湯川秀樹・川端康成・山中伸弥…この方々の共通点をみなさんはわかるだろうか…。
そう、彼らはノーベル賞を受賞した偉大な先生方だ。もちろん、この方々以外にも受賞された方はいらっしゃるぞ!
彼らの授賞理由は「中間子の存在の予想」や「iPS細胞の作製」など、我々では理解できない難しいものばかりだ。ノーベル賞は、世界中の研究者や文筆家が憧れる賞の1つなのだから当然ではあるか…。
そんななか、我々が遊びや旅行先などでやることもある、ある行動でノーベル賞を受賞した先生がいらっしゃることをみなさんはご存じだろうか…。
今回はそんなノーベル賞に関する雑学を紹介していこう!
【面白い雑学】"股のぞき効果"でイグノーベル賞を受賞した日本人がいる!
【雑学解説】イグノーベル賞を受賞した「股のぞき効果」とは?
股のぞき効果といわれても、多くの人は聞き覚えがないだろう…。
股のぞき効果とは「股の間からモノを見たら、実物よりも小さく見える現象」のことをいう。もちろん、違う人の股から見るのではなくて、自分の股から向こうを見るんだぞ!
やり方は簡単。立った状態から体を前に倒していき、股の間から向こうを見るだけ。
百聞は一見に如かず。実際に見てもらおう!
以下の動画では1分35秒辺りから、京都の天橋立にある股のぞきスポットにて、股のぞき効果を実践している。
身体が硬いと難しそうだな…。おっさんには少々厳しい…。
要するに上半身を反転させると景色の見え方が異なることを証明し、ノーベル賞を受賞した人がいるのだ。ちなみに研究を行った東山教授は立命館、足立教授は大阪大学と日本でも有数の大学で教鞭をとられているが…なかなか変わった研究内容だな…。
iPS細胞がどーのこーのといった内容と比べると、ちょっと毛色が違いすぎないか? 一体ノーベル何賞を取ったのか、不思議に思うところだが…。受賞した賞はなんと…!
ノーベル知覚賞である!
そう思うのは無理もない…。ノーベル知覚賞なんて存在しないのだから! 2人の教授が受賞したのはノーベル賞はノーベル賞でも…
イグノーベル賞である!
本家とはまた別モノの賞だが、これもノーベル賞といえばノーベル賞だ。
イグノーベル賞とは?
イグノーベル賞とは、1991年に創設された「人々を笑わせ、考えさせてくれる業績」に与えられるパロディー版ノーベル賞である。
イグノーベル賞は本家ノーベル賞とは異なり、様々なテーマに対して賞が与えられたり、故人でも受賞できたり、なんと商品の発明でも受賞できるのだ!
過去には日本の「たまごっち」もイグノーベル経済学賞を受賞しており、受賞理由が「数百万人の労働時間を仮想ペットの育成に費やさせた」…と、かなり皮肉がきいている…。
このように、人類の進歩には貢献しないかもしれないが、人々を楽しませ、「え? そんな感じでいいの…?」と考えさせてくれる研究などに与えられるのがイグノーベル賞なのだ!
ノーベル賞は難しくても、イグノーベル賞なら狙えるかもしれないぞ! 実際に民間企業の方なども受賞しているので、一度狙ってみてはどうだろうか!?
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【追加雑学①】「股のぞき」の聖地がある
実は、日本には股のぞきの聖地が存在する!
前項で動画を紹介した京都府宮津市にある天橋立だ。いわずと知れた日本三景の1つである。
股のぞき効果がイグノーベル賞に輝いたから、天橋立で股のぞきが行われるようになった! …のではないのが残念なところだが…。
逆さまにみると天に昇る龍に見えるということにちなんで、天橋立では昔から股のぞきが行われているのだ。
当然股のぞき効果を証明した両教授は、この天橋立でフィールドワークを行っているぞ! さすが聖地!
…といっても、実験の協力をお願いしても「恥ずかしい」とか「よくそんな研究をやっているな」などと笑われたのだとか…。まさにイグノーベル賞を受賞するにふさわしいじゃないか!
【追加雑学②】イグノーベル賞を受賞すると何がもらえる?【動画】
本家ノーベル賞では受賞の名誉のほかに、1億1300万円もの賞金が与えられる一方で、イグノーベル賞にはなんと基本的に賞金はない。
出た例をみても、0.03円という1円にも満たない額だ…どうやって払った? むしろアメリカで行われる授賞式に行く交通費すら出ないので、出席すればマイナスになるほどである…。
授賞式に出席すると、そこで待ち構えているのは…笑いを取り入れたスピーチ! ハードルが高い…。しかも与えられた時間は60秒…。60秒を越えてしまうと…いや…実際に見てもらおう! その方がはやい!
本家ノーベル賞と違って、笑い声と笑顔でいっぱいだ! 受賞者に与えられるのは、名誉とこの笑いなのである。
ちなみに動画の途中に出てきた女の子は、スピーチが60秒を越えると「つまんないから早く終わって」と言いに来るマスコットガールで、買収も可能だぞ! 受賞したときは絶対に買収して時間をもらおう!
【追加雑学③】日本は12年連続でイグノーベル賞を受賞している
日本はなんと、現在まで12年連続でイグノーベル賞受賞者を輩出しているイグノーベル賞大国なのだ!
一部の受賞研究を紹介していこう。
床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの、摩擦の大きさを計測した研究
バナナが、他の果物を踏んだときよりも滑りやすいかを研究。なんと、バナナを踏むと地面と靴の間の摩擦が6分の1になり、他のどの果物よりも滑りやすいことが証明されたのだ。
「体感でもわかるんじゃないのか?」というツッコミは受け付けないぞ!
キスで、アレルギー患者のアレルギー反応が減弱することを示した研究
なんとロマンティックな…。アトピー性皮膚炎や鼻炎を患う数十人に、恋人や配偶者と30分間キスをしてもらった結果、アレルギー反応が抑えられたのだ! 素晴らしい!
…恋人や配偶者しかダメなのか…。ブサイクでも医療と称してキスできるというなら、さらに夢があるのにな…。犯罪か…。
「イグノーベル賞」の雑学まとめ
今回は、ちょっとおちゃめなノーベル賞「イグノーベル賞」についての雑学をご紹介した。
ノーベル賞にもパロディ-版が存在していたとは…。しかも難しい研究だけでなく、ヒット商品や笑いを生むような研究で取れるのだから、アイデア次第で誰にでもチャンスがある賞だ!
しかし…あのスピーチの期待に応えるのは、一般人にはハードルが高い…。イグノーベル賞を取る前に、M-1グランプリを取って場慣れしておくか!