昨今は筋トレが軽いブームになっているのか、SNSでもジムに通う様子をアップしている人をちらほら見かける。みんなムキムキマッチョを目指して奮闘中である。
筆者はいわゆるやせ型で、筋肉になる肉がないので、まったく興味が湧かないのだが…。
ところでこのマッチョという言葉の本来の意味をご存知だろうか。実は筋肉ムキムキの意味で使っているのは日本人だけ。外国人に使うととんでもない失礼にあたる場合があるというぞ。
というわけで今回は、マッチョに関する雑学をご紹介しよう!
【面白い雑学】マッチョの意味と語源とは?
【雑学解説】日本人は「マッチョ」の意味を間違ってる!?
マッチョの語源はスペイン語の「macho(マチョ)」。もともとは「雄の~」という形容詞だが、他国へ伝わっていくうちにまた違った意味で使われるようになった。
そのなかでも一番間違って伝わってしまったのが、日本だといえるだろう。日本では単に筋肉ムキムキの人を表すマッチョだが、海外に出るとまた状況が変わってくる。
ほとんどの国で「男性優位主義」を表し、「すごいマッチョですね!」などと言おうものなら、「女の人を見下してますよね!」と言っているようなものなのだ。
筋肉を褒めたつもりが、超不名誉なレッテルを貼ってしまうことになる…。うかつに言ってしまわないよう、十分注意しよう。
スポンサーリンク
【追加雑学①】日本でのマッチョの語源とは?
どうして日本ではマッチョの意味が間違って使われているのか。これには諸説あるが、有力なのはアメリカの音楽グループ、ヴィレッジ・ピープルが1978年に出した『マッチョマン』という曲がきっかけという説だ。
この曲もそもそも男性優位主義者を風刺した内容だが、日本人は基本的に英語がわからず、PVに出てくる筋肉ムキムキな男たちを見て、マッチョの意味を勘違いしてしまったという。
以下がマッチョマンのPVだ。たしかに今にも筋トレしだしそうな感じだけど…そのままその意味が一般的になってしまうとは、単純というかなんというか…。
【追加雑学②】マッチョは英語でなんて言えばいい?
海外でマッチョという表現がマズイなら、筋肉を褒めるための他の表現を覚えておこう。英語でマッチョを表現したいときは「buff(バフ)」を使うといいだろう。
buffには「筋骨隆々」の意味があり、「You are buff」で「筋肉ムキムキだね!」という意味になる。日本人は体格が小さいので、海外でこの表現を使う機会は意外と多そうだ。
「マッチョ」の雑学まとめ
日本では誉め言葉にもなり得るマッチョだが、海外で使うととんでもない失礼になってしまいかねない。しかし、さも感心したかのように「男尊女卑ですね~!」などといわれたら、怒るというより唖然としてしまいそうだ。
想像してみたら、どんな反応をしてくれるのか気になってきた…いやいや、遊び半分で使うと痛い目を見るぞ!