大きなもふもふの腕を伸ばして食べるのは、大好きな笹の葉っぱ。まったりゆったりお食事タイム。むしゃむしゃむしゃ。とてもおいしそうだ。
…あれ、そういえば、いつ見ても食事してる? そう。パンダは一日中お食事中なのだ。
パンダはどうしていつも食べてばかりいるのか、その生態にせまるぞ!
【動物雑学】パンダの1日は食べることばかりに費やす。
【雑学解説】パンダの食事時間が長すぎる…
なんと、パンダは一日の14~16時間も食事に費やしているらしい。食事以外の残りの時間は睡眠時間だ。起きているときは、ほぼ食べている。
一日中食べているとすると、どのくらいの量を食べているんだろう? 調べてみると、一日に必要な食事量は「15~25kg」。
多すぎやしませんか…! しかし、これだけ食べても栄養になるのは4kgほどなのだ。大人のパンダに必要なカロリーは、一日平均で4200カロリー。そのため、大量に食べる必要がある。
年間で考えてみると、一頭あたり17万4,000本の若竹と29万2,000本の成竹を食べる。つまり、1年間で必要な竹は合計46万6,000本。パッと想像できないぐらいの数だ。
パンダは、貴重な栄養を無駄にしないためにも、必要以上には動かない。また、食べた竹を大量に腸の中にためておけないので、動きながらも快速に排出するのだそうだ。その時間ですらも、食事をし続けることが可能だそう。
ちなみに、休息する場合は、竹の茂みや木の根元など何かにもたれかかれる場所を好んで選ぶらしい。パンダの行動、まさに省エネだ。
【追加雑学】パンダは笹が体に合わない
ズバリ、笹はパンダの体に適していない。
もともとクマ科の肉食動物であるパンダは腸が短く、植物を消化するのに適していないのだ。食べた量の約20%ほどしか栄養分を吸収できないそう。ちなみに、シカなどの草食動物は約80%が栄養分として吸収できるそうだ。
吸収しにくい食べ物からパンダは必要な栄養を蓄えるために、食べ続けるしかないってことだろう。なんだか効率が悪いなぁ…。
おすすめ記事
-
パンダの主食に笹が向いていない理由とは?実は肉食動物…!
続きを見る
雑学まとめ
パンダが笹を食べてばかりなのには、ちゃんとした理由があった。ただの食いしん坊ではない。
生きていくためとはいえ、一日中食事だなんて…とてつもなく大変なことなのではないか。あのおちゃめなパンダも必死に生きているのだ。
まったりのんびりしているように見えて、パンダの生き方も大変だな…。