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海の潮のにおいはなぜ臭い?実は都市ガスのにおいと同じ!【プランクトン】

雑学カンパニー編集部

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海の潮のにおいはなんで臭い?に関する雑学

海に行くと必ず感じるのが潮のにおいだろう。海によっても潮のにおいが強いところと弱いところがあるというが、日本の海は潮のにおいが強いといわれる。このにおいの元は何なのだろうか?

潮のにおいは意外なものが元になっているが、身近にもそのにおい成分が含まれていることは多い。また、潮のにおいは意外なものの元にもなっている。

潮のにおいが臭い理由や、その成分にまつわる様々な雑学についてご紹介しよう。

【自然雑学】海の潮のにおいはなんで臭い?

海の潮のにおいはプランクトンの死骸から発生した成分である。

【雑学解説】海の潮のにおいはプランクトンのせい

海の潮のにおいはプランクトンのせいというトリビア

海の水からは独特の潮のにおいがする。潮のにおいを好む人もいるが、このにおいが嫌いという人も少なくない。海ならどこでも潮のにおいがすると思うかもしれないが、海によってはあまり匂わない地域もあるという。

実際はプランクトンの量が多いところほどにおいが強くなるため、ほぼプランクトンの死骸のにおいのようだ。海外の透明度が強い海ではプランクトンが少ないため、潮のにおいが弱いのだという。

しかし、日本の海は栄養価が高く、プランクトンが育ちやすい。そのため、日本の海は潮のにおいが強いところが多いのだ。

この潮のにおいは、ジメチルスルフィドという成分のにおいだということが分かっている。別名は硫化ジメチルという。ジメチルスルフィドは海苔にも含まれる成分で、キャベツが腐ったようなにおいといわれることもある。また、人間の口臭にもこの成分が含まれているという。

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【追加雑学①】潮のにおいと都市ガスのにおいは同じ?

人間の口臭にも含まれることもあり、ジメチルスルフィドは悪臭成分ともいわれる。このジメチルスルフィドは、他にも身近なところで利用されているのだ。

都市ガスは本来無臭だが、ガス漏れの際ににおいで気づくようににおいがつけられている。実は都市ガスにもジメチルスルフィドが含まれているのだ。

都市ガスのにおいと潮のにおいは実は同じものなのである。潮のにおいと都市ガスのにおいが同じというのも妙な感じがするが、意外な所で潮のにおいが役に立っているのだ。

都市ガスのにおいはタマネギが腐ったようなにおいといわれることもあるが、潮のにおいと同じものなのである。

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【追加雑学➁】潮のにおいは濃すぎると危険?

潮のにおいは濃すぎると危険?というトリビア

潮のにおいの成分ジメチルスルフィドはかなり身近なものだが、実は濃度が高いと危険だといわれている。危険性が高いため、条例で使用を禁止している地域まで存在しているという。

基本的に通常の濃度ならほとんど危険はないが、ジメチルスルフィドの濃度が高くなると目や皮膚に刺激を覚えるようになる。さらに濃度が高くなると酸欠を起こす危険性があり、死亡する可能性もあるのだ。

酸化剤と反応すると爆発することもあるため、高濃度のジメチルスルフィドが空気と混ざると205℃で発火する。あくまで濃度が高い場合に限定されるが、意外に危険な物質なのだ。

【追加雑学③】潮のにおいは雲の元にもなっている

潮のにおいの成分ジメチルスルフィドは、なんと空に浮かぶ雲の元にもなっているという。ジメチルスルフィドが大気に放出されることで、雲を作り出す効果があることがわかっている。

海から放出されたジメチルスルフィドは酸化して硫酸塩になる。この硫酸塩が核となって水蒸気を集めて雲が発生する。つまり、潮のにおいが雲を作り出しているのだ。下の動画は雲が発生する様子を撮影したものだ。

海から放出されるジメチルスルフィドの量は、雲ができる量や気候の変動と相関関係があるため、常にどのくらいのジメチルスルフィドが放出されているのか計測されているという。

かつてはジメチルスルフィドを正確に計測するのが難しかったが、より正確に計測する方法が確立された。そのため、天気予報などがより正確になることも期待されている。

潮のにおいが雲になり、そのことが天気予報にまで関係してくるというのは、ずいぶん不思議な感じがする。

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雑学まとめ

海の潮のにおいはなぜ臭い?実は都市ガスのにおいと同じ!【プランクトン】についての雑学まとめ

潮のにおいに関する雑学をまとめてみた。

海中のプランクトンの死骸から発生する潮のにおいだが、同じ成分が意外と身近なところにも存在している。都市ガスのにおいと同じというのも驚きだが、濃度が高くなると危険な物質だというのも意外な話だ。

さらに海から生まれた潮のにおいが、雲まで作り出しているというのは驚きだろう。生物が最初に生まれた場所でもある海だが、雲の中心となる物質も海から生まれるのである。

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