「軟式と硬式があるスポーツといえば?」
おそらく7割の人が野球、残り3割がテニスと答える質問だろう。だが、他人と同じ答えが嫌いなへそ曲がりな諸君にオススメの答えがある。それがこれだ。
「もちろん卓球だろ」
…まぁ、こんな変わった質問を受けることはないと思うが、卓球にも軟式があるというのは嘘ではない。筆者も驚いたが実際に存在していたのだ。
今回の雑学ではおそらくほとんどの人が知らないであろう、軟式卓球をご紹介しよう。
【スポーツ雑学】卓球にも軟式がある?
【雑学解説】硬式卓球と軟式卓球の違いとは?
間違える人はいないと思うが、「卓球」といわれてみんなが想像する球技は硬式卓球だ。オリンピックなどで世界的に行われているのは硬式卓球ということになる。
野球やテニスでは硬式と軟式でボールが違ったり、微妙にルールも違うが、卓球ではどのような違いがあるのだろうか?
ボールの違い
軟式卓球では、まずはボールの違いがあげられる。ボールの直径が36.9mm以上・38.9mm以下で重さは2g以上・2.13g以下となる。
現在の硬式卓球のボールは40mm・2.7gとなっているため、硬式よりも少し小さく軽くなっている。
ネットの違い
軟式卓球にはボールだけでなく、ネットにも違いがある。
軟式のネットの高さは17.25cmであり、硬式よりも2cm高くなっている。
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【追加雑学①】軟式卓球の歴史とは?
卓球は中国が起源と勘違いしている人が多いが、卓球はインドの遊びが起源で、1880年代にイギリスに伝わりスポーツとして発展した。
その後、明治35年(1902年)に東京高等師範学校の教授、坪井玄道さんがイギリスから道具を持ち帰ってきて、日本独自のルールで軟式卓球が普及した。
そう、軟式卓球は別名「日本式卓球」と呼ばれており、日本だけで通用するルールだったのだ。衝撃の事実だ。
【追加雑学②】軟式卓球の公式試合は2001年が最後
せっかくここまで読んでくれた読者諸君には申し訳ないが、この軟式卓球は今は存在していない。最後の公式試合が行われたのは2001年の旭川大会とのことだ。
日本独自のルールであるため国際試合が存在しないこと・ボールが大きく初心者や高齢者でも手軽にできるラージボールの普及・ネットが高いため試合が長引きやすいなどが理由だ。
雑学まとめ
軟式卓球についての雑学を紹介してきた。軟式卓球が存在していたというだけで驚きだが、まさかそれが日本独自のルールで、しかも今は存在していないなんて本当に驚いた。卓球経験者でもほとんど知らないんじゃないだろうか?
しかし、2001年までは軟式卓球の公式試合(ややこしいな)が行われていたため、もしかしたら、気づいていないだけで軟式卓球経験者は意外と多いのかもしれない。
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