「ちり~ん」夏の風物詩ともいえる涼し気な風鈴の音。これぞ日本の夏ともいえる光景だ。
さて、この涼し気な風鈴の音。聞いていると涼しく感じるが、風の噂によると本当に音を聞くと体温が下がるというのだ。音を聞くだけで体温が下がる。本当なんだろうか…。
今回は、この風鈴の音についての雑学を紹介していくぞ。風鈴を思い浮かべて読んでほしい。
【人体雑学】風鈴の音は本当に体温を下げる
【雑学解説】風鈴の音で涼しいと感じるのは思い込みのおかげ
気のせいではなく、本当に風鈴の音を聞くと体温が下がるというのだ。実際に次のような実験結果がある。
(実験)20~60代の男女数人を対象に、室温27℃設定の部屋に入ってもらい体感温度を聞く。
このときの回答は24~26度が大半だ。
少しして風鈴の音を鳴らし、さらにその10分後スタッフが「室温少し下げましたが、どのくらいに感じますか?」と質問したところ、大半が21~23度と答えた。もちろん室温は27℃のままだ。さらに、風鈴の音を聞き始めた直後から体温が下がっているのをサーモグラフィが観測している。
実はこれ、脳の思い込みによるのだ。風鈴はもともと風が吹くと音が鳴る。ここから
風鈴の音が聞こえる→風が吹いて涼しい
と脳が錯覚して末梢神経に「涼しいよ~」と指示が届いて、体温が下がるというわけだ。いやぁ、人間の身体ってすごい! 思い込みだけで涼しくなるとは…。
【追加雑学①】風鈴はもともと占いとして使われていた
風鈴は日本人が夏涼しくするために作られた…のではなく、今から1000年以上も前に中国から伝わってきたのが風鈴の由来である。
当時の中国では風鈴を使った「占風鐸(せんふうたく)」という占いがあり、日本での魔除けや邪気払いとして使われていたのだとか。日本でも強風が吹くと病がもたらされると考えられており、その病を風鈴の音で追い払うと考えられていたらしい。
風水的にも風鈴は◎
古来の日本で魔除けとして使われていた風鈴だが、風水面からみても良い音色がする風鈴はラッキーアイテムといわれている。
風水で風鈴を飾る場合は、方角も重要になってくる。この方角、実は毎年変わるのだがそんなの気にしてられない! という面倒くさがり屋の人はとりあえず東に風鈴を飾っておこう。
ちなみに、金属製の風鈴は家の外に飾ったほうが運気が上昇するらしい。飾るときは風鈴の素材もチェックしてほしい。
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【追加雑学②】風鈴は癒し効果も抜群
風鈴の「ちり~ん」という音は、自然の風が吹くことで鳴る。この風のリズムにはアルファ波が出ていてリラックス効果も与えてくれるというのだ。
ではここで、12種類の風鈴を聴き比べられる動画を見てみよう。
涼しさだけでなく癒しまで与えてくれる風鈴は、まさに我々現代人にとっての必須アイテムともいえるかもしれない。
【追加雑学③】今、風鈴が雑音になってきている!?
実は最近、この癒し度抜群の風鈴の音を雑音と感じる人が増えてきているという。これは、昔ながらの日本の夏の風景を知らずに、小さな頃から電子機器に囲まれて育ってきた人が増えてきているからと考えられている。
ちなみに、風鈴を知らない人が風鈴の音を聞いても全く涼しさは感じないという実験結果もでている。そういった人たちからすれば、風鈴の音が雑音に聞こえてしまうのかもしれない。
といっても、強風の日や夜中に風鈴を外に出して大きな風鈴の音を響かせるのは、たしかにいただけない。風鈴を楽しむ人にも配慮が必要ということではないだろうか。
風鈴の雑学まとめ
今回の雑学で風鈴の音は本当に体温を下げてくれるということが分かった。
しかし、涼しいと感じるのは風鈴に親しんできた人だけ。と考えると、たしかに現代の若者で風鈴を知る人は少なくなってきている。
日本の夏の風物詩もいえる風鈴、雑音と感じないようまずは夏、風鈴の音を聞きに出かけてみるのもいいかもしれないぞ。
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