メールやLINEでのやり取りが多くなっても、やはり相手の声が直接聞きたいことはあるし、仕事でも重要な内容や相談はメールではなく電話をする。
「プルルルル…」
相手に繋がって第一声、あなたはなんと言うだろうか? 「私だ」なんて言う人は少数派で、ほとんどの人が「もしもし」だと思う。
ところでこの「もしもし」とは何なのだろうか? 名前を名乗るわけでもなく、「こんにちは」でもない。
今回の雑学では、この「もしもし」の由来を紹介しよう。
【生活雑学】「もしもし」の由来は?
【雑学解説】「もしもし」の由来
電話交換手というものをご存じだろうか? 昔は電話をかけても相手に直接繋がるわけではなく、この電話交換手に相手の番号を伝えて電話を繋げてもらうという方法をとっていた。
この電話交換手が「これから言いますよ」という意味で「申します、申します」と言ってから話し始めていたそうだが、この「申します、申します」が繰り返し使われていくうちに省略されて、今の「もしもし」に変わっていったそうだ。
「申します、申します」→「もしもし」は納得できたが、実は電話が開通した当初はまた違う呼びかけだったらしい。
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【追加雑学①】電話が開通した当初の呼びかけは?
電話が開通した当初は「おいおい」と呼びかけ、「はい、ようござんす」と返答していた。「おいおい」って、なんか失礼な言い方が気がするが…。
電話が開通した当初は、高級官僚や実業家などしか電話を持っていたなかったため、このような上から目線の呼びかけだったらしい。
電話が徐々に普及していく過程で、相手に対して失礼にならないように、この呼びかけはなくなっていた。
【追加雑学②】世界の「もしもし」は?
ちなみに世界の「もしもし」を知っているだろうか?
たとえばアメリカだと「ハロー」となるが、これはあいさつがそのまま呼びかけになっている。中国では「ウェイ」。「誰?」という意味だが、いきなり「誰?」と言うのは日本人の感覚だと失礼な気がする…。韓国では「ヨボセヨ」と言い、相手を呼び止めるときに使う言葉だ。
実はそれ以外の国を調べてみると「ハロー」・「アロー」・「ハロ」のようにアメリカに近い発音が多い。これは現地の言葉ではなく、アメリカの「ハロー」が語源となっているようだ。
ご存じの方も多いと思うが、電話はアメリカで発明されて世界に広がっているため、アメリカの呼びかけがそのまま使われているといわれている。
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雑学まとめ
「もしもし」についての雑学をご紹介してきたが、いかがだっただろうか。日々何気なく使用している「もしもし」は、実は省略された言葉だった。現代でもいろいろな言葉が省略され、時には若者言葉として批判を受けることもあるが、今に始まったことではなく、昔から言葉はより使いやすいように省略されているのだ。
さぁ、由来がわかったところで、次に電話がかかってきたときは第一声で「申します、申します」と言って知的アピールをしてみよう。
ほぼ100%の確率で聞き返されると思うが…。