ラグビー日本代表のユニフォームは紅と白のボーダー模様だが、ラグビーのユニフォームだけではなく、ラガーシャツというと「横シマ模様」を連想してしまわないだろうか?
何かに刷り込まれているように、ラグビー=ボーダーのように考えてしまう。
実はそれ、本当に刷り込みかもしれないのだ! 今回はラグビーのユニフォームについての雑学を紹介しよう。このトリビアをぜひ、ラグビーワールドカップの話題が出た際に披露してみてほしい。
【スポーツ雑学】日本ラグビーのユニフォームがボーダーの理由とは?
【雑学解説】ラグビーのユニフォームの色は、早いもの勝ちだった
まずはここで、各国のラグビー代表のユニフォームを紹介しておこう。
絶対王者ニュージーランドのユニフォームは黒。「オールブラックス」とも呼ばれるその漆黒のユニフォームを身にまとった男たちは本当にカッコイイ。
そして、ラグビー発祥の地イングランドのユニフォームは白。ほかにも、
- アイルランド:緑
- ウェ-ルズ:赤
- オーストラリア:黄色
- フランス:青
- イタリア:水色
と無地の単色が圧倒的に多い。これは、各国のサッカー代表のユニフォームの色ともシンクロしているように思う。
各国代表のラグビーユニフォームは色被りは絶対NG。そして早いもの勝ちだったようだ。残念ながら日本はラグビー後進国だったため、ラグビーで世界に挑戦するのが大分遅れてしまったという事情がある。
そのため、上にあるようなラグビー強豪国にほとんどの色を取られてしまった。
「うわ、ろくな色残ってねーよ。じゃあいいよ、日本の国旗と同じ、紅と白のボーダーにしてやろうじゃないか」…こんなこと言ったかどうかは分からないが、単色ではなく2色を選んだ国が日本なのだ。
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世界王者オールブラックスの伝統「Haka」をご覧あれ
こちらは、ラグビーW杯2011・日本戦で行われたパフォーマンスだ。ニュージーランド代表が試合前に行う「Haka」は名物の一つとなっている。こうやって相手を威嚇し、自分達の士気を高めるのだ。
【追加雑学①】日本のラグビーユニフォームの模様
ラグビー日本代表のユニフォームは日の丸を意識した、紅と白のボーダー。日の丸を背負って戦う男たちだ、各方面への影響も大きいだろう。大学ラグビーもボーダーのユニフォームが多い。こうして我々はラグビー=ボーダーという図式を刷り込まれてきたのかもしれない。
さらに日本代表のユニフォームのもう一つの特徴は、胸に輝く「桜」のエンブレム。日本を代表する桜が使われているのだ。このエンブレムは各国で特徴があるのだ。
ところで、この桜のエンブレムには「正々堂々と戦い、破れるときには美しく散れ」という思いが込められている。なんという潔さ! ちなみに日本ラグビー代表の通称は「ブレイブブロッサム」だ。かっこいい。
【追加雑学②】日本人の小柄さをカモフラージュする効果
ラグビー日本代表のユニフォームがボーダーの理由の一つに、世界から見ると比較的小柄な日本人選手の体系をごまかすという目的もあったのではないかといわれている。
たしかに縦シマはシャープに見えるが、ボーダーは大きく、太く見える効果がある。強豪国に見た目で舐められるわけにはいかない! という気概があったのかもしれない。
ラグビーユニフォームの素材は昔と違ってきている
昔のラグビーユニフォームは綿でできていた。しかし、今はポリエステルが主流になっている。この理由は、綿だと雨の日の試合ではユニフォームが水を吸ってしまい、2~3キロもの重さになってしまうからだという。そんなに重くなってしまっては試合に与える影響は大きいだろう。
さらにユニフォームのサイズも身体にぴったりフィットするサイズに変化してきているようだ。これは出来るだけ相手に掴まれないようにするためだろう。この辺りはサッカーとも似ている。
雑学まとめ
今回は、ラグビー選手のシャツはボーダーが多いのはなぜ? というトリビアを紹介してきた。そこには、ラグビー強豪国が幅を利かせる弱肉強食の世界があったのだ。
しかし、そんな世界で日本が選んだ紅と白のボーダー柄のユニフォームは、今や世間みんなに浸透し、伝統を築きあげてさえいる。ラグビーの世界ランキングで日本は11位だが、日の丸イメージのユニフォームを着て、がんばれ! 日本!