たこ焼きにお好み焼き、串カツに「グリコ」や「かに道楽」の看板。江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ、たくさんの物資が集められ栄えた「大阪」。「食いだおれの町」とも呼ばれる大阪は、町全体がたくさんのグルメで楽しめる大きな観光地である。
そんな大阪にある見どころのひとつが「くいだおれ人形」である。あまりにも有名で知らない人のほうが少ないであろうくいだおれ人形だが、ひとつのうわさがあるのはご存知だろうか? なんと、「くいだおれ人形には家族がいる」というのだ!!
今回の雑学ではお笑いの町でもある大阪で、観光の名所として長年観光客を楽しませてきた「くいだおれ人形」の、気になる家族について調べてみたぞ!
【生活雑学】大阪名物「くいだおれ人形」には家族がいる
【雑学解説】くいだおれ人形とは?
まずは、振り返る意味でも本家本元「くいだおれ人形」の姿を見てみよう!
紅白のしましまのとんがり帽と同じく紅白の上下。大太鼓をかつぎ、小太鼓をなんともいえないリズムで叩いている。これが、まいどおなじみ「くいだおれ人形」こと「くいだおれ太郎」である!
このくいだおれ太郎は、「株式会社くいだおれ」の一階店舗前に置かれていた宣伝用の人形である。くいだおれ太郎がはじめて配置されたのが1950年。そこから2008年のお店閉店の日まで、大阪のシンボルとして活躍していたのだ…!
ちなみにこのテンション高めの服装だが、「チンドン屋」の恰好をしているのだそう。
地元の方々に愛された「くいだおれ太郎」は、2008年の閉店時にはたくさんの方に見守られながらお別れのあいさつをした。
閉店にあわせて「無職」になりかけたくいだおれ太郎だが、現在は日産やファンタなど他社のCMキャラクターに選ばれたり、イメージキャラクターに任命されたり大活躍している。
お祝いごとには「くいだおれ次郎」
そんな「くいだおれ太郎」には、実は弟が存在する。その名も「くいだおれ次郎」。
その姿がこちら。
平成2年から登場した彼は、日本で「おめでたいこと」が起きると現れる、ちょっとレアなキャラクターだ。過去には「皇太子さまのご成婚」の際や、「関西国際空港が開港」した際などに登場している。オイシイところは弟にもってかれるお兄ちゃん…せつない。
兄のくいだおれ太郎と見た目はよく似ているが、くいだおれ次郎には「腕を上下に動かすことができる」という特技がある。持っている旗を上げ下げして、お祝いムードに包まれる大阪をさらに盛り上げているのだ!
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え?こんなのいたの?!「くいだおれ楽太郎」
太郎・次郎、ときて、さらに「くいだおれ楽太郎」というキャラも存在する。楽太郎はくいだおれ兄弟からみて「従兄弟」にあたる。これはくいだおれの真裏にオープンした「ウラ・くいだおれ」のマスコットキャラで、これまた見た目はくいだおれ兄弟とよく似ている。
楽太郎はオレンジのしましまの服を着ているのが特徴である。ときにはギターを持っていたり、首からお花を下げていたり、海外を放浪しているようでたまにフラっとお店に現れる。「寅さん」みたいなやつだ。
今となっては出会えない?!「くいだおれの親父」
過去には、くいだおれ兄弟の生みの親も存在した。それが、「くいだおれの親父」。本名は「おやじ」というそうだ。くいだおれファミリーの中で最もレアなキャラである彼は、くいだおれ開店当初には太郎のように店の前に立っていた。
しかし、片手にビール(なんと中身入り!)を持ち、「ぐるぐる回る動き」でお客さんにビールがかかり不評であったことなどから、その存在ごと闇に葬られてしまった。
くいだおれ親父は悲しいキャラなのである…! 今このようなキャラがいたら、話題になって流行りそうなものだが…。
雑学まとめ
くいだおれ人形についての雑学、いかがだっただろうか。くいだおれ太郎も人生いろいろあったんだな…。弟にいいところだけもっていかれ、親父は消えてしまい、従兄弟は放浪していて気まぐれにしか帰ってこないなんて。
地元を大切にしていて見ただけで明るくなれる「くいだおれ太郎」とその家族、これからもずっと愛されキャラでいてほしい。
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