動物園へ行くと様々な動物の鳴き声が響き渡る。ゾウ・オオカミ・ライオン・サルなどの鳴き声が互いに重なり合い、完全なるカオスだ。まるでそれぞれの動物が自分の意見が正しいのだと主張し、口論しているように聞こえる。
しばらく歩いていくと「ワン!」と聞こえる。えっ? 最近の動物園は犬もいるのか? と疑問に思いながら犬を探すが、動物園のどこにも犬はいない。なんと「ワン!」と吠えていたのはシマウマだった!
シマウマは犬みたいに吠えることがあるらしい。想像できない。ここではシマウマの鳴き声について解説していく。
【動物雑学】シマウマの鳴き声は犬に似ている
【雑学解説】シマウマが吠えると犬の鳴き声にそっくり!
シマウマの鳴き声を聞いたことがある人はかなり少ないと思う。そして、多くの人は馬のような「ヒヒ~ン」といった鳴き声を想像すると思う。
一部の人は野生動物がよく発する「チョロチョロ」という音を想像するかもしれない。しかし、シマウマは実は犬みたいに吠えるのだ!
ここで、実際にシマウマの吠え声を動画で聞いていただこう。
https://youtu.be/okSvQ4MsMec
シマウマは高い声で吠え、とても独特な音で鳴く。犬種でいえば、ポメラニアンやパピヨンなどの鳴き声の高さに似ている。可愛すぎる。シマウマがポメラニアンみたいな可愛い声で吠えるのを一度は見てみたいものだ。
シマウマはいつ吠えるの?
では、シマウマはどのようなときに鳴くのだろうか? 以下がシマウマが吠える場面のリストだ。
- 警戒しているとき
- 好奇心を表現したいとき
- 他のシマウマに挨拶をしているとき
- イライラしているとき
- 怒っているとき
あまり変化のないシマウマの表情の下には、意外とたくさんの感情があるようだ。そういえば、筆者の家の近くの動物園のシマウマは怒りっぽく、イライラするとカピバラをいじめている…。
しかし、こんなにもたくさんの感情を「吠える」という一つの音で表現するわけではない。シマウマは吠える以外にもいくつかの鳴き声がある。
シマウマのもう一つの鳴き声はロバのような長い鳴き声だ。しかしロバとは違い、大型ネコ科動物の唸り声のような低い声で始まり、甲高いブタの声で終わる。
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もう一つの鳴き声が鼻から勢いよく「ブルルルル」と発する鳴き声だ。馬も似たようなことをするが、シマウマの「ブルルルル」は馬のものとは違うらしい。シマウマがこんなにもたくさんの鳴き声を発しているのを聞くと、動物園の動物もびっくりするに違いない。
シマウマの鳴き声を通訳すると…
では、ここでシマウマの鳴き声を通訳してみよう。
- シマウマ語:「ワン!」
- 訳:「俺を見てくれ!」
シマウマは他のシマウマに注目してほしいときに吠えるらしい。たしかに、シマウマに吠えられたら無視することはできない。
- シマウマ語:「ウゥゥィィイー」
- 訳:「おーい! 俺と結婚しないかー?」
シマウマは将来の交配相手に呼びかけ誘惑するときに、ロバみたいな声を発するそうだ。シマウマはロバの鳴き声をナンパに使うということは、それを相当気に入っているということだな。
- シマウマ語:「ブルルルル」
- 訳:「これ以上、俺に近づいてきた喧嘩になるぞ!」
シマウマは、攻撃や相手に注意をするときにこの音を発するらしい。シマウマがこの音を発していたら、素早く離れることオススメする。そうでなければ怪我をするかもしれない。
しかし、好奇心を示すときにもこの音を発するらしい。意味が正反対すぎる…。
【追加雑学】シマウマ以外にも吠える動物はたくさんいる
シマウマが吠えるのは驚きだった。しかし、中にはシマウマよりも信じられない、吠える動物がたくさん存在する。
なんと、鹿・サル・鳥・アシカなども吠えることがあるらしい。もしかすると、サルやアシカの吠え声を聞いたことがある人もいるのではないだろうか。
ほかにも、パンダも吠えることがあるらしい。パンダの吠え声は、犬の吠え声に非常に似ており、警戒しているときに吠える。パンダの鳴き声を聞けば、ほとんどの人が犬の鳴き声だと勘違いするだろう。
犬・シマウマ・パンダの全く違う種類の動物が、近い鳴き声を発するとは非常に不思議だ。あなたはその鳴き声を聞き分けることはできるだろうか?
雑学まとめ
まさか、シマウマが犬のような鳴き声を出すとは! そもそもシマウマにも鳴き声があることが驚きだ。シマウマは、ただのおしゃれな色をした馬だと勘違いされることがあるが、実はミステリアスな動物である。
シマウマは大型ネコ類やサルに比べると迫力が少ないので、動物園で素通りされることがある。しかし奥が深い動物なので、次に動物園へ行くときはじっくりと見ていってほしい。