通勤や通学で利用する「地下鉄」。毎朝、寝坊してしまって慌てて駆け込んでいる人も多いのではないだろうか。筆者は地方住まいなので、あまり利用する機会はないが、大阪や東京などの都市部へ行くとその路線の複雑さに毎回迷子になってしまう。
そんな今や当たり前となっている地下鉄だが、世界で最初に地下鉄が作られた国はイギリスだそうだ。しかも、その地下鉄がいまだにロンドンで稼動しているという。
世界で最初の地下鉄というのだから、それはさぞや古いのではないだろうか。気になったので、この雑学の詳細を調べてみた!
【世界雑学】世界で一番古い地下鉄はロンドンにある
【雑学解説】ロンドン地下鉄は開業から150年以上経過している
調べてみると、世界初の地下鉄であるロンドン地下鉄が開業したのは1863年であることがわかった。日本でいうと江戸時代である。そんな古くから地下鉄を作れる技術があったなんて驚きだ。
メトロポリタン鉄道によって作られたロンドン地下鉄は今ではロンドン交通局の管理で運行が続いている。世界初の地下鉄はいまだに世界最古の地下鉄として存在しているのだ。当然、技術の発達と共に車両の変更や区画整理はされているが、150年以上も歴史が続いているのはすごい。
ただ、開業当初の列車は石炭を燃料とする蒸気機関車。煙をもくもくと吐き出しながら走るいわゆる「SL」だ。それが地下を走るのだから駅のホームは「すす」にまみれて、あまりキレイなものではなかったらしい。想像しただけでむせてしまいそうである。
そんなロンドン地下鉄はさまざまな変遷を経て、今では11の路線と270の駅がある。大都市ロンドンの移動手段としては欠かせない存在だ。
日本の地下鉄と同じく、紙の切符か「オイスターカード」と呼ばれるICカードで乗車することができる。ただし、どんな区画でもオイスターカードの運賃の方が安く済むので、ロンドンに観光を考えている人はぜひ覚えておいてほしい。
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【追加雑学】日本で初めて地下鉄が作られたのは大正時代
世界初にして最古のロンドン地下鉄を紹介したが、日本で初めて地下鉄が作られたのは大正時代。宮城県にある現・JR東日本仙石線の仙台駅と東七番丁駅を結んだ区画が最初だったそうだ。当事の仙台駅は改装されたり、東七番丁駅は廃駅となったりしているので、今では現存していない。
厳密にいえばこれより以前に都内で貨物用の地下鉄が作られたが、旅客用としては宮城県のものが最初といわれている。
ちなみに今では迷子になるほど数々の路線がひしめく東京都内初めての旅客用地下鉄は現・東京メトロ銀座線の上野から浅草までの区間だ。昭和2年に全長2.2kmの路線として開通した。
この上野から浅草まで地下鉄を走らせるにあたって参考にしたのが、なんとアルゼンチンのブエノスアイレス地下鉄といわれている。ブエノスアイレス地下鉄は世界で13番目に開通した地下鉄。イメージではつい欧米諸国の地下鉄を元に作ったのかと思ったが、南米の地下鉄とは意外な事実だ。
東京メトロ銀座線は今でも運行されているので、日本最古の地下鉄となっている。都内を移動する機会があれば、ぜひこの話を思い出して地下鉄に乗ってみてはどうだろうか。
雑学まとめ
今回は地下鉄にまつわる雑学を紹介した。今では身近な移動手段である地下鉄が、日本がまだ江戸時代のころにロンドンで誕生していたとは驚きである。日本でも大正時代に作ることができたというのだから、人類の技術はすごいものだ。
ちなみに筆者は初めて東京へ行ったとき、東京メトロが地下鉄ということを知らなくてひたすら地上で駅を探し回っていた。筆者と同じ過ちをおかす人はいないとは思うが、くれぐれも気をつけてほしい!
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