人類の飽くなき探求心は、現在の世界の発展に大きく貢献してきた。
そんな底知らずの探求心をもつ私たち人類は、とにかく「世界一〇〇な〇〇!」や「日本一〇〇な〇〇!」など、世の中のあらゆるもののランキング1位を知りたがるものだ。
今回は数々の先人たちに習い、世界一高い場所にある湖を調べたので、皆さんに紹介していこう!
【世界雑学】世界一高い場所にある湖は「チチカカ湖」?
【雑学解説】チチカカ湖…実は世界一高い湖ではない?
ここでいきなり、今回の雑学の本題を覆すようなことを言ってしまうが、この湖の位置する「3,812m」という数字を見たとき、筆者の頭には一つの疑問が生じた。
世界には8,000m級の山々がいくつか存在するし、4,000mを超える山まで広げるとかなりの数になるだろう。その中で本当に一番高い場所にある湖はチチカカ湖なのだろうか?
実は世界には調べただけでも、少なくとも30以上、このチチカカ湖よりも標高の高い湖がある。中には5,000mを超える場所にある湖も存在するようだ。
「ペルー政府の公式ホームページでチチカカ湖が最も高い湖である。」との情報があるか調べたところ、英語では「highest ”navigable” lake」、またスペイン語では「lago mas alto y ”navegable” del mundo」と記載があった。
この”navibable”の日本語の意味は、可航水域、つまり”船が通ることができる”という意味だ。つまり、チチカカ湖は船が通ることの出来る湖では世界一ですよ! ということだったのだ。
なんだか着地点が少し曖昧で納得のいかない感じがするのは筆者だけではないだろう...。ただ、実は池と湖の定義は明確ではないらしく、世界一の「湖」を定義するのはなかなか困難なようだ。
そこで「船が通れるほどの大きさ」という大きさを示したことで、たしかに納得いく感じはしないでもない…。
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【追加雑学①】チチカカ湖の浮島に住んでいる民族とは?
チチカカ湖には41個もの島がある。その中の「ウロス島」という島には、ウル族という少数民族が実際に現在でも住んでいる。島はなんと彼らウル族の手作りである!
人間本当にどこにでも住めると実感させてくれる。ただ、歴史を辿ると、スペインからの侵略により滅びてしまった、インカ帝国時代の先住民のウル族が安定して住める場所として、半ば逃げるようにしてこの地を選んだという少し悲しい事実があるようだ。
現在、ペルーに行く旅行者のあいだでは人気の観光地となっている。
【追加雑学②】世界一◯◯な湖について調べてみた。
ここで番外編として、世界のいろいろな1番の湖を調べてみた。
世界一大きい湖:スペリオル湖
スペリオル湖はアメリカにある湖で、大きさは82,400㎢。これはなんと、北海道ほぼほぼ丸ごとくらいの大きさのようだ。(北海道の大きさ:83,450㎢)
長年カスピ海が(374,000㎡で日本の国土ほどの大きさ)世界一大きい湖として知られていた。
しかしカスピ海は「海」か「湖」かという論争が長年続いており、昨年2018年に開催された五か国首脳会議でカスピ海沿岸の各国に領海が設定され、事実上の「海」として位置づけられることとなった。
世界一深い湖:バイカル湖
ロシアにあるバイカル湖の水深は1,741mだそうだ。このバイカル湖のすごいところはこれだけではない。他にも「世界一透明な湖」と「世界で最古」という二つの世界一の称号をもっており、合計すると3つの世界一なのだ! まさに三冠王! すばらしあー、おそロシア! である。
(自称)世界一小さい湖:鳩の湖
場所はなんと、日本は鹿児島。大きさは0.1㎡だそう! 最長部分でもわずか50cmの大きさらしい。これを湖と…。定義がないんだからしょうがない!
「チチカカ湖」の雑学まとめ
ということで、今回は世界一高いところにある湖を紹介した。湖はリラックスしたいときや恋人とのデートなどなど、私たちの普段の生活にも密接に関わっている。
世界に無数にある湖の中で、いつか自分だけのお気に入り湖を見つけ出したいと思う筆者であった。