雨上がりの晴れた空を見上げると運が良ければ見ることが出来る虹。
太陽の光が作り出す自然の芸術だが、ハワイでは夜でも虹が見えることがあるという。
太陽が出ていない夜に、ハワイで多く見られるのはなぜ? 日本では見られないの? など、今回の雑学ではその秘密を探ってみよう。
【自然雑学】ハワイでは夜に虹が見えることがある
【雑学解説】なぜハワイでは夜でも虹が見えるの?
そもそも虹ができる仕組みは、雨が降った後に太陽が出たときや、晴れているのに雨が降るお天気雨などで、空気中にたくさんの水の粒が存在することが条件だ。
そのとき太陽の光がその粒を通して曲がって反射することで、七色の光が見えるようになるのだ。
そして夜の虹も仕組みは同じだが、太陽光ではなく、月の光が作り出している!
空気中に水の粒がスクリーンのようにたくさんある状態で、満月前後の月の光が強いときに見られることが多いという。
夜の虹の呼び方は「ナイトレインボー」の他に「月虹(げっこう)」・「ムーンボウ」・「ルナレインボー」などがある。このことからも、月が由来の虹であることがわかる。
なぜハワイで虹が多く見られるの?
では、なぜハワイでよく見られるのか。それはスコールがよく降るからである。
また、標高の高いところまで行ける道が整備されていることや、街明かりのような夜空を見るのに邪魔になる光が少ないことも、夜の虹が見えやすい理由のひとつである。
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【追加雑学①】夜の虹は幸運のシンボル
実はハワイは「レインボーステイト(虹の州)」と呼ばれるほど、虹がよく見られることで有名だが、そんなハワイにおいても夜の虹は滅多に見られない貴重な自然現象なのである。
水の粒がたくさんあって、満月前後の月がでていることに加え、月がでている場所の反対側の空が真っ暗でなければ見られないのだ。
そのため、夜の虹が見られたら「幸せになれる」・「願い事が叶う」といわれてる。また、旅行者がその虹を見ることができれば「またハワイに戻ってくることが出来る」といった言い伝えもあるという。
それでは、実際のナイトレインボー(ムーンボウ)を撮影した動画を見てみよう!
なんという幻想的な虹だろうか…!
これは実際に見てみたい…しかし、芸能人でもないわけで、そもそもハワイに行く機会がない!
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【追加雑学②】日本でも夜の虹は見られるの?
太陽光の虹と比べ、見られる条件が厳しい夜の虹だが、日本でも沖縄県の石垣島天文台・岡山県の美星天文台・群馬県のぐんま天文台などで観測されたことがある。
日本でも夜の虹を見られることがわかったが、条件が揃うときにその場所にいることができるだろうか…。だからこそ、見られた人は本当にラッキーなのである。
また、「夜の虹を見た!」と勘違いしやすいものとして「月暈(つきがさ)」があるが、これは月の周りに薄雲がかかり、そこに月光が反射して虹のような輪が見える現象である。
昔ながらの言い伝えで「月がカサをかぶったら雨になる」と聞いたことがあり、子供の頃は見かけると、「あ~、明日は雨か~」と月暈で天気予報をしてたことを思い出したなあ〜。
月暈を動画で確認してみよう。
こちらもなかなか神秘的な光景ではある。だが夜の虹ではないのでご注意を。
夜の虹(ナイトレインボー)の雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。
夜の虹は「月虹」と呼ばれる、月が光源の珍しい虹だった。太陽光の虹でも見つけたらラッキーと思える素敵な自然現象だが、夜の虹はさらに条件が揃わないと見られないのだ。
虹の州・ハワイでも滅多に見られないこの幻の虹を見ることができたら幸せになれるというが、もはや見られること自体が幸せなことだろう。
先人たちが「幸せがやってくる」と思うほどの神秘的な夜の虹を一生に一度は見てみたいものだ。
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