少し前まではタブーのような風潮もあった「できちゃった婚」だが、最近では「子宝婚」・「授かり婚」などとも呼ばれ、ずいぶんと寛容になったものだ。結婚も妊娠もどちらもおめでたいことなのだから、素直に祝おうよ! といったところか。
ところでアメリカ人の友人いわく、できちゃった婚はアメリカでは「ショットガンウエディング」と呼ぶらしい。ショットガン…? バイオハザードでゾンビの頭を吹き飛ばす、あの頼もしい武器のことか?
幸せいっぱいの結婚と、そんな物騒なものがどう結びつくというのだろう…。真相を辿ると、そこにはアメリカの意外な性事情が垣間見えた!
【面白い雑学】できちゃった婚はアメリカでは「ショットガンウエディング」
【雑学解説】アメリカのできちゃった婚は命がけ
アメリカ人といえば開放的で、性に対しても寛容なのかと思いきや、実はできちゃった婚に対する周囲の目は、日本よりずっと厳しい。なぜなら国民の約80%がキリスト教徒で、敬虔なクリスチャンも多いからだ。
結婚前の性交渉は基本的にNG。人工中絶に関しても賛成派と反対派が国を二分し、大統領選の争点になるぐらい、大きな問題として取り上げられている。
そんなアメリカでろくに避妊もせず、軽々しく赤ちゃんを作ってしまうとどうなるか…。銃がiPoneより安く買えるこの国のこと、怒り狂った彼女の父親が「もちろん責任取って結婚するよなあ!」と、彼氏の口に銃口を突きつけるなんてことも十分にあり得るのだ。
実際に18~19世紀のアメリカでは、年に数十件、このような事件が起きており、なかには引き金を引かれてしまった彼氏もいたそうな…。文字通り、できちゃった婚は命懸けの「ショットガンウエディング」なのだ。
【追加雑学】子種をまき散らした結果という説も
ちなみに女をとっかえひっかえする、ヤリチンの末路を表して「ショットガンウエディング」と呼ばれているとする説もある。
ショットガンは「散弾銃」という名前の通り、細かい散弾が放射状に飛んでいき、「広範囲」の敵を攻撃できる武器である。その特性にちなみ、「俺のショットガン」で子種を広範囲の女性にまき散らした結果赤ちゃんができ、結婚する羽目になる…ということだ。
うーむ…そんな輩は、怖い親父にショットガンを突きつけられるのも妥当かもしれない。
雑学まとめ
アメリカでできちゃった婚がショットガンウエディングと呼ばれている背景には、国民の性に対して厳格な宗教観が関係していた。何かとフリーダムなイメージの強いアメリカだが、我々がいかに上っ面だけで判断しているかを痛感させられる。
海外の文化を辿れば、まだまだ知っているようで知らない雑学が潜んでいそうだ!