ソーセージ。人によってはウインナーと呼ぶこともあるだろう。お弁当のおかずや、朝食に目玉焼きと一緒に出てくるとちょっぴりうれしい…華のある食材だ。
筆者は自宅で焼肉をする際、メインの肉より副材として買ってきたソーセージを食べてしまうくらいソーセージが大好物。
そんなソーセージだが、スーパーに行くと様々な名前で売られている。見た目はどれも似たようなものだが、ウインナー・フランクフルトなど一体何が違うのだろうか。
よく考えたら、タコさんウインナーとは呼ぶが、タコさんソーセージとは呼ばないような…。
うーん、それくらいわからないようではソーセージ好きの名折れ! さっそく、この雑学について解説していこう!
【食べ物雑学】ソーセージは太さによって名前が違う
【雑学解説】ソーセージの名前はJAS規格によって決められている
ソーセージ。一般的にはひき肉を腸詰めにしたもののことだが、どうしてウインナーやフランクフルトなど、複数の呼び名があるかというと、なんと太さによって名称が違うというのだ。
本来は使っている肉の違いなどで、○○風という意味の名前として用いられているらしい。たとえばウインナーは、ウイーン風のソーセージという意味だ。
ただし、日本においてはJAS(日本農林規格)の分類で、ソーセージは太さごとに名前の規定が設けられているのだ。わかりやすいように、よく市販されているソーセージの詳細を項目分けしてみた。
日本におけるソーセージの名称
太さによって違う、ソーセージの名称を紹介していこう。
ウインナー
羊の腸を使ったウイーン風のソーセージで、太さが20mmのもの。
フランクフルト
名前の通りフランクフルトに由来したソーセージ。豚の腸を使っていて、太さが20mm以上36mm未満のもの。
ボロニア
イタリアはボローニャ由来で牛腸を使っており、太さが36mm以上のもの。
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材料や製造法によって分類されたソーセージ
太さとは別に、材料や製造法によって違うソーセージの種類は以下の通りだ。
リオナーソーセージ
一般製法のソーセージに野菜やチーズなどを加えたもの。
ドライソーセージ
加熱せずに乾燥させて、水分を35%以下にしたソーセージ。俗にいうカルパスやサラミはドライソーセージの1つ。
セミドライソーセージ
加熱の有無に関わらず、乾燥させてなおかつ水分が35%以上のソーセージ。
ソーセージ1つとってもこれだけ種類があるのは驚きだ。筆者としてはぜひ全種類買い漁って食べ比べしたいほどである。
ちなみにあくまでもこれらは日本国内の規格であり、同じ材料や太さであっても世界では呼び名が違うことがあるので、気をつけてほしい。
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【追加雑学】本場ドイツのソーセージ規格は?
ソーセージの本場がドイツというのはご存知の人も多いだろう。日本のソーセージ規格を調査するついでにドイツの規格を調べたところ、驚きの事実が発覚した。
な、なんと、そもそもソーセージの種類だけで1500以上は存在しているというのだ。恐るべし本場。そして分類の方法も日本とは大きく異なるので、紹介したいと思う。
ローヴルスト
乾燥や燻製などの非加熱調理で、生食用に作られたソーセージ。主にバターのようにパンに塗るスプレッドタイプと、スライスして食べるハードタイプに分かれる。
ブリューヴルスト
生肉を腸詰めにして、茹でたり蒸したりして加熱処理されたソーセージ。
ドイツで最もメジャーなソーセージの分類。日本で売られているソーセージの大半もこれにあたる。
コッホヴルスト
主な製造方法はブリューヴルストと同じだが、こちらはすでに加熱した肉を腸詰めにしたソーセージ。ドイツ国内ではレバー(肝臓)を混ぜ込んでペースト状にしたものが国民食として有名。
これらがドイツで主流になっているソーセージの3つの分類である。その分け方よりも、パンに塗って食べるペースト状のソーセージがあることが驚きだ。いつかドイツに旅行に行くことがあれば絶対食べよう…。そう心に誓った筆者であった。
ソーセージの雑学まとめ
今回の雑学では、太さによって変わる日本のソーセージの名称と本場ドイツのソーセージ事情を紹介した。
普段、何気なく食べている食材でも、ちゃんとした決まりや由来があるのだと実感した次第である。さて、小腹でも空いたので魚肉ソーセージでも食べようか。
ちなみに魚肉ソーセージはそのまま、魚肉(クジラ肉)と豚肉が半々か、魚肉の方が多いソーセージのことである。
よし、早く買いにでかけよう。
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