皆さん、ペットボトルの「ペット」の正式名称はご存知だろうか? そもそもペットボトルの「ペット」とはどういう意味なのだろうか? ペットといえばふつう想像するのが、飼い猫や飼い犬のような生き物だろう。
ではペットボトルは、動物の瓶のこと? しかしペットボトルからは動物の要素など1ミリも感じられない。どうやらこの「ペット」には我々の知らない秘密が隠されているようだ。
今回の雑学ではペットボトルの「ペット」の正式名称について探ってみた。
【生活雑学】ペットボトルの「ペット」の正式名称は?
【雑学解説】「ペット」の正式名称はポリエチレンテレフタレート
ペットボトルのペット(PET)とは、「ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate)」の頭文字をとったものだ。ポリエチレンテレフタレートとは何ぞや? と思うだろうが、これはペットボトルの原材料のことである。
この素材は、燃やしてもダイオキシンなどの有害ガスが発生しないので、環境に優しいリサイクル素材だといわれている。
また、ポリエチレンテレフタレートは、ポリエステルの1種だ。ポリエステルはプラスチックの1種なので、つまりポリエチレンテレフタレートはプラスチックの1種だということだ。
我々は「ペットボトルのお茶買ってくるわ」「そこのペット取って」と気軽に話し言葉として使っているが、「ペット」は略語で、正式には「ポリエチレンテレフタレートボトル」というのである。こんな長ったらしい名前をいちいち使うのはめんどくさいので、略語を発明し、呼びやすくしたというわけだ。
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【追加雑学①】ペットボトルは和製英語
ペットボトルは日本で作られた和製英語だ。そのため、日本以外ではペットボトルといっても通じない。では英語ではペットボトルのことを何というのかというと、これは「プラスチックボトル」と呼ぶ。
これに関連してペットボトルの大きな問題をご紹介しよう。日本のゴミ箱では分別のため「缶・CAN」「ペットボトル・PET」と記載されている。
しかしこの表記では先述の通り、日本人にしか通じない。外国人がこのゴミ箱をみたら「オーノー、日本では動物を捨てるのか!」と愕然してしまう。英語圏では「PET」と書いていたら、家で飼う動物のことを想像するのが一般的だからだ。
分別のために良かれと思って表記しているのだが、その意図は外国人には伝わらないだろう。いまはグローバル社会が到来しているので、日本に住む外国人が混乱しないよう、表記の改正も検討すべきではないだろうか?
【追加雑学②】ペットボトルの優れた特徴を紹介
ペットボトルの優れた特徴はいくつもある。
まずはリサイクルできる環境に優しい素材を使っていることだ。そしてガラスびんと比較して軽く、丈夫なので落としても割れにくい。
また、透明で美しく中身がすぐ見えるのも利点だ。中身の色が見えるので腐っているかどうかの判断がつきやすい。
ポリエチレンテレフタレートは加工しやすいのでサイズが豊富なのも魅力的。ペットボトル以外にも、ビデオフィルムや包装フィルムなど様々なものに利用されている。
ペットボトルの雑学まとめ
いかがだったろうか。ペットボトルのペットとは、ポリエチレンテレフタレートが正式名称であった。
昼飯時にペットボトルのお茶を飲んでいる友達がいたら、「お前ペットボトルの正式名称は知ってる?」と質問し、答えられなければこの雑学を披露してみてはいかがだろうか?
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