「サイコパス」という言葉を聞いたことはないだろうか。サスペンスホラー映画や小説が好きな人は、もしかしたら耳にしたことがあるかもしれない。
最近では大型書店だけでなく、コンビニでも「サイコパス」について書かれた本を見かけるようになった。あまり馴染みのない言葉であるが、その存在は広く認識されつつある。
サイコパスの正体とは? そして、サイコパスと関係のある「サイコパシー」の雑学も解説していこう!
【人体雑学】サイコパスとサイコパシーの違いは?
【雑学解説】サイコパスとサイコパシーの関係
この世には、良心が異常に欠落し罪悪感を持たない人間が存在するという。反社会的人格という言葉で表され、心理学の世界ではサイコパシーとよばれる。その特徴は詳しく後で説明しよう。
サイコパシーは別名「精神病質」ともよばれ、サイコパスとはその精神病質者のことを呼ぶ名称である。簡単にいえば、サイコパシーと判断された人をサイコパスというのだ。
人の痛みを理解できない人間の行きつく先は、凶悪な犯罪者でしかないのか…?
サイコパシーとは?
共感性の欠如・良心の異常な欠如・罪悪感は皆無・口が達者で、他者を操ることに長けている・表面上はとても魅力的、などといった特徴がある。
自己中心的なため、自分のせいで誰かが傷ついたとしても、その出来事に対し悪かったという気持ちを持つことができない。平気で嘘をつき、自らの行動に対する責任は全くとれないといった、反社会的な人格をもつ人間のことである。
サイコパスとは?
上記のような特徴が当てはまる人物の総称である。サイコパシー診断という心理テストがあり、実際に海外では、サイコパシーの可能性のある疑わしい犯罪者に対し、そのテストが行われたケースも数多く存在するという。
昨今その存在が話題にあがることも増えたように思う。サイコパスについての本がコンビニや書店でも取り扱われ、身近な存在となりつつあるのだ。
サイコパスはその特性から、犯罪者に当てはまりやすいことは事実である。理由は簡単で、良心が異常に欠落しているため、悪いことをしても罪悪感を感じることができないからだ。
そのためどれほどの重罪を犯しても、それを悪いことだと理解しやめる日は訪れない。この特性が極端な場合、残虐な連続殺人犯になり得ることもあるのだという。
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【追加雑学①】サイコパスは確実に犯罪者になるのか?
サイコパスは、映画や小説では悪の象徴として登場させやすいため、凶悪な犯罪者としての描写が非常に多い。そのため、問答無用で残忍で凶悪な犯罪者であると認識しがちである。
しかし実際は、サイコパスだからといって必ずしも犯罪に手を染めるわけではないのだ。それどころか、サイコパシーの特性は優秀なリーダーの資質ともいわれることもある。
たとえば、サイコパシーの「口が達者で他者を巧みに操ることができる」という特性。これを経営者に当てはめた場合、非常に恵まれた才能だと捉えることはできないだろうか。
サイコパスは、犯罪に矛先を向けなければ成功者にもなれる資質がある。実際に、サイコパスの一部は取締役会にいる、と講義中に述べた犯罪心理学者もいるほどだ。
ただしこの特性を犯罪に向けた場合、たとえばカルト教団の教祖のように人を支配し巧みに操り、犯罪に巻き込むといったことが起こる可能性があるのだ。
【追加雑学②】サイコパスをモデルにした作品
「羊たちの沈黙」は、サイコパスの映画といえば誰もが挙げるであろう。わかりやすく悪のサイコパスを題材にした作品である。
「セブン」は、筆者がサイコパスに初めて触れた作品である。ブラット・ピットやモーガン・フリーマンなどが出演しており、こういった映画が苦手な人でもまだ挑戦できるのではないだろうか。しかし内容はグロテスクすぎるので、要注意である。
「悪の教典」は、邦画でわかりやすいサイコパスの映画である。伊藤英明さんが見事に演じきった、罪悪感のない人間をぜひみていただきたい。グロテスクさは洋画に比べると控えめだが、あくまで洋画と比べた個人的感想のため、やはり注意は必要である。
雑学まとめ
今回は、サイコパスとサイコパシーについての雑学をご紹介した。サイコパスとサイコパシーには繋がりはあるものの、言葉の意味としては別物である。
他にも多くの映画や小説があり、サイコパスについての情報を得られることは多い。しかし凶悪な犯罪者として登場する作品が多いため、かなり悪質なイメージがついてしまうだろう。
あくまで作品として捉えるに留まり、すべてを鵜呑みにすることは控えた方が賢明である。サイコパスでなくても、平気で嘘をつく人もいるし、何かを守るために心苦しくても他者を切り捨てなければいけなかった人もいるだろう。
第三者からみればサイコパシーの特性に当てはまったとしても、事実とは異なることもあるため情報に踊らされないようにしよう。