冬になると無性に飲みたくなる飲み物があなたにもないだろうか? 私は冬になると暖かいミルクティーがいつも飲みたくなってしまう。
紅茶とミルク。今となっては当たり前の組み合わせなのだが、ミルクティーが誕生したのは一体どのような経緯があったのだろう。
よく考えてみると、紅茶にミルクを入れて飲んでみようと考える発想は、もともとその習慣がない人からしたら革新的なことではないか…!
今回の雑学では、今なお愛され続けているミルクティーの誕生秘話についてご紹介していく。
【食べ物雑学】ミルクティーはどうやって生まれた?
【雑学解説】ミルクティーはいつ誕生した?
ミルクティーの誕生についてお話しする前に、ミルクティーの起源でもあるお茶の歴史について順を追って説明したい。
「茶」は中国で相当昔から飲まれているもので、それがヨーロッパにまで普及し飲まれるようになったのは、今からおよそ400年前、日本が江戸時代を迎えようとしているころだ。
“紅茶といったらイギリス”というように私の頭の中では定着してしまっているので、もっと昔から愛飲されているものだと勝手に思っていた。おそらくあなたもそう思っていたことだろう。
そして茶が飲まれ始めてだんだん人々に定着し始め、18世紀ごろにはイギリスの貴族社会で人気となっていったのだ。
18世紀になる前は今の“紅茶”は存在しておらず、緑茶に砂糖を入れたりして飲まれていた。喫茶の歴史では、ミルクを入れるよりも先に砂糖を入れて飲まれていたのである。
緑茶に砂糖…。合うのだろうか。私にはそれを試す勇気はないが、気になる方はぜひ試してみてほしい。
このような茶の歴史の中で、ミルクティーは一体どこで誕生したのだろうか?
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【追加雑学①】ミルクティーを最初に作ったのはオランダ人?
諸説あるが、一番可能性が高いのは、17世紀にオランダの東インド会社大使が中国皇帝の晩さん会に招待された際に、茶にミルクを入れて飲んだのが始まりといわれている。
また他には、19世紀ごろ、ミルクティーは粗悪な品質の茶葉の味をごまかしたり、容量をかさ増しするためにミルクを入れたのが最初であるといわれている。当時の茶は高級品だったため、そのような行為をする者が現れてもたしかに不思議ではない…。
一般市民が手に入れることのできる茶はあまりおいしくなかったのだろうか。1度当時の茶を飲んでみたい。
だが、イギリスの高貴な方々が飲むものだと思っていた私としては、なんとも言いようのない気持ちになった。どのようにして大人気商品が作られるのかはわからないものである…。
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【追加雑学②】ミルクが先か?紅茶が先か?
ミルクティーを作るとき、紅茶を入れるのが先か? はたまたミルクが先か?
「どっちでもええやん!」と思っただろうか。私も思ってしまった…。
しかしこんな思わず突っ込んでしまいそうなくだらない内容の論争を、イギリスの人々は130年にわたって行ってきたという。
この論争に決着がついたのは2003年の事。英国王立科学協会が「ミルクが先」ということを発表した。なんでも冷たいミルクを先にコップに入れておくほうが、紅茶とミルクがしっかりと混ざってよりおいしく飲めるらしい。
なに…!?私はミルクより先に紅茶をいれていた…! というかおそらく私の周りでは紅茶を先に入れる人ばかりだ!
さっそく試してみることにしよう。(くだらないと言いつつもちゃっかり気にしている)
ミルクティーの雑学まとめ
今回の雑学では、ミルクティーの誕生についてまとめてみた。
多くの愛好家がいるミルクティーが、およそ400年もの年月を経て今に至っているというのは何とも感慨深い…。
日本のコンビニには、ほとんどの確率でミルクティーが並んでいる。これからもミルクティーの歴史を私たちが受け継いでいこうではないか!