全米を熱狂させるスポーツリーグのひとつ、メジャーリーグ。その歴史は長く、なんと1876年から続いている。野球界では、世界最高峰のプロ野球リーグと称されている。
日本のプロ野球よりも歴史が長く、球団数も多いメジャーリーグだが、全ての試合に勝敗をつけており、引き分けがないのである。
なぜ引き分けがないのか? その疑問を今回は解き明かしていこうと思う。
【スポーツ雑学】メジャーリーグには「引き分け」がない
【雑学解説】なぜメジャーリーグには「引き分け」がないのか?
メジャーリーグには、ナショナルリーグとアメリカンリーグの2つのリーグがあり、各リーグ15球団・合計30球団で編成されている。4月初旬から9月下旬にかけて各チーム162試合を行い、優勝を争う。
そして最終的には各リーグの優勝チームがワールドシリーズ(優勝決定戦)を行い、ワールドチャンピオンを決める。世界最高峰の野球の舞台だ。
そんなメジャーリーグに引き分けがない理由としては、野球のルーツであるクリケットのルールが大きく影響している。クリケットは「21点を先に取ったチームが勝ち」という、必ず決着がつくルールを用いていた。それにより、メジャーリーグでは誕生当時から引き分けが存在していなかったのである。
このように誕生当時から引き分けが存在していなかったため、今でもメジャーリーグでは引き分けが存在していない。
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【追加雑学①】どうしても決着がつかない場合は?
決着がつくまで試合を行うが、どうしても決着がつかず、深夜1時や2時まで試合が続く場合に限っては「サスペンデット・ゲーム」という形で処理される。
一旦、試合を中断して後日続行するやり方である。そして、決着がつくまで試合を行う。
結局のところ、試合の決着がつくまで終わらないのだ。
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【追加雑学②】メジャーリーグ最長の試合は?
もっとも試合時間が長かったのは、1984年5月8日のホワイトソックス対ブルワーズ戦。延長25回で、試合時間は8時間6分。
また、マイナーリーグではあるが、1981年4月18日のレッドウィングス対ポータケット戦が延長33回、試合時間が8時間25分だ。米国プロ野球最長試合となっている。この試合では午前4時9分まで決着がつかなかったため、サスペンデット・ゲームが適用された。
ちなみに、メジャーでの延長回数がもっとも多かったのは、1920年5月1日のボストン・ブレーブス対ブルックリン・ロビンス戦の延長26回、試合時間は3時間50分である。
【追加雑学③】実は、引き分け試合が存在していた
これまで、メジャーリーグでは引き分けはないとお伝えしてきたが、なんと過去に引き分け試合が存在していたというのだ。それは、2002年のオールスター戦である。
両リーグは同点のまま延長に突入したのだが、なかなか決着がつかなかった。延長14回終了時に控えの選手がいなくなったことを理由に、コミッショナー裁定により引き分け試合に。この試合にはイチローや佐々木主浩といった日本人選手も出場していた。
動画を見るになんかみんな戸惑っている感じだ…。珍しい引き分けに驚いているんだろうか。
雑学まとめ
今回は、メジャーリーグにはなぜ引き分けがないのかという雑学を紹介した。理由としては野球のルーツであるクリケットのルールが影響していた。しかし、長過ぎる…。
全力でプレイをしている選手の方には失礼かもしれないが、8時間もボールを投げて・打って・走って・捕るという行為をし続ける必要があるのかと。
どこまでも全力勝負なメジャーリーグに恐れいった。