毎朝仕事に行くのに朝起きるのがつらい。早く寝ようと思ったのに結局夜ふかししてしまった。
このような経験はきっと誰もがあるだろう。私も遅寝遅起きタイプの人間だ。
朝早く起きるのが苦手だという人がいる反面、特に用事があるわけではないのに早起きの人もいる。特に年齢を重ねると起きるのが早くなると感じる人は多いだろう。
今回はそんな人間のメカニズムを調べてみたので、雑学としてご紹介しよう。
【人体雑学】年をとると早起きする理由は?
【雑学解説】老化と早寝には、体内時計のサイクルと外の光が関係していた
私の父は70代だ。父にとっての孫、私の子どもは小3だが、そんな子どもより寝るのが早い。我が子はおじいちゃんと遊ぶとなると「早く遊ばないとじーちゃん寝ちゃう」というくらいだ。
夜、見てみたいドラマがあるといっても途中うとうとしていたりする。結局最後のクライマックスで気がついて話がイマイチ分からないまま終わるということもあるのだ。
推理ドラマなどでは、一人死んだあと、気が付いたら犯人が崖っぷちで捕まっているわけである。推理のだいご味を一つも味わわないドラマの見方としかいいようがない。
逆に朝は4時ごろ起きているらしい。らしいというのは私が、当たり前だが寝ているので父の自己申告だからだ。
これには飼っている猫のせいもあるそうだが、猫も父が早く起きるのをわかってて父のみを起こすらしいので猫のせいではないだろう。4時に起きて何をしているかというと、公園に散歩に行ったり、仕事をしたりと朝から活動しているそうだ。
さて、実はこれは私の父のみに限った話ではないらしい。世の中の高齢者は比較的このような朝型生活を送っている。
みなさんも「年寄りは朝が早い」というのを漠然と聞いたことがあるだろう。
これはなにも若いころからの習慣でなったわけではない。実際、父も完全なる夜型だった。私が子どものころには毎晩のように飲み歩いては母に怒られていたのだ。ではいったいどこで朝型に切り替わってしまったのだろうか。調べてみると、これには体内時計と朝の光が大きくかかわっていたのだ。
若いころは「いくらでも寝られる」と思うことがあるだろう。私も実際いくらでも寝られる。若いアピールではないが、私は寝るのが大好きだ。だが、「寝る」という行為は実はとても体力を使うことなのだ。
体を休めているのに疲れるってどういうこと? と感じるかもしれない。これは老化によって睡眠を維持する力が低下するということだ。そうして、睡眠時間自体が短くなる。
仕事をリタイアしたり、育児が落ち着いて忙しい日々から解放されると、今度は夜に起きている理由が減ってくる。若いうちは仕事や付き合いで夜に活動することが多いだろう。しかしその頻度がどんどん減ってくるのだ。
夜早めに就寝すると、当然睡眠時間が短くなった体は、朝早く起きるようになる。この習慣がつくと、ここでさらに影響するのが「朝の光」なのだ。人間の体は光で調節されている。
光によって、体内時計の周期をリセットしているのだ。そしてこの「朝の光」が完全なる朝型に体を調整し、固定してしまうのだ。
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【追加雑学】早起きは健康というわけではない
朝早く起きて夜早く寝るなんて健康的じゃん! そう思うだろう。たしかに間違いではない。しかし、それがすべていいかというと実際はそうではないのだ。
このように朝型に固定された体は、夕方にはだんだんと活動を緩やかにし、さらにはすることもないとなると選択肢は「寝る」ということになる。
高齢者の睡眠時間は約6時間程度。そうなると夜9時に寝た場合、午前3時には起きてしまうのだ。それまでの経験や常識的に3時はまだ深夜の時間帯だ。
まだまだ外が暗い中、さらに眠ることもできずにいると不満がたまってしまうのだ。それが「眠れない」という心理に代わり、不眠につながる可能性も少なくない。このように、早寝早起きは場合によっては健康被害を起こすこともある。
若者にとって「寝る前はスマホを使わない」、「カーテンを開けて寝て、朝の光で目覚めるようにする」といったポジティブなアドバイスも高齢者にはご法度だ。
高齢者で必要以上に朝が早い方には夜の光(たとえばスマホやテレビなど)を取り入れて朝の光によるリセットを避けるように、若者とは真逆のアドバイスをしてみてほしい。
雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回は睡眠のメカニズムについての雑学をご紹介した。
私の父もまさにこの状態なんだろう。現在本人はこの生活で満足しているようだが、これ以上朝が早くなるようならアドバイスが必要かもしれない。
みなさんの家族はいかがだろうか。もし身近な人が同じような睡眠サイクルで困っていたら、面白動画を見たりするのもアイディアのひとつだ。睡眠リズムを取り戻したい高齢には、お笑いをおすすめしたい。面白くて寝ていられないのでお試しあれ。
ぜひ、夜のひとときに楽しんでもらいたい。
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