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シャープペンシルの歴史。開発したのは家電メーカー"シャープ"だった!

雑学カンパニー編集部

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シャープペンシルを発明したのは有名家電メーカーという雑学

鉛筆のように削る必要がなく、ワンタッチですぐに芯を出すことができるシャープペンシル。今でこそ当たり前のように普及しているが、発売当初は革新的なアイデア商品だった。

ところでシャープペンシルを開発したのは、日本のメーカーだということをご存知だろうか? しかも意外や意外…なんと家電メーカーによって開発されたというのだ!

今回はそんなシャープペンシルを開発した、有名家電メーカーにまつわる雑学を紹介しよう。

【生活雑学】シャープペンシルを開発したのは「シャープ」

孫ちゃん
おばあちゃん見て~。このシャーペンかわいくない?
おばあちゃん
あぁ、シャープペンシルのことね。家電メーカーの「シャープ」が商品化したやつ。
孫ちゃん
そうそう、シャープペンシル。…って、え!?シャープが作ったの!?
おばあちゃん
そうだよ。実は「シャープ」って社名もシャープペンシルに由来してるんだよ。

【雑学解説】シャープペンシルと家電メーカー「シャープ」の関係

シャープペンの原型となる製品は海外で誕生したが!?についてのトリビア

シャープ創業者の早川徳次

シャープペンシルの原型となる製品は海外で開発されている。しかし実用性のあるシャープペンシルを開発、販売したのは日本のシャープが世界で初めてだ。

実は社名の「シャープ」も、シャープペンシルが由来である。

シャープといえば液晶テレビやオーブン、そして二足歩行ロボットのロビくんなどを開発してきた、いわずと知れた家電メーカーだが、最初にヒットした事業は意外にもシャープペンシルなのだ。

孫ちゃん
えぇ~!?それけっこう衝撃なんだけど!

創業者の早川徳次(はやかわとくじ)が金属加工会社を経営していたころ、海外から輸入されたシャープペンシルを参考に金型を作り始めたことが、すべての始まりだった。

日本のシャープペンシルの歴史

シャープペンシルの歴史についてのトリビア

芯を繰り出すタイプの筆記具が最初に作られたのは1822年のこと。イギリスのジョン・アイザック・ホーキンスとサンプソン・モーダンが設計・特許を出願した。

ちなみにジョン・アイザック・ホーキンスは、人間が書いたサインをコピーし、自動で大量に書いてくれる「オートペン」なる機械を発明した人物。まさに時代を先取りするような思考の持ち主だったということがわかる。

孫ちゃん
こういう人が何十年かに一人は出てくるよね。

シャープペンシルが商品として本格的に開発されたのは1837年のこと。アメリカ人のチャールズ・ルード・キーランという人物が「エバーシャープ」という商品名で売り出した。これが話題になり、さまざまな国で同様の製品が作られるようになっていく。

そんなシャープペンシルが日本に入ってくるのは1877年…なんと明治時代のことだ! 当初は「繰出鉛筆」という名前で広まり、この輸入シャープペンシルを参考に職人たちは、独自に国産シャープペンシルを作ろうとしていく。

しかしこの段階でのシャープペンシルは海外品も含め、セルロイドを素材にした製品が多く、すぐに割れて壊れるという欠陥を抱えていた。そんな背景のなか、頑丈で実用的なシャープペンシルを初めて作ったのが、シャープの創業者・早川徳次なのである。

金属加工技術を駆使し、試行錯誤の末にできたシャープペンシルは「早川式繰出鉛筆」という名前で特許が出願された。その後に改良を重ね「エバー・レディー・シャープ・ペンシル」という製品が完成。国内だけでなく、海外でもヒット商品となったのだ。

おばあちゃん
製品名も、もともとの「エバーシャープ」って名前を参考にしてるんだね。

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家電メーカー「シャープ」へ

震災ですべてを失い心機一転、家電メーカーの第一歩を踏み出すというトリビア

売れに売れた徳次のシャープペンシルであったが、1923年の関東大震災で工場を失い、同業者にシャープペンシルの生産技術を譲渡することになる。これにて徳次は筆記具業界から撤退してしまう。

