寝起きの口のなかは臭い。これは老若男女問わずだろう。
「おはよう」と元気に挨拶されても、その息が臭かったらげんなりしてしまう。朝の爽やかな雰囲気が台無しである。
この臭いの原因となるのは、口のなかに潜む雑菌に他ならない。いったいどれくらいの数の雑菌がいるのだろうか? 気になったので雑学として調べてみた!
【面白い雑学】寝起きの口の中の雑菌の数は?
【雑学解説】寝起きの口の中にはウンチ10グラム分の雑菌が含まれている
あまり想像したくないかもしれないが、寝起きの口のなかにはウンチ10グラム分の雑菌が含まれている。たしかに、寝起きの口のなかはウ〇コのような臭いがするなと以前から感じていたが、それはあながち気のせいではなかった。
正確にいうと、まず寝起きの唾液1ccに含まれる雑菌の数は、ウンチ1グラムに含まれる雑菌の10倍にあたる。健康な成人のウンチには約300億~500億の雑菌があるので、10グラム分では約3,000億~5,000億となる。
つまり、唾液1ccに含まれる雑菌の数は約3,000億~5,000億ということだ。
口腔内の雑菌は夜、眠りに落ちてから徐々に増えていき、睡眠から8時間経過すると雑菌が飽和状態に達する。睡眠中に雑菌が増えるのは、唾液の量が減少するから。起きているあいだは唾液を分泌し続け、口のなかの雑菌を洗い流す役割を果たしてくれている。
しかし、寝ているときは体の機能も弱まっているため、唾液の分泌も抑えられる。その結果、雑菌がどんどん増加していくというわけだ。
寝起きは雑菌の数が凄まじいので、当然、口臭もきつくなってしまう。朝の口臭はモーニングブレスとも呼ばれ、1日のなかで最も強い口臭をはなつのだ。
口のネバつきも唾液の量が関係している!?
朝は口臭も気になるが、それともうひとつ「口のなかがネバつくな…」とも感じるだろう。この口のなかのネバネバも唾液の減少が原因だ。
つまり、起きているあいだは唾液のおかげで口のなかが潤い、臭いも抑えられているわけだ。
唾液が少なく、水分を取らないままだと一日中モーニングブレスで過ごすことになりかねない。
ちなみに、寝るときに口呼吸になっていると口のなかが乾燥して、さらに雑菌が繁殖しやすくなる。起きているあいだ口呼吸になっている人は、寝るときも口呼吸に陥りやすいので注意していただきたい。
そういう方は、寝るときに口に貼るテープも薬局などで販売しているので、こちらを利用して口呼吸の矯正を行ってみてはどうか?
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【追加雑学】理想的な歯磨きの回数とタイミングは?
1日にする歯磨きの回数は、人によって違うものだ。1日1回しか磨かない人もいれば、1日4回磨く人もいる。
人によって違うとなると、どれが一番いいのか気になってしまう。しかし、これは専門家の間でも意見が分かれていて、一概に「これがいい!」ということはできない。
朝の歯磨きひとつにしても、朝起きてすぐ磨いたほうがいいという専門家もいれば、いやいや朝食後のほうがいいと主張する専門家もいる。
寝起きが一番雑菌の数が多いのだから、寝起きに磨くのが一番効果があるようにも思える。しかし、朝食後も食べカスがあるから磨いたほうがいいようにも思え、たしかに考えてみても答えは出ない。
ただ「これだけはしておけ」と主張する専門家が多いのは、「夜寝る前の歯磨き」だ。
寝ているあいだに口のなかの雑菌が増えるのはご紹介したとおりだが、寝る前に歯磨きをすれば、増える元が減るわけだから効果が高い。
よく歯医者に行ったときに、寝る前の歯磨きを勧められる。それは上記のとおり、そうした方が寝ているあいだの雑菌増殖が抑えられ、虫歯予防に役立つからだ。
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雑学まとめ
今回の雑学、汚い話で申し訳ないが、寝起きの口のなかにはウンチ10グラム分の雑菌が含まれていた。それは口のなかの雑菌を洗い流す役割を果たしている唾液の分泌が、寝ているあいだは減ってしまうことが原因だった。
起床後、すぐ水を一杯飲むという習慣がある人も少なくないが、そういう人は水分と一緒にウンチ10グラム分の雑菌を胃に放り込んでいることになる。とりあえず、起床後水を飲むのは止めて、口をゆすごうかな…。