ウインナーといえば宴会の席などでよく出される、棒状の肉料理だ。嫌いな人はいないといっていいほど、幅広い層から愛されている一品だろう。
また、ウインナーと似たものにフランクフルトというものがある。こちらは屋台などでよく見かけ、ケチャップやマスタードをかけて食べるもの。
さて、非常に似ているこの二品だが、違いはいったいどこにあるのだろうか? 今回の雑学ではウインナーとフランクフルトの違いについて迫ってみた。どうぞ最後までお付き合いいただきたい。
【食べ物雑学】ウインナーとフランクフルトの違いとは?
【雑学解説】ウインナーとフランクフルトは太さが違う
ウインナーとフランクフルトは太さが違うとはいっても、近年は動物の腸に肉を詰めるという工程は面倒なので行わず、人工のケースに詰めて作られることが多い。
日本農林規格(JIS)では、腸の種類だけでなく太さによる分類もしている。
- ウインナーは羊の腸を使用したもの、または製品の太さが20mm未満のもの。
- フランクフルトは豚の腸を使用したもの、または製品の太さが20mm以上36mm未満のもの。
ちなみに、フランクフルトより太いボロニアソーセージという種類もあり、これは牛の腸を使用しており、その太さは36mm以上だ。
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ウインナーもフランクフルトもソーセージの一種
ソーセージという言葉が出てきたが、実はウインナーもフランクフルトもソーセージの一種。正式名称はそれぞれ「ウインナーソーセージ」と「フランクフルトソーセージ」になる。
つまり、細いソーセージがウインナー。そして、ウインナーより太いソーセージがフランクフルトという区分になる。
ただこれは日本独自の区分なので、日本でウインナーに区分される太さでも、海外に行くとフランクフルトとして売られている場合もあるのでご注意を!
日本ではウインナーの生産量が多いため、ウインナー=ソーセージと捉えられている。
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【追加雑学①】チョリソーはウインナーやフランクフルトとどう違う?
チョリソーという唐辛子が入っていて、見た目は太い。あれもフランクフルトなどと同じく、ソーセージの一種。
しかし、唐辛子が入っていたり、太いソーセージのことをチョリソーというのではない。
チョリソーとはスペイン発祥のソーセージで、こまかく刻んだ豚肉を塩で味付けし、ニンニクやパプリカなどの香辛料を加えて腸詰めにし、干したものだ。
ウインナーやフランクフルトと違うのは、使っている肉がひき肉ではなく、豚肉だということ。
しかし、ソーセージ全般にいえることだが、味付けした肉を動物の腸に入れて干すというアイディアをよく考えついたものだ。パイオニアの奇抜な発想には驚かされる。
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【追加雑学②】魚肉ソーセージは日本発祥
魚肉ソーセージはその名の通り魚の肉を使ったソーセージ。焼かずにそのまま食べられ、お手軽だ。
実は魚肉ソーセージは、ソーセージの本場ドイツで作られたのではなく、大正時代に日本で開発された商品なのだ!
ちなみにタコさんウインナーによく使われていそうな赤いソーセージも日本ではよく見かけるが、あれも日本が発祥だ。質のいい肉が使えなかったのを隠すため、表面を赤く着色したのがはじまり。
【追加雑学③】腸に詰めなくても作れるソーセージの作り方
ラップやアルミホイルを駆使してソーセージを作っている動画だ。わざわざ機械や腸を買ってこなくてもいいのでお手軽。美味しそう〜誰か作って欲しい。
ウインナーとフランクフルトの違い|雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。ウインナーとフランクフルトの違いは、製品の太さとどの動物の腸を使っているかということの2点だ。
ウインナーのほうが細く、羊の腸を使っていて・フランクフルトは太く、豚の腸を使っているのだ。太さの話は、なんとなくイメージでも納得できるだろう。
ということなので、ウインナーとフランクフルトは味による違いはないということになる。しかし、屋台で細いウインナーを食べる光景を思い浮かべると、何となく場にそぐわない感じを受ける。味以上に、見た目や食べるシチュエーションは重要なのだろう。