ミョウガ。ハッキリいって派手さはないが、冷奴やそうめんなどの薬味として人気がある。夏バテ気味で食欲がないときにもおすすめだ!
そんなミョウガだが、「食べると物忘れしやすくなる」といわれているのをご存知だろうか? もしこれが本当ならあまり食べる気がしない…。
そこで今回の雑学では、このうわさの真相についてご紹介しよう。ミョウガ好きの人は特に必見である!
【食べ物雑学】ミョウガを食べると「物忘れしやすくなる」は嘘?
【雑学解説】「ミョウガを食べると物忘れする」の由来とは?
結論からいうと、「ミョウガを食べると物忘れする」というのはただの俗説である。つまり、全く根拠のない話なのだ! ミョウガ好きの人はひとまず安心してほしい。
では、一体なぜそんな俗説が生まれたのだろうか? その答えは、お釈迦様の弟子である周利槃特(しゅりはんどく)という人物にある。
槃特は物覚えが悪い人物で、自分の名前すら忘れてしまうほどであった。…これはひどい。いくら何でも自分の名前くらいは覚えていそうだが、そこは軽く流しておくことにしよう。
槃特が亡くなった後、彼のお墓からミョウガが生えてきたんだとか。このことから「ミョウガを食べると物忘れしやすくなる」という俗説が生まれたのだ。
周利槃特=物忘れ=ミョウガ、という連想ゲームのようなものである。無理やりすぎて少し笑ってしまった。とりあえずミョウガを食べても物忘れはしないので安心して食べよう!
スポンサーリンク
【追加雑学①】由来となった「周利槃特」は掃除で悟りを開いた!?
自分の名前も忘れてしまうほど物覚えが悪かった槃特は、他の弟子たちからもバカにされていた。申しわけないが、何となく想像がついてしまう…。
そんなある日、自分の愚かさに落ち込んだ槃特は「みんなに迷惑をかけてはいけない」とお釈迦様の元を去ろうと決意する。すると、お釈迦様は彼にこんな言葉をかける。
「自分が愚かだと分かっている人は愚かではない。自分は賢いと思い上がっている人が愚かなのだ」と! そして掃除好きな槃特に「塵を払わん 垢を除かん」という言葉を教え、掃除の時に必ず唱えるように伝えたのであった。
槃特はお釈迦様の教えを守ってひたすら掃除を続ける。やがて他の弟子たちも彼のことを一目置くようになるのだ。このような話から、槃特は掃除で悟りを開いた人物として知られている。
こちらは、槃特の話について分かりやすくまとめた動画だ。
槃特の話は道徳の授業でも取り上げられることがある。たしかに子どもにも分かりやすいし、大切なことを学ぶきっかけになりそうだ。
【追加雑学②】ミョウガは集中力を高める
ミョウガを食べても物忘れしないことが分かった。それどころか集中力を高める効果が期待できる! その秘密はミョウガの香り成分「αピネン」だ。
αピネンには眠気を覚ましたり、気分を落ち着かせて集中力を高めたりする効果があるといわれている。仕事や勉強に集中したいときにおすすめだ。
ミョウガの雑学まとめ
今回は、ミョウガの雑学について紹介してきた。まさかお釈迦様の弟子にまつわる俗説からきていたなんて思いもしなかった!
ミョウガには集中力を高める「αピネン」という成分が含まれている。物忘れするどころか、仕事や勉強の効率がアップするかもしれないぞ!