人間であれば指の先にかならず生えている爪。髪と同じく放っておけば伸びてくるので、切らなくてはいけない。爪切りはけっこう面倒である。爪切りは爪を切ろうとすると見つからないし、夜爪を切ってはいけないという謎の言い伝えがあるから夜はきれないし…。
爪の手入れの愚痴は今は置いておくとして、爪の付け根に白い部分があることは皆さんご存知であろう。ただあの部分の名称はご存知ない方が多いと思う。今回の雑学テーマはまさにそれ! とてもかっちょいい名前なのだ!
【人体雑学】爪の付け根の白い部分はネイルマトリクスという
【雑学解説】英語でネイルマトリクス
キアヌ・リーブスがイナバウアースタイルで銃弾を避けていた映画を思い出してしまうが、ネイルマトリクスとは何の関係もない。
このネイスマトリクスだが、実は爪の働きにおいては欠かすことのできない重要な部分。爪を産みだしているのがネイルマトリクスなのだ。ネイルマトリクスが細胞増殖をすることで爪の先が伸びていく。
このネイルマトリクスが何らかの理由で傷ついたり欠損してしまうと、爪が正常に生えてこなくなってしまう。ちなみに、英語のマトリクスは「母体」とか「基盤」といった意味になる。そう、爪の母体という意味でネイルマトリクスと名付けられたのだ。
きれいな爪が生えてくるためにはネイルマトリクスの働きが重要なので、ネイリストの方はネイルマトリクスの扱いにとても気をつかうそうだ。ネイルマトリクスはむき出しになっているわけではなく、甘皮(キューティクル)に守られているので、しっかりとした甘皮ケアが大切らしい。
ちなみにネイルマトリクスが細胞分裂して爪が伸びるスピードは一日に平均して、0.1mmだとされている。もちろん個人差はある。
ちなみに爪は死んだ皮膚でできている。死んでいるので、切っても痛みを感じないのだ。爪があることでモノが掴みやすかったり、つまみ上げやすくなる。人間の指の先端には骨が存在していないため、骨代わりでもある。
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【追加雑学①】爪の白い部分で健康状態がわかるって本当?
爪の白い部分で健康状態が分かるという噂は聞いたことがないだろうか。人によってはネイルマトリクスが見当たらない人がいる。そういった人は健康状態が良くないのだろうか?
調べてみたが、この説には何の医学的根拠もないらしい。つまりはガセネタというわけだ。人によってネイルマトリクスがある人とない人がいるのもただの個人差。ネイルマトリクスを覆っている爪上皮という部分が人によって厚さが違うため、透けて見えるかそうでないかの違いなのだ!
筆者もネイルマトリクスがないタイプだが、爪の付け根はピンクっぽい部分だけとなっている。これはこれで統一が取れているので案外気に入っている。
【追加雑学②】理想的な爪の長さは2~3mm
爪をどれくらい切るのかも個人差があるところ。割と残し目で満足する人もいれば、がっつり深爪寸前まで切る人もいる。切り方も丸みを帯びさせたり、四角っぽく切ったりとバリエーションが豊富。意外と性格が出るところかもしれない。
理想的な爪の長さと考えられているのは、指の腹側から見て爪先の白い部分が2~3mm見える程度が目安で、爪全体の3分の1から4分の1程度だ。このくらいが日常生活にも支障がなく、美しい印象と丈夫な爪を同時に保つことができるのだ!
ビジネスマンの方は清潔な爪を維持することも身だしなみの一環。2~3mmを意識して、清潔感のある爪を意識しよう。
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雑学まとめ
今回の雑学、いかがだったろうか。ネイルマトリクスはその名称にばかり注意がいってしまうが、名称だけでなくその働きも重要な部分。なんせネイルマトリクスがなければ爪が生えてこないのだから。
爪切りは面倒だが爪がないとおそらく生活に支障が生じる。モノをつまみ上げるときにツルツルすべってイライラしそうだ。ネイルマトリクスの日々の働きに感謝せねばならない。
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