日本にはさまざまな年中行事や伝統文化があり、それらの一つ一つには先人の思いや意味が込められている。そんな伝統行事の一つである「節分」で、豆まきをすることはご存知だろう。私もはるか遠い昔、「鬼は外~、福は内~」と言いながら豆をまいた記憶がある。
当時、天敵であった兄が鬼の役をしていたため、日頃の恨みを込めて思い切り豆をぶつけておいた。このように豆まきは縁起担ぎだけではなく、ストレス発散ができる素晴らしい行事である…違うか。
今回は「節分に豆をまくのはなぜか?」という疑問に迫る。この雑学を覚えておけば、子供に聞かれても慌てなくても済むようになるぞ!
【生活雑学】節分で豆をまく理由は?
【雑学解説】節分とは、季節の変わり目の前日だった
そもそも節分ってなんだと思う? と聞かれて答えられる人は何人いるだろう。節分は読んで字のごとく節目を表し、季節の分かれ目「立春・立夏・立秋・立冬の前日」のことを指した。
そして旧暦では立春が一年の始まりであり、立春の前日である節分の日は大晦日にあたる。一年を締めくくるにあたり、豆をまいて邪気を払い、新たな良い一年を願ったのだ。
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【追加雑学①】なぜ炒った豆なのか?
ここまで読んでいただき、なぜ節分に豆まきをするのかがお分かりになっただろう。しかしなぜ豆なのだろう? まけるものなら他のものでも良さそうな気もする。しかし豆をまくのにはちゃんとした理由があったのだ!
それは豆などの穀物には、精霊が宿り、邪気を払う力があるとされている。また豆を炒る理由はまいた豆から芽が出ると縁起が良くないとされており、豆を炒ることにより、拾い忘れた豆から芽が出ないようにしたのだ。
そうか…。まいた豆を食べているときに、どうせなら金平糖やチョコレートがいいなーと思いながら食べていたが、そんな理由があったのか。
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【追加雑学②】食べる豆の数は?
豆まきをした後、一年間の健康を願って豆を食べる。では、いくつ食べれば良いのだろうか? うーん…私の記憶をたどると満年齢の数だけ食べた気がするが、数え年の数だけ食べるという説もあるようだ。
また、満年齢や数え年より一個多く食べるという人もいるだろう。「来年も」健康でいられますようにという意味を込めているそうだ。
特にどれが正解というものではなく、家庭や地域によって異なるようだ。しかし…大人になってから豆まきをしていないが、今の年齢で豆まきをすることになったら、消化不良を起こしそうなほど食べなくてはならないことになる。悲しい。
【追加雑学③】折り紙で作ろう!鬼の豆入れ動画ご紹介
さて次の動画では、お子さんがとても喜びそうな鬼の豆入れの作り方をご紹介しよう。これを作れば、お父さんorお母さんすごーい! なんて言われ尊敬されるかもしれないぞ!
説明がとても丁寧にされており、不器用な人でも簡単に折れる動画となっている。リーズナブルに可愛い豆入れが作れるので、ぜひお試しあれ。
雑学まとめ
今回は節分にまつわる雑学をお届けした。普段何気なく行っている行事も、昔の人々がどのようなことを願ってきたかが分かると、また違う楽しさがあるものだ。
「豆を拾うのが面倒だからいいや」とずいぶん長いこと豆まきをしていなかったが、今回この雑学をお伝えすることにより私自身考えが変わった。邪気を払わねば! 豆の霊力をお借りして福を呼び込もうと思う。だって、健康が気になる年頃だもん…。
節分の豆まきは単なるストレス発散と思ってはいけない! このトリビアを思い出しながら、今年の節分を楽しんでほしい。
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