かつて、某女性大臣が事業仕分けの選定の際に「1番じゃなきゃダメですか? 2位じゃダメなんしょうか?」と発言したことが話題となった。
この発言に関しては数多くの批判もあり、世間では議論の的となったのを覚えている人も多いだろう。
これをみるに世間的にはやはり1位とは格別のものであり、2位以下はどれも同じ…という評価なのかもしれない。しかし、冷静に考えれば、2位だってかなりスゴイ! オリンピックで銀メダル獲ったら、それはかなりの偉業だ。
雑学の世界でも取り沙汰されるのは1番のものばかりであり、2番目の存在は忘れられがち…。そこで今回は、あえて「2番目」に着目した雑学を披露したいと思う。
【面白い雑学】1番じゃなきゃダメ?世界の2番目にあえて注目してみた!
【雑学解説】世界で2番目の場所・動物・食べ物とは?
世界で2番目のものを紹介しようと思うが、ただ2番目を紹介するのも味気ない。
「世界の長い川ランキング」や「日本の長い川ランキング」といった、よく語られる雑学はほかの記事にお任せして、今回はちょっと変わった世界2位にスポットライトを当てたいと思う。
世界で2番目に高い山
さて、世界で1番高い山といえばヒマラヤ山脈にある「エベレスト」である。そして、世界で2番目に高い山はカラコルム山脈にある「K2」だ。
おいおい、ちょっと変わった世界2位を紹介するんじゃなかったのか? と思われるかもしれないが、これにはワケがある。
実は、K2には「エべレスト以上に登頂が難しい山」という称号があるのだ! コチラで「なぜ、K2への登頂が難しいのか?」についての詳細を説明しているので、ぜひ確認していただきたい。
世界で2番目に走るのが速い動物
プロングホーン
世界で1番速く走る動物がチーターなのは、おそらく小さな子でも知っているだろう。では、2番目に速く走る動物は? と聞かれて即答できる人は、ほとんどいないのではないか。
世界で2番目に速く走る動物とは、北米に生息する「プロングホーン」。見た目はヤギのようで、あまり速そうには思えないプロングホーンだが、最高速度は時速98kmと驚異的なスピードを誇っている。
チーターの最高時速120kmに比べるとかなり見劣りするなぁ…と思うかもしれない。しかし、プロングホーンは時速70km以上のスピードを維持しながら6kmもの長距離を走り続けられるのだ!
チーターが全力で走れる距離は400m程度なので、総合的な走力という意味ではプロングホーンの圧勝といえるかもしれない!?
なお、チーターとプロングホーン以外の速い動物は、コチラの動画をご覧いただきたい。
世界で2番目に硬い食べ物
乾鮑(かんぱお)
突然身近な話題となって恐縮だが、世界で1番硬い食べ物は「かつお節」である。その硬さはなんと水晶と同じレベルだとか。
かつお節が硬い理由などは、別の記事で確認していただきたいが、それでは世界で2番目に硬い食べ物は何であろうか?
「あずきバー」と答えたアナタ! あながちハズレともいえない。少なくとも、あずきバーはサファイアよりは硬い食べ物といえるようだ。
だが、世界で2番目に硬い食べ物とされているのは、中国料理で使われる干しアワビ「乾鮑(かんぱお)」。乾鮑は、中国では「ツバメの巣」・「フカヒレ」と並ぶ3大食材の1つとされ、お祝いの場で出されることが多い高級食材なのだ。
ちなみに、最高級の乾鮑は日本で作られているが、ほとんどが中国へ輸出され日本で流通していないとのこと。乾鮑は調理の際に水で戻してから使われるようなので、食べるときに歯が折れる心配をする必要はない。
世界で2番目にクサイ食べ物
続いて食べ物の話題だが、今度はちょっと注意が必要な「世界で2番目にクサイ食べ物」である。
世界で1番クサイ食べ物として有名なのは、スウェーデンのニシンの缶詰「シュールストレミング」だ。そのニオイはもはや毒物レベルであり、ある意味化学兵器であるともいわれている。
そのシュールストレミングに続く2位といわれているのが、韓国料理の「ホンオフェ」である。
ホンオフェは、エイの刺し身をツボに入れて発酵させたもので、発酵の際にアンモニアが発生している。そして、そのニオイは「腐った小便」といわれることも。
見た目はかなり豪華であり、韓国では冠婚葬祭で提供される高級料理のようだ。ホンオフェを食べる模様はコチラでご確認いただきたい。
この動画をみて思ったのは「PCやスマホにニオイを再現する機能がなくてよかった」である。
それにしても、硬い食べ物やクサイ食べ物に日韓中の東アジア勢がランクインしてるとは…。東アジアの食文化は、かなり独特なようである。
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【追加雑学】日本の意外な2番目とは?
世界の次は、日本の第2位を紹介しよう。意外なものが2位でビックリすること間違いなしだ!
日本で2番目に大きな砂丘は?
鳥取砂丘
日本で2番目に大きい砂丘は、あの有名な「鳥取砂丘」である。その面積は約545ha。
…え、それって1位と勘違いしてない? と思われるかもしれないが、これは事実なのだ。
そして、日本で1番大きな砂丘は、青森県にある「猿ヶ森砂丘(さるがもりさきゅう)」。その面積は約1500haにも及び、なんと鳥取砂丘の約3倍の大きさである。
では、なぜ猿ヶ森砂丘が鳥取砂丘に比べて知名度が低いのか? それは猿ヶ森砂丘は防衛省の管理下にある土地であり、弾道試験場として使用されているからだ。そのため、一般人の立ち入りは基本的に禁止となっていて、行くことができない。
一般人が入ることのできる砂丘としては、もちろん鳥取砂丘が日本で1番大きいものである。ちなみに、砂丘と砂漠の違いについては、別の雑学なので、そちらも併せて参考にしてほしい。
日本で2番目にうどんを生産している都道府県
埼玉県
日本で1番うどんを生産・消費している都道府県といえば、「うどん県」こと香川県なのは誰もが知っているだろう。
では、日本で2番目のうどん県はどこだろうか? 「稲庭うどん」が有名な秋田県? それとも「水沢うどん」の群馬県?
実は、そのどちらでもない。日本で2番目にうどんを生産しているのは埼玉県なのである。
埼玉県は全国有数の小麦の産地であり、地元には「山田うどん」という有名チェーン店があるなど、隠れたうどん県なのは意外と知られていない。
そして、埼玉県内では「埼玉を日本一の『うどん県』にする会」が発足され、香川県から「うどん県」の称号を奪おう…という動きがあるのも知られていない事実だ。
「なんてバカな…」と思うかもしれない。しかし、2019年では大ヒット映画「翔んで埼玉」とコラボした「うどんラリー2019」が開催するなど、意外と真面目に取り組まれているようだ。
東村山駅のポスター^_^ pic.twitter.com/80NRGHASAb
— 永谷会長 @ 埼玉を日本一の「うどん県」にする会 (@saitama_udon_1) February 26, 2019
ちなみに、香川県の人口が100万人弱なのに対して、埼玉県の人口は700万人超。そして、2009年の年間うどん生産量は、香川県が約6万トンで、埼玉県は約2万5000トンである。
つまり、7倍という圧倒的な人口差がありながらも、生産量では2倍以上の差をつけているのが香川県なのだ。
改めて数字にしてみると、埼玉県は足元にも及んでいない…。香川県の圧倒的な「うどん力」が浮き彫りになった印象である。
雑学まとめ
今回は、あえて世界や日本の2番目に注目した雑学を披露したが、いかがだっただろうか? ある意味、1位よりも魅力的なものが多かったのではないかと自負している。
そう考えると、冒頭に取り上げた某女性大臣の「2位じゃダメなんでしょうか?」発言も、あながち間違っていなかったのかもしれない。
これからは1番のものだけでなく、2番目・3番目のものにも注目してみると、面白い発見があるのではないだろうか。