歯は、人間の体のなかでも大切な器官だ。食事を美味しく食べるためには健康な歯が必要だし、笑ったときに白い歯がこぼれ落ちれば清潔感を与えることができる。このように機能面でも美容面でも重要な歯だが、残念ながら永久に備わっているものではない。
加齢にともない、歯肉が弱り歯がグラグラしてきて、しまいには抜け落ちてしまう。そして入れ歯をはめるハメになるのだ。出来ることならいつまでも健康な歯でいたいものだが…。いったい人の歯は何歳から抜け始めるのだろうか。雑学として解説していこう。
【人体雑学】人の歯は何歳から抜け始める?
【雑学解説】人の歯は早くて50歳から抜け始める
まだ働き盛りの50歳だが、歯のケアを怠っていると歯が抜け落ちてしまうらしい。
まず人間の歯は通常、28~32本ある。幅があるのは親知らずがあるかないかだ。これが加齢によってどんどん抜け落ちていくわけだが、日本では70歳になると歯の平均本数は15本らしく、もともとの歯の半分が失われてしまうのだ!
歯が抜ける速さは個人差だけでなく、歯が生えている場所によっても変わってくる。一般的に前歯より奥歯のほうが抜けやすく寿命が短い。親知らずの前に位置する「第二大臼歯」が一番寿命が短く50年程度で抜けてしまう。
たいして最も寿命が長い歯は下の前歯であるが、これでも66年程度らしい。
なかなか短いものだ。日本の平均寿命はどんどん伸びているのに、ほとんどの歯は途中で脱落して親元を離れてしまうとはなんとも忍びない。
どうにかして長く自分の歯を保ちたいものだが、歯を長持ちさせるのに有効なのは痛くなる前から定期的に歯医者さんに通うことだ。歯医者さんで定期的にクリーニングをうけることで虫歯や歯周病の早期発見、早期治療につながる。
自分で歯磨きするだけでは足りないのだ。なんと自分でやる歯磨きだけでは、どんなに頑張っても20%程度の歯垢(プラーク)の取り残しが発生してしまうらしい。健康な歯を保ちたければ少々費用と歯石除去の痛みは発生するが、歯医者に定期的に通ったほうがいい。
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【追加雑学①】歯磨き後のうがいは何回がいい?
歯磨き後のうがいは1回がいいそうだ。何度もうがいを行ってしまうと、歯の回復に必要な物質まで体外に吐き出されてしまう。
少々の虫歯では虫歯菌が歯を溶かしたとしても、自らの力で歯の物質を元通りにするのだが、このときにフッ化物が口の中にあると再生しやすいのだ。
歯磨き粉でよくフッ素入りのものが発売されているのも、フッ素が虫歯に効くからだ。うがいを何回もすると口のなかの汚れと一緒に、歯磨き粉のフッ素まで洗い流してしまうので、歯磨き後のうがいは1回でいいのだ。
【追加雑学②】どの歯が痛いか当てるのは難しい?
歯が痛むので勇気を出して歯医者に行き、どの歯が痛むかと歯医者に聞かれたとしても、どの歯が痛いか正確にいい当てるのは難しいのだ!
歯の痛みは全体に広がるので、自分でもどの歯が痛いのか分からなくなる。前歯ならわかるが奥歯になればなるほど虫歯の箇所の判別は難しいものだ。
歯を刺激して、どの歯に触れたか回答してもらう実験を行ったところ、正解が得られることのほうが珍しく、多くの人が1本前方の歯を回答した! 歯は上の歯(下の歯も同様)なら全て同じ神経で痛みを判別しているため、同じ神経から伝わる信号は脳自身でも判別が難しいのだ。
雑学まとめ
今回は歯に関する雑学をご紹介してきた。
人の歯は早いと50歳で抜け落ちてしまうのだ。特に奥歯のほうが抜けやすく、親知らずの手前、親知らずがない方では一番奥の歯が抜けやすい。これは一番奥にあるため、日頃のケアが行き届きにくいことが原因だろう。
出来ることなら入れ歯やインプラントに頼ることなく、長く自分の健康な歯を維持したいもの。そのためには痛みを感じる前から歯医者に行き、クリーニングを受けることが大切!
また美容面から考えても白い健康な歯は見ていて気持ちいい。芸能人ではないのでそんな真っ白な歯である必要はないが、最低限、健康な歯は保ちたいものだ。
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