あっつい夏でもさむーい冬でも、いつでもあたたかく私達を迎えてくれるサウナの存在。一昔前はおじさんのもの、といったイメージもあったが、最近どうやら変わってきている。
温泉や銭湯で気軽にだれでも利用できるサウナだが、いろいろ調べているとふと気になったことがある。
室内温度は80℃〜90℃で、高いところになると100℃というところもある。この温度のお湯であれば余裕でやけどである。それなのになぜやけどにならないのか…?
熱い気持ちでサウナ雑学をご紹介しよう!
【生活雑学】サウナの100度でやけどしない理由とは?
【雑学解説】サウナでやけどしないのは「熱」のおかげ
サウナでやけどしないのにはいくつかの要因がある。それをご紹介するぞ!
熱伝導率
物質は熱を別の物質に伝える性質があり、熱の伝わりやすさを「熱伝導率」という。
その「熱伝導率」を大きなものから並べると、個体>液体>気体となる。
数値にすると水は空気の20倍の大きさになる。つまり熱伝導率が高いほど熱を伝えやすいので、水ではやけどしやすいが、空気ではやけどしない。
熱容量
物体の温度を1℃高めるのに必要な熱量のことを「熱容量」という。これは同じ温度でもそれぞれ必要な熱量は違う。
これまた数値にしてみると水は空気の数千倍にもなる。水はちょっとのことでは冷めず、対して空気は肌に触れているときには冷めてしまっているのである。
同じ100℃であっても、水と空気では伝わりかたが全然違ってくる。つまり、空気の熱は人の体にはなかなか伝わりにくく、やけどしないで過ごせるということだ!
ちなみに、汗をかくと体の表面の熱を奪ってくれて皮膚の温度が低くなることも、やけどしなくなる要因のひとつだ。
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【追加雑学①】サウナにはどんな種類がある?
サウナにはいろいろな種類がある。大まかにわけて「乾式」・「湿式」にわかれており、中にはけっこうレアなものもある。
ドライサウナ
一般的に「サウナ」と言えばこのサウナ。
室内は乾燥していて湿度は10%程度。温度が80℃〜100℃くらいで蒸気は使わない。
短時間で血行促進効果が得られる。
ミスト・スチームサウナ
先ほどのドライサウナとは逆に、蒸気・お湯・湯気で温度を上げており室温40~60℃、湿度は約80~100%とかなりウエッティ。
ドライサウナと比べて負担が少ないことや湿度が高いため美肌効果が望めるようだ。
塩サウナ(ソルティサウナ)
ちょっとレアなサウナ。室内は40℃〜50℃で、低め。頭や皮膚に塩を乗せて、汗で溶けるまでじっくり待ち、その後リンパにそってマッサージ。
古い角質を溶かす塩溶効果と古い皮脂や汗の排出を促進させる浸透圧効果がある。
ロウリュ(ロウリュサウナ)
フィンランド式ともいわれ、熱く焼けた石・ロウリュストーンに水をかけて発生した熱い水蒸気を浴びるサウナ。
なかにはそれをうちわや大きなタオルで扇いでもらい、熱波を浴びることが出来る施設があったり、かける水がアロマ水でリラックス効果を高めるサービスをしている場所もある。
アイスサウナ
急激に体温を下げる水風呂とは違い、ゆっくりと体を冷やすサウナ。
刺激も少ないので、初心者や水風呂が苦手な方におすすめのようだ。
【追加雑学②】サウナの入り方を解説
さらに、一般的なサウナの入り方を知って、よりサウナを楽しもう。
1. 体をきれいに洗う
他の利用者とのマナー・エチケットであり、かつ汚れを落とすことにより汗をかきやすくするため。
2. サウナへ入る
約10分くらい。我慢比べではないので無理は禁物。段差があるサウナなら下段の方が温度は低い。
3. かけ湯やシャワーをして水風呂へ入る
1〜2分くらい。メインディッシュであるこの時を味わう。
4. 休憩
約10分くらい。椅子などに腰を下ろし至福の時間を過ごす。
お好みでこれを繰り返す。これが基本の入り方である。
【追加雑学③】サウナーってなに?
サウナ愛好家のことを「サウナー」・「サウニスト」と呼ぶらしい。活動は多岐にわたり、ごく一般的にサウナに通う、またサウナイベントを開催することまで、かなり幅広い。
さまざまなサウナの楽しみ方が広がっているようだ。
サウナの雑学まとめ
今回はサウナ雑学についてご紹介した。
何となく利用していたがそういえば100℃ってそうとう高い温度…! そこに入っても何ともないのは不思議である。
サウナは健康に良いものだが、無理をすれば逆に体が危なくなることもある。適切な入浴法で入っていただきたい。
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