犬に食べさせてはいけないもの
犬を飼っている人なら、大半の人は玉ねぎを与えてはいけないということを知っているだろう。私にも愛犬がいるため、台所の床などには玉ねぎは置かないで、箱の中にしまうように気を付けている。
このように、愛犬家は玉ねぎを与えないように注意しているため、実際に犬が玉ねぎを食べたらどうなるか知らない人が多いかもしれない。私も、愛犬が玉ねぎを食べてしまった! という場面に遭遇したことはない。
では、なぜ玉ねぎを与えてはいけないのか? 今回の雑学は、玉ねぎの何の成分がダメなのか、犬にどのように作用してしまうのかに迫る!
【動物雑学】犬が玉ねぎを食べてはいけない理由とは?
【雑学解説】玉ねぎに含まれる成分が犬に溶結性貧血を引き起こす
玉ねぎ中毒とは、読んで字のごとく、玉ねぎを食べることによって起きる中毒のことだ。玉ねぎに含まれる「有機チオ硫酸化合物」という物質が、犬の血液中にある赤血球を破壊し、溶結性貧血を起こしてしまう。
犬が玉ねぎ中毒になったときの主な症状としては、元気がない・食欲不振・嘔吐・下痢・血尿・黄疸・痙攣・頻脈などが挙げられ、最悪の場合死に至ることもある。
いやー…もし愛犬が自分の不注意で玉ねぎを食べて、このような症状が起きたら耐えられない! 皆さんもくれぐれも注意しよう。
【追加雑学①】柴犬や秋田犬は玉ねぎ中毒にかかりやすい
では、どれくらい食べてしまったら危険なのだろう? これには個体差もけっこうあるようだが、体重1kgに対しておよそ15~20gとされている。ということは、我が家の愛犬は10kgだから、200gか…。
玉ねぎ200gとはどのくらいの量なのだろう? と気になり調べたところ、1個だそうな。玉ねぎ1個丸々食べられる可能性は低いが、気を付けよう。
そして今回このトリビアを執筆するにあたり、ギョッとしてしまったことがある。柴犬や秋田犬はHK型イヌ赤血球を持っており、玉ねぎ中毒になりやすいらしい。実は私、柴犬が大好きで、現在も含め今まで飼ってきた子達はすべて柴犬なのだ。これはますます気を引き締めなくてはならない…。
衝撃!動画で実際に溶結の様子を見てみよう
こちらの動画では、検査用に採血した犬の血液の残りを利用して、実際に血液が溶血・酸化していく様子が見られる。
いかがだろうか? 溶結性貧血といわれてもイマイチピンとこないが、実際に見ると改めて怖さを感じさせられる動画だ。いやー恐ろしい!
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【追加雑学②】犬に与えていけないのは玉ねぎだけじゃない
玉ねぎは有名だが、実は他にも与えてはいけない食べ物があるのだ。ざっと例を挙げると、
- ネギ類(玉ねぎだけではなく、長ネギやニラ・らっきょうなども中毒を起こす)
- チョコレート(チョコレートの中のテオブロミンが嘔吐・頻脈・下痢などの中毒症状を引き起こす)
- ぶどう(嘔吐・下痢・腎不全を引き起こす)
- キシリトール(インスリンが大量に放出され、低血糖を起こす。痙攣・嘔吐・肝障害などを引き起こす)
他にはエビやタコ、人間が飲む牛乳なども注意が必要だ。なかには意外と知られていないものもあり、玉ねぎさえ与えなければ大丈夫! というわけではない。
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雑学まとめ
犬の玉ねぎ中毒にまつわる雑学を紹介したが、私自身、柴犬や秋田犬は特に注意しなければいけないことを今回初めて知った。
普段は箱にしまっている玉ねぎだが、最近たまたま外に置いてあった玉ねぎを愛犬が舐めまわしており慌てて取り上げたばかりだ。
もちろん加熱した玉ねぎや、玉ねぎが入った汁物も与えてはならない。ねだられると可愛くてついつい人間の食べ物を与えてしまがちだが、心を鬼にして、犬専用のおやつや食べ物をあげるようにしよう!(と、自分に言い聞かす…)。
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