普段、私たちの生活に欠かせない「水」。人間の体は70%が水分と言われており、遭難しても水さえあれば一週間くらいは生き延びることができるといわれるほど重要なものだ。
そんな水には「硬水」と「軟水」といわれる二種類がある。日本には多くのミネラルウォーターが販売されているが、水によって味に違いを感じるのも、この硬水・軟水の違いによるものなのだ。
しかも両者を飲み分けることによって、健康や美容にも効果があるといわれているから見逃せない。水を変えるだけで健康になれたり、きれいになれたりしたらこれほど得なことはないだろう。
今回の雑学では、生命の源である「水」に焦点を当てていくぞ!
【食べ物雑学】硬水と軟水の違いとは?
【雑学解説】硬水と軟水の違いはカルシウムやマグネシウムにあり!
水に含まれるマグネシウムは、ミネラルの王様とも呼ばれている。タンパク質の生成を助けたり、精神を安定させたり、血圧や体温を維持させたりとメリットがたくさん。
マグネシウムは海藻に多く含まれているが、摂取するのはなかなか難しく、ストレスによっても失われていく。ストレス社会と言われている現在こそ、積極的に摂りたい成分である。
水の「硬度」とは?
ちなみに硬度が高いほど、飲んだ時に口当たりが重く、違和感を感じる。人によっては「オェッ」となってしまうほどだ。ダイエットにいいとされる水「コントレックス」の硬度はなんと1468! 「北アルプスのおいしい水」が20.7なので、その差がよくわかるだろう。
実際に私もコントレックスを飲んでみたことがあるが、喉に引っかかる感じが強く、飲むのに悪戦苦闘した。友人はコントレックス好きで普通に飲んでいたため「ありえねぇ~」と渋い顔をしたのを覚えている。
このように水の硬度は、水の味そのものを左右するといっても過言ではないのだ。
【追加雑学①】硬水と軟水の特徴
ここでは少しためになる、硬水と軟水の特徴をご紹介する。
硬水の特徴
硬水の一番の特徴は、ミネラル分が多く含まれていることだ。
人によっては「飲みにくい」と感じることも多いだろう。しかしカルシウムやミネラルが豊富に含まれているため、ミネラルが不足しがちな日本人にはぴったりだ。
もともと日本人が飲み慣れているのは軟水。しかし最近ではコントレックス・エビアンなどの有名な水が売り出されるようになり、身近になった印象だ。
軟水の特徴
軟水は口当たりがなめらかで、硬水のようなクセがない。
その分カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分は少なくなる。しかし軟水は日本人が生まれた時から飲んでいる水である。飲みやすく、日本料理にもよく合うので、水分補給として飲むのであれば軟水が適しているだろう。
硬水はもともと地層に含まれるミネラルなどが、長い時間をかけて水に溶け出してできたもの。
日本は面積が狭いことや川が急なこともあって、水が地層深くに染み込むことはあまりない。そのためミネラルを多く含む硬水となることは少ないのである。
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【追加雑学②】硬水と軟水のおすすめの使い分け
硬水と軟水。どちらがいいのかは結局好みの問題なのかもしれない。しかし単なる好みだけで片付けるにはもったいないぞ。
実はふたつの水を使い分けることによって、料理がおいしくなったりダイエットができたりと多くのメリットがあるのだ! その驚くべき効果を見てみよう。
ダイエットをしているときは?
ダイエットをしている時は硬水がおすすめだ。
硬水に多く含まれているマグネシウムは下剤にも使われている。そのため硬水は、便秘解消に大きな効果が期待できるのである。ダイエットに効果的といわれているのはそのためなのだ。
ただし飲みすぎると下痢を起こす可能性があるため、過度な摂取には注意が必要となる。
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お米を炊くときは?
お米を炊くときは軟水がおすすめだ。軟水はお米に浸透しやすいため、お米がふっくらとしたツヤのある炊きあがりになる。
硬水で炊くと浸透力が弱く、お米がパサパサになってしまうので気を付けよう。ピラフのようにパラパラとしたお米にしたいときは中硬水を使うといいぞ!
硬水を料理に使うのであれば煮込み料理がおすすめだ。硬水は肉を柔らかくしたり、煮込み料理のアクを出しやすくするという特徴がある。
ただし和風料理の場合、うま味成分であるアミノ酸やタンパク質もアクとして出てしまうため、洋風料理に限って使用したほうがいいだろう。
お茶を煎れるときは?
日本茶を淹れる場合は軟水を使うのがおすすめだ。日本茶は旨味・苦み・渋みを楽しむためのお茶である。そのため軟水を使うことによって日本茶のよさを最大限に引き出すことができるぞ。
硬水で煎れると日本茶の苦みが抑えられてしまうので、本来の旨さがわからなくなる可能性があるのだ。逆に硬度が低すぎる(10以下)の場合は逆に苦くなりすぎてしまう。硬度50~80程度の水を選ぶようにしよう。
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硬水と軟水の雑学まとめ
今回の雑学では、水の「硬水」と「軟水」について解説してきた。
普段、水についてはなかなか意識しないという人も多いのではないだろうか。そもそも水をあまり飲まないという人もいるかもしれない。
しかし水には様々な効果があることがわかった。普段飲んでいるドリンクを水に変えるだけで健康的な体が手に入るかもしれない!
現代はどんな水もネットで買える時代だ。この機会に自分にぴったりなマイウォーターを探してみるのもいいかもしれない。