その後は鉱石ラジオというアメリカの製品に目をつけ、国産1号のラジオ開発に成功。「早川金属工業研究所」を設立し、家電メーカーの道を歩むこととなったのだ。

おばあちゃん
一度成功をつかむと、人間ってどうしてもそれにしがみついちゃうものだけど、早川さんはどんどん前を向いて進んでいく人だったんだねぇ。

シャープという名前になったのは1969年のこと。シャープペンシルの事業を撤退してから、40年以上もあとの話だ。手放したとはいえ、徳次にとってシャープペンシルの成功には特別な意味があったのだろう。

以下の動画では1本のシャープペンシルからラジオへ…そして家電メーカーのシャープへと続く道のりを観ることができるぞ。

シャープの社訓に「誠意と創意」というものがある。これは徳次の言葉で、シャープにしか作れない製品を作ろうという思いが込められているのだ。

徳次はシャープペンシルの試作品を作っていた際にも、さまざまな機能をつけたものを開発している。体温計・方位磁石・ハサミ…なんとライターつきのものまであったという。常に独自のアイデアを意識しながら、徳次は製品を作ってきたのだ。

おばあちゃん
独自のアイデアっていうより、なんかもう「とりあえずいろんなものつけとこ」って感じだねぇ…。
孫ちゃん
あはは!ハサミはまだしも体温計とかライターとか、意味わかんな~い!

動画に登場する「Be Original.」という言葉にも、同様のニュアンスが含まれている。現在のシャープにも、徳次の創意工夫の思想が受け継がれているということだろう。

【追加雑学】世界最古のシャープペンシルは1700年代にあった?

シャープペンシルは1822年、イギリスにて特許が申請されたことは前述した。しかし実は世界最古のシャープペンシルは、1700年代には完成していたと想定されているのだ。

というのも、1791年に沈没したとされる「HMSパンドラ」という、イギリス海軍の軍艦の残骸から、シャープペンシルが発見されたからである。

どのように発明されたかは明らかではないが、事実このHMSパンドラから見つかった筆記具が、確認されている中では世界最古シャープペンシルなのだ。

孫ちゃん
さっき、日本にシャープペンシルが入ってきたのは1877年っていってたよね?ってことは、さらに100年くらい前ってこと?
おばあちゃん
実はすごく歴史のある物だったってことだねぇ。

船がイギリス海軍のものであったことから、シャープペンシルはイギリスが発祥のものなのではないかともいわれている。以下の動画にて、HMSパンドラの模型を確認することができる。かっこいい…。

こんなレトロな船から、現代の道具であるシャープペンシルが発見されたとは…なんだかチグハグな感じだ。「パンドラ」という名前も相まって、魔力のこもった古代道具のようなイメージも覚える。…ロマンのある話だ。

孫ちゃん
へぇ~。すごい細かくできてるね~。かっこいい~。
おばあちゃん
おばあちゃんはちょっとよくわからないけど、軍艦とか好きな人にはたまらないんだろうね。

シャープペンシルの雑学まとめ

シャープペンシルの歴史。開発したのは家電メーカーの"SHARP"についての雑学まとめ

今回の雑学ではシャープペンシルの歴史について紹介してきた。シャープペンシルの原型は海外で作られたが、実用的な製品を開発したのは家電メーカーの「シャープ」が最初だった。

1700年代にすでに存在していたというから、シャープが参入する以前から壮大な歴史があることになる。それにしたって、早川徳次の開発の熱意は素晴らしいものだ。

孫ちゃん
しかも超有名な「シャープ」って会社名が、まさか「シャープペンシル」からきてたなんて!
おばあちゃん
早川さんがシャープペンシルを作ってなかったら、「シャープ」っていう家電メーカーもなかったかもしれないねぇ。

自分にしか作れないオンリーワンの製品を作ろうという想いが「シャープ」という社名に繋がり、現在、日本を代表する家電メーカーとして存在しているのである。

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