存知だろうか? 世界では、日本人が驚く入浴習慣が当たり前なのである! 今回の雑学では、そんな世界のお風呂事情についてご紹介していくぞ!
【生活雑学】毎日のように湯船に浸かるのは日本だけ
毎日のように湯船に浸かるのは、日本独自のお風呂習慣なのだ!
【雑学解説】むしろ日本が特殊?海外のお風呂事情
日本では「お風呂にはバスタブとシャワーがあり、1日の汚れと疲れを取るために入るもの」という認識があるが、海外では通用しない!
海外ではお風呂といえばシャワーのみを指し、体を清潔にするのはともかく「お風呂でリラックス♪」という概念が薄いので、バスルームも狭かったり、ビジネスホテルのようにトイレと一緒のスペースだったりする。
バスタブが設置してある家は多いが、日本のようにお湯を沸かして湯船に浸かることはあまりない。ではなんのためにあるのかというと、洗い場を兼ねているからだ! 日本では体を洗ったり、掛け湯をしてから湯船に浸かるが、海外ではバスタブの中で体を洗い、シャワーですすぐのが一般的。
そして、入浴する時間帯も朝が多い。日本人は「キレイな体で布団に入りたい」と思うが、海外では「シャワーを浴びてさっぱりして、1日をさわやかに始めたい!」という意識の方が主流なのだ。
留学中の筆者は当初、「郷に入っては郷に従え」精神で朝シャワーに切り替えたのだが、1日の始まりからだるくて頭が働かず、3日でやめた! 「お風呂に入って寝る」習慣が刷り込まれているので、「は~い本日営業終了で~す」と体が勘違いしてしまったに違いない。
また、水は海外ではとても貴重な資源! たとえ先進国であっても例外ではなく、毎日お風呂を沸かすほどの水がなかったり、あっても水道代が非常に高額だったりするので、物量的にも経済的にも「毎日湯船に浸かる」ことは不可能に近いのだ!
その点、四季があり、自然に恵まれた日本は水が豊富にある。毎日お風呂に入れるということは、海外から見ればとんでもなく贅沢で、また不思議な習慣なのかもしれない…。
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【追加雑学】毎日入った方がいい!湯船に浸かるメリット
もちろん、日本人だからといって全員がお風呂大好きなわけではない。お風呂に入るのも面倒なほど疲れているときや、ただでさえ暑い夏はシャワーだけで済ませるという方も多いだろう。
しかし、あえていわせてもらいたい! 疲れていようが暑かろうが、湯船には浸かった方がいいぞ!
湯船でしっかり温まると、体内にたまった老廃物や疲労物質が排出されやすくなるため、むくみや冷えの改善・新陳代謝の促進・ダイエット・ストレス緩和…と、健康面でも美容面でも効果は盛りだくさん!
心も体もリフレッシュするには、40℃前後のぬるめのお湯に15分ほど浸かるのがおすすめだ!
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雑学まとめ
お風呂についての雑学、いかがだっただろうか。
昨今の日本観光ブームで、温泉をはじめとした日本のお風呂の魅力にとりつかれ、自宅にバスタブを設置したり、湯船に浸かるのを日課にした外国人も増えているそうだ。しかし海外では、まだ圧倒的にお風呂といえばシャワー派が優勢!
お風呂大好きな筆者には、海外のようなお風呂事情は耐えられない…。もしまたタイニーハウス熱が再燃したとしても、お風呂に関しては絶対にゆずらない。もはやDIYも辞さない覚悟!
…なのだが、実際問題、バスタブ設置よりもハウス購入に家族の了承を得る方が、はるかにハードルが高いことに気づいた。やっぱりタイニーハウスは夢のまた夢のようだ…。