日本史

和同開珎より古い!日本で一番古いとされる貨幣は"富本銭"|歴史雑学

日本で一番古い貨幣は「富本銭」という雑学

富本銭 (複製品)

お金への興味は尽きることがない。たとえ、現代の貨幣ではなく、古代の貨幣でもだ。かくいう筆者も、お金と書くだけで、不穏で不気味な笑い声を立てそうになるほど。お金には人を狂わせる魔力がある。

そこで読者の皆さんにお金にまつわるトリビアをご紹介する。長年、日本で一番古いとされるお金は、「和同開珎(わどうかいちん)」とされていたが、それよりも古い時代の貨幣が存在していたことをご存知だろうか。

この記事では、日本で一番古い貨幣とされる「富本銭(ふほんせん)」のトリビアについてご紹介する。

【歴史雑学】日本で一番古い貨幣は「富本銭」

富本銭(ふほんせん)は、683年頃に日本で製造されたとされる貨幣。

【雑学解説】和同開珎より古いとされる富本銭

日本で一番古い貨幣は、長年にわたり「和同開珎」とされていた。筆者も社会の授業でそのように学んだ記憶がある。だが、さらに古い時代の貨幣が存在していたことが分かっている。「富本銭」である。

富本銭は、7世紀後半(683年)に製造されたとされる日本の貨幣である。富本銭は、中国・唐の「開元通宝(かいげんつうほう)」を模して作られたものと推定されており、おもに銅を原料としている。

富本銭の直径は、平均約25ミリの円形を成しており、中央にほぼ正方形の穴が開いている。厚さは1.5ミリ前後、重さは約4グラムだという。

富本銭は、1960年~90年代に、平城京跡や藤原京跡から相次ぎ、その調査結果や日本書紀の記述によって、708年に発行された「和同開珎」よりも古い可能性が指摘されているのだ。

さらにこの貨幣は、和同開珎のモデルになったとの指摘もなされている。ただし、実際に流通していたものかは、関係者によって説が分かれているようである。

ともあれ富本銭は、708年に発行された「和同開珎」よりも古い時代に造られたことだけは確かなようである。

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【追加トリビア】古銭コレクターから愛されている「富本銭」を模したお菓子がある

「富本銭」はなんとお菓子にもなっているのをご存知だろうか。それが1955年から発売されている日清シスコのビスケット商品「エースコイン」である。

エースコインは、飛鳥時代から昭和に至るまでの全20種類の古銭をかたどったビスケット商品で、日本最古といわれる富本銭もきっちり再現されている。

どこか懐かしくやさしい味がするこの商品のパッケージは全部で3種類。エースコインの貨幣豆知識を参考に、各時代の代表的な古銭を以下に列挙する。

  • 和同開珎…大和時代に製造された貨幣
  • 万年通宝(まんねんつうほう) …奈良時代に鋳造された貨幣
  • 承和昌宝(じょうわしょうほう) …平安時代に製造された貨幣
  • 永楽通宝(えいらくつうほう) …室町時代に明から渡来した古銭
  • 寛永通宝(かんえいつうほう) …江戸時代に造られた広く流通した貨幣
  • 新二十円金貨…明治時代に製造された金貨
  • 桐一銭銅貨… 大正時代に製造された銅銭
  • 十銭アルミニウム青銅貨…昭和13年に製造された青銅貨

世にも珍しい日本の古銭をかたどったビスケットは、一般消費者のみならず、古銭コレクターの注目を集めて、長年にわたり愛されているという。

気になった方は、ぜひお店で手にとってほしい。もちろん味に気をとられて、古銭を模したビスケットを観察することをお忘れなく。

トリビアまとめ

以上、日本で一番古貨幣といわれる「富本銭」のトリビアと、1955年の発売以来、一般消費者のみならず、古銭コレクターからも愛されている「エースコイン」についてのトリビアをご紹介してきた。

日本で一番古いとされる貨幣は、和同開珎ではなく富本銭だった。以後も研究の成果によって、さらに古い時代に製造された貨幣が発見されるかもしれない。

こうして見てくると、従来の定説が新たな発見や研究によって覆されるところに、歴史のおもしろさがあるといえるだろう。

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