春、桜が咲くころになると、そわそわ・ワクワクしてくるのは、きっと私だけではないはず…。そう、お花見シーズンの到来である!
お花見といえば、家族や友人などと桜の下で、お弁当を広げてお酒を飲んで…もちろんデザートにはお花見団子も!! と、みんなでワイワイしながら美味しい物を食べるのを、毎年楽しみにしている人も多いのではないだろうか?
「花より団子」という言葉通り、春になるとやっぱり食べたくなってしまうのが「お花見団子」である。ところで、そのお花見団子。なぜどこで買っても「ピンク・白・緑」の三色のお団子なんだろう?
実はそれには、ちゃんとした理由が存在していたのだ! 今回はその理由についての雑学をご紹介しよう!
【食べ物雑学】お花見団子はなぜ三色?由来は豊臣秀吉!
【雑学解説】お花見団子を考え出したのは実はこの人物!
なんとこの「お花見団子」。誕生のきっかけを作ったのはあの有名な「豊臣秀吉」だったのだ!
実は、「お花見」という風習自体の歴史はかなり昔までさかのぼる。奈良時代の貴族たちはすでに、春には梅や桜を愛で、和歌を詠み合ったり、舞を楽しんだりしていたようだ。
「あれっ!? 現代のお花見とはずいぶん違う…。」と思った人。
まさにその通りである。それまでの貴族たちのお花見から、現代のような料理・お酒を持ち込んでの宴会に変貌させたのが、あの「豊臣秀吉」だったということである。
天下を統一して太閤になった豊臣秀吉は、慶長3年3月15日(1598年4月20日)に「醍醐の花見」を開催することにしたのだが、その規模たるや驚くべきものだった!
1300名もの招待客、そのために移植させた桜の木が700本。参加する女性たちには、最低でも2回以上のお色直しが命じられたという豪華絢爛さである。
当然のことながら、招待客たちに振る舞われた食事やお酒も美しくめずらしい、実に豪華なものであったという。そのときに振る舞われたお茶菓子の1つが、そう! 「お花見団子」である。
当時は甘くない白い団子に醤油などをつけて食べるのが主流だったというから、団子自体を甘くして「ピンク・白・緑」の色を付けたお花見団子は、かなりインパクトのあるアイデアだったにちがいない!
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なんで「秋」がないの?
お花見団子の三色の団子のうち、ピンクは「春」・白は「冬」・緑は「夏」を表現しているというが、「じゃあ秋は? なんで他の季節はあるのに秋だけないの?」と、気になった人もいるであろう。
これも気まぐれではなく、ちゃんとした理由が存在していた。「秋ない」=「飽きない」つまり、「美味しいお花見団子は、いくら食べても飽きない」という意味がまず1つめの理由。
「秋ない」=「商い」つまり、「商売が繁盛する」という意味が2つ目の理由である。昔から日本人は、語呂合わせなどが好きだったというから、なるほど納得できる話である。
他にも、お花見団子の三色の並び順にも理由があるという説もあり、ピンクは「桜の花のつぼみ」・白は「満開の桜の花」・緑は「花が散ったあとの葉桜」と、桜の移ろいゆく様を表現しているともいわれている。なんとも風流なお団子である!
雑学まとめ
お花見団子の誕生雑学、いかがだっただろうか? 現代のようににぎやかに飲み食いをして楽しむお花見スタイルを作ったのが、豊臣秀吉だったというのも驚きである。毎年お花見を楽しみにしている私としては、これから「秀吉さん、ありがとう!!」と思いながらお花見をしなければなるまい。
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お花見団子の三色の並び順についても、桜の移ろいの様子だと思うと、じーんと心に訴えかけられる…。なんだか来年からのお花見は、これまで以上に楽しめそうである。
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