「ナンバー1」
うん、いい響きだ。スポーツだけでなく、どんな業界でも一番になるのはとても素晴らしいことだと思う。ところで、この「ナンバー1」は「No.1」と表記することもあるが、不思議に思ったことはないだろうか?
「ナンバー」を英語で表記するなら「Number」のはずなのに、「No.」となっている。おいおい、「o」なんてどこにも入ってないぞ? 「Nu.」じゃないのか?
今回の雑学は、もしかしたら気付いていない人も多いかもしれない「No.1」の不思議に関して説明しよう。
【生活雑学】ナンバー1が「No.1」と表記されるのはなぜ?
【雑学解説】ラテン語の「Numero1」を省略して「No.1」
「No.1」は英語ではなくラテン語を省略している。なるほど、「No.1」は英語なんて思い込みだったんだな。前提から間違っていた。
ラテン語の「数」を意味する単語は「Numerus」だそうだが、この単語の変化形で「数において」という意味の「Numero」の最初と最後のアルファベットをとって「No.」となるそうだ。
知っている人も多いと思うが、「.(ピリオド)」は英語でも省略を意味する記号として使われている。たとえば「Street」を省略して「St.」だったり、「Mister」を省略して「Mr.」となる。
もしかしたら「Number one」を省略して「No.」と思っていた人もいるかもしれないが、それでは「No.1」は「Number one 1」と、1が2つも入っている意味がわからない言葉になってしまう。
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【追加雑学】「No.1」「NO.1」「No1」どれが正しい?
ところでナンバー1にも書き方がいろいろあるみたいだ。この記事ではずっと「No.1」で統一してきたが、調べてみると「NO.1」と大文字であったり、海外の記事を見てみると「No1」とピリオド自体がないものもある。
「これが正解」という決まりはないようだが、どうやら「Numero1」を省略した「No.1」が一般的なようで、広辞苑にも「No.1」の表記で掲載されている。
もちろん大文字でも意味は通じるようだし、イギリス英語では略語を意味するピリオド自体を省略することもあるそうなので、「No1」でも間違っていない。略語を意味する記号を省略するってなんかすごい発想だな。
ちょっと変わった書き方では「#1」や「N°1」(oが右上にきている)でも意味は通じるらしい。
雑学まとめ
おそらく気にならない人は、まったく気にならない「ナンバー1」の略語に関しての雑学だったが、ラテン語からきているというのはほとんどの人が知らないのではないだろうか?
日常生活では役に立たない知識かもしれないが、「ナンバー1」に限らず、「語源はラテン語」ということを知っているだけで、ちょっと頭が良く見えてくるから不思議なものだ。
ぜひお酒のつまみのネタとして使ってみてほしい。
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