「日本犬といえば?」と聞かれたら、多くの人が「柴犬」と答えるのではないだろうか。ペットとしての人気犬種ランキングでは、チワワやトイプードルなどの小型でかわいらしい洋犬にトップを奪われてはいるものの、柴犬は必ず上位にランクインする。
町を歩けば、柴犬を散歩している人をしょっちゅう見かけるが、実は柴犬は天然記念物なのだ! えっ…天然記念物って飼ってもいいの? 不思議である…。
そこで今回は、柴犬にまつわる雑学を紹介するぞ!
【動物雑学】柴犬は天然記念物
【雑学解説】柴犬は、普通に飼える天然記念物なのだ
天然記念物といえば、オオサンショウウオ・イリオモテヤマネコ・トキ・コウノトリなどの名前が浮かんでくるが、どれも飼っている人を見たことがない…。しかし、そのへんを散歩している柴犬も、れっきとした天然記念物なのだ。ちなみに、正式に登録されている呼び名は、「しばけん」ではなく、「しばいぬ」である。
柴犬以外にも、秋田犬・甲斐犬・北海道犬・四国犬・紀州犬が天然記念物になっているのだが、これらの犬は、日本犬の保存を目的に国から認定された団体である「日本犬保存会」によって、登録・保護されている。日本犬の血統書を発行しているのも、この日本犬保存会だ。
天然記念物なのになぜ飼ってもいいの?
実は天然記念物には2種類ある。
・特別天然記念物…オオサンショウウオ・イリオモテヤマネコ・トキ・コウノトリなど
そうそう! これが、私が思っていた天然記念物だ。特別天然記念物は、天然記念物の中でも、世界的・国家的に価値が特に高いものを特別に指定しており、勝手に飼育はできない。
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・天然記念物…日本犬・ニホンザル・ニホンカモシカなど
古くから日本に生息し、外来種とは混じっていない純粋な種を保護するために指定されている。日本に生息していることが一番重要で、種を保存するために飼育や繁殖をしても良い。
生息地や繁殖地の指定があるものも多いのだが、日本犬は繁殖地や生息地の指定がない。そのため、柴犬は普通にペットとして飼えるのである。
【追加雑学①】柴犬の祖先と種類とは?
柴犬の祖先は、縄文時代から日本に生息していた犬だといわれている。
縄文時代の遺跡から、なんと600匹もの犬の骨が見つかっており、その多くは丁寧に埋葬されていたのだ。今と同じく大切に飼われていたのだろう。その骨から推測すると、ちょうど体高が同じ位であることや骨格が似ていることから、この縄文犬が柴犬の祖先だと考えられている。
実は、柴犬はいくつかの種類に分かれている。
- 山陰柴犬…中国地方に生息していた。端正な顔立ちで、脚が長く痩せ型。
- 美濃柴犬…岐阜県原産。特徴的な赤色。
- 川上犬…長野県川上村原産。オオカミの血を受け継いでおり、毛も長め。
- 縄文柴犬…縄文遺跡から出土した犬とそっくり。細長いキツネ顔。
- 信州柴犬…一般的に知られている柴犬。タヌキ顔でがっしりしている。
よく私たちが見かける柴犬は、信州柴犬という種類になるようだが、他の種類は数も少なく、簡単には手に入らないようだ。
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【追加雑学②】世界最大のドッグショーで優勝した柴犬がいた!
イギリスで行われた世界最大のドッグショーで優勝した柴犬がいるぞ! 華麗な演技で観客を驚かせ、タレント部門で見事優勝したのだ!
その時の動画を発見!
その時の演技がこれだ! Elleという名前の柴犬である。もぉ~可愛くてたまらない!
可愛くて、お利口さん! そして素朴で美しい見た目。柴犬の良さが海外でも認められたのだ。世界最大のドッグショーで優勝したなんて…。日本人として誇らしい!
【追加雑学③】海外でも大人気!「SHIBA INU」。レディー・ガガも飼っているぞ!
日本が誇る柴犬! 今や海外でも「SHIBA INU」と呼ばれ大人気だ。あのレディー・ガガも「YOKO」と名付けられた柴犬を可愛がっているぞ!
海外で柴犬を紹介している動画を発見!
Shiba Inuとして、特徴や飼い方まで紹介している動画だ!
英語が分からない私が、映像だけ見てもおもしろいと思えた。JAPANが原産だとアピールしてくれているのがすごく嬉しい。
雑学まとめ
今回は、柴犬にまつわる雑学を紹介した。柴犬が天然記念物だったとは…。柴犬は、いつでもどこでも見ることができる天然記念物だ。近所の柴犬が、ちょっと神々しく見えてくるのは私だけだろうか。
海外での人気ぶりには日本人として誇らしいが、やはり柴犬には日本の風景が似合う…と思う。いつまでもコテコテの日本犬でいて欲しいなぁ~。
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