小学校の時、きっとみなさんも「ラジオ体操」をやった経験があるだろう。今でも運動会や夏休み、スポーツ大会などでラジオ体操は行われている。
私は子どものころから朝が非常に苦手で、朝行われるラジオ体操にはほとんど参加しなかった。友達がラジオ体操の出席カードを首から下げて、元気に集合してやっていたのを半分寝たままの頭でかすかに音だけを聞いていた記憶がある。
母親からもさんざん「早く起きてラジオ体操に行け!」と怒られた。そんなラジオ体操、実は日本だけのものではなかったのである。
世界で一番初めにラジオ体操を行ったのはどこなのだろうか。今回はそんな雑学をご紹介していくぞ!
【世界雑学】世界で初めて「ラジオ体操」を放送したのはどこ?
【雑学解説】世界初はアメリカで放送されたラジオ体操。日本のラジオ体操はアメリカの生命保険会社が原型だった。
ラジオ体操はあの昭和感漂う音楽に合わせて、フリを教えてくれる音声が特徴的だ。なんとなく勝手に日本独自のものだと勘違いしていた。
今現在日本で行われているラジオ体操と、世界で初めて行われたラジオ体操はまったく違うものだ。
ラジオ体操の歴史は1922年にさかのぼる。アメリカのボストンにある放送局が放送していたもので、ドイツなどでも同様のものが放送されていたとされている。
1928年8月の1か月間は日本の「社団法人日本放送協会大阪中央放送局」でも放送された。しかし当時は音楽があったわけではなく、指導員が号令をかけて行うものだった。
今の形のようなラジオ体操の原型は、アメリカのメトロポリタン生命保険会社によって考案されたものだ。これはこの保険会社が国民の健康のために作ったといわれている。
日本でラジオ体操が広がり始める
この保険会社が作ったラジオ体操を日本の簡易保険局監督課長と呼ばれる人物が1925年に雑誌で紹介した。そしてなんと昭和天皇の御大典記念事業の一環として「国民保険体操」という名前で放送を開始したのだ。
この大きな任務を背負ったのは江木理一アナウンサー。気合十分な初回放送はなんとブリーフパンツ1枚で体操したのだ。
ラジオでよかった…。今のテレビだったら放送事故じゃないか…。
…ん? ラジオ体操ってラジオじゃん…! 振付とかどうやってみんな知ったんだろう…。と気が付いた鋭いあなた!
そう、ラジオは見えないのだ。振付だっていくら号令があったってみんな同じ動作ができるわけがない。実はこれは全国の郵便局員がそれぞれの地方に周知したそうだ。
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【追加雑学】現在のラジオ体操は三代目
そんな昔からラジオ体操はあったんだなぁと思ったが、さらに調べてみると実は私たちが認識しているラジオ体操、実は三代目だった。
J SOUL BROTHERSではない。三代目ラジオ体操だ。
初代は1928年から1946年まで放送されたもの。二代目は1946年から1947年までというかなり短い期間で放送された幻のラジオ体操である。
そして1951年から放送が始まったのが、皆さんも知っているであろうあのラジオ体操だ。
探してみたが初代・二代目のラジオ体操音源は見つけることができなかった。初代放送当時に生まれた方が現在は90歳代。全国の90年代の皆さん! 当時のラジオ体操をご存知の方、ぜひともご一報いただきたい!
初代・二代目は見つけられなかったので、三代目ではあるが懐かしの昭和のラジオ体操をご覧いただこう。
雑学まとめ
ラジオ体操についての雑学をご紹介したが、いかがだっただろうか。
小学生の時は普通にできたはずだが、運動不足のこの体でやるにはなめてた。びっくりするくらい息があがってしまったではないか。
みなさんはどうだっただろう。ぜひ今後の健康維持のためにも続けていくといいかもしれない。
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