輪郭の中を塗りつぶされた単色の画像を、シルエットと呼ぶ。
未就学児のいるご家庭では「シルエット博士」を知っている人も多いのではないだろうか。影が大好きで、いつも子供たちにシルエットクイズを出す子供番組のコーナーで有名なあの博士だ。
そんな「シルエット」、なんでも語源になった人物が実在するという。すっかり聞き慣れた言葉だが、人名が由来だったとは…。いったいどんな人物だったのかを探ってみた。
【世界雑学】シルエットの語源はフランスの財務大臣
【雑学解説】財務大臣が「シルエット」の語源になった理由は?
シルエットが財務大臣を務めた頃のフランスは、長引く戦争によって財政難に見舞われていた。そこで彼は、倹約政策を打ち出すことにする。
シルエット大臣は「肖像画はたくさんの絵の具を使うため不経済である、黒一色で描いたものにするように」と影のような肖像画を好んで描かせており、政策の一環でそれを推奨したのだ。
そこから、輪郭を主にした単色の肖像画を「シルエット」と呼ぶようになったといわれている。
ただ彼の政策では、免税されていた富裕層から税金を徴収しようとしたため、貴族たちから反感を買ってしまった。
そこでシルエットは、貴族以外のとれるところから徴収しようとし、今度は国民全体から大反発を受ける。その結果なんと、わずか8カ月で辞職に追い込まれてしまった財務大臣なのだ!
雑学まとめ
「シルエット」という言葉は、18世紀フランスの財務大臣が倹約家ゆえに生まれた言葉だった!
それにしてもケチすぎて政策が誰からも認められず、1年ももたずに大臣の座を退くことになったなんて悲しすぎる…。そもそもなぜそんなシルエットを財務大臣にしたんだ?
まあ、名前だけでも後世に残って良かったのか…。