読者のみなさんは、完全なスマホ世代だろうか。それともガラケーで、4和音の着メロに感動していたような世代の方もいるのだろうか。
筆者の学生時代はもっぱらガラケーで、高校1年生ぐらいなら、まだ必要ないともっていない子もいた。できることといえば、メールや電話…写真を撮るぐらいのもので、当時としてはそれだけでも十分楽しめたことを覚えている。
それが今となっては、小学生さえもスマホをもつ時代である。ガラケーからスマホへの進化は革新的なものだ。それと同時に、著しく上昇した普及率にも驚かされる。お年寄りや小さな子供を除いて、携帯をもっていない人を探すほうが難しいぐらいだ。
日本だけで見ても、これだけ顕著な普及率を誇る携帯電話。ときに、世界の携帯事情はどうなっているのか、気になったことはないだろうか。これについて調べてみると、携帯の脅威の普及速度に驚かされる結果となった!
今回はそんな携帯電話の普及率にまつわる驚きの雑学を紹介しよう!
【世界雑学】世界の携帯電話普及率はどのくらい?
【雑学解説】世界の携帯電話普及率は2015年時点で111.5%に!人口を追い抜いた!?
矢野経済研究所が発表したデータでは、2015年時点の携帯電話契約台数は、全世界で約79億4278万台にのぼったとされている。これに対する人口の総数は約73億人。普及率は111.5%となり、なんと人の数より携帯のほうが多い状況となっている。
「まさか…犬や猫まで携帯電話をもつ時代に…」などとバカなことが一瞬頭をよぎったが、これも考えてみれば簡単なカラクリである。今は仕事用・プライベート用などといって、携帯電話を複数もちする人も、珍しくないではないか。
また新興国においては、ソフトバンクやドコモのような、個別のキャリアと契約するのではなく、その都度プリペイドSIMカードを購入して、携帯電話を使うのが一般的だ。
このためSIMカードのデータ容量がなくなってしまったときに備えて、予備をストックしている人も多いのだ。
2000年の携帯電話普及率はたったの12.1%
なんといっても、驚かされるのはその普及速度。2000年時点での世界の携帯電話普及率は、たったの12.1%にしか満たなかったという。15年のあいだに、およそ100%も携帯電話の普及率が伸びているのだ!
単純に考えて73億台新規契約が増えたことになる…。いや、当時から人口も増えていることを考えると、もっとだろうか。考えただけでも気が遠くなってくる…。
2000年当時は日本やアメリカ、ヨーロッパのような先進国では普及率50%を超えているものの、その他の新興国ではほとんどの人が携帯をもっていなかった。というか電話すらない国も多かったぐらいだ。
冒頭でも触れたように、先進国にはガラケーからスマホへ…という流れがあったが、新興国は電話すらない状態から、段階をすっ飛ばして一気にスマホが普及した。
まだまだ先進国・新興国の差があることも否めないが、これは世界全体が徐々に豊かになってきていることの表れではないだろうか。
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【追加雑学】日本は休暇中にスマホを手放せない国ランキング3位
日本人のみなさんは、恐らく休みの日や旅行中でも、思わず仕事のメールをチェックしてしまうという人も多いだろう。そんな働き者の日本人が上位にランキングされる携帯関連の調査が行われている。
2014年にオンラインホテル予約サイト「Hotels.com」が「休暇中にスマホを手放せない国ランキング」を発表した。調査は28ヵ国を対象に行われ、ランキングには2495名の意見が反映された。
その結果、1位はタイで、85%の人が休暇中でも携帯を手放せないと答えたそうだ。2位は韓国の78%、そして3位に日本の69%が続く。
この割合は、SNSなどに旅行中の写真をアップするなどの目的も考えられるが、さらに細かく質問された内容を見てみると、日本人の働き者度合いが浮き彫りになってくる。
なんと調査を受けた日本人の69%が「休暇中は仕事のことを忘れたい」と答えたのに対し、77%が「休暇中でも仕事のメールをチェックしてしまう」と答えたのだ。
これを踏まえると、ほとんどの人が仕事のことを忘れたいのに、ついつい考えてしまっていることになる。元からの性分もあるだろうが、携帯電話の普及によって、日本人はさらに働きすぎな民族になってしまったのではないだろうか…。
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雑学まとめ
携帯電話の普及率についての雑学をご紹介してきた。スマホが普及したおかげで、海外旅行のハードルは一気に下がったといえる。現地のWi-Fiに接続すれば簡単に調べものができるし、SIMフリースマホを使えば現地のSIMカードを利用して、Wi-Fiの有無を気にせず利用することもできる。
それだけいろんな国への行き来がしやすくなったのだ。世界規模のスマホの普及は、各国への懸け橋だといえないだろうか